<空き家活用部門賞>「じゃない方」の町と全国をつなげる、認知拡大プロジェクト!

2024年に「HIOKOSHI」に掲載された地域おこし協力隊のプロジェクトから選出された「地域おこし協力隊クラウドファンディングアワード2024」 にぎわい創出部門 部門賞受賞者インタビューです。
クラウドファンディングとは「地域を知ってもらうための発信の場」
資金を集める手段にとどまらず、地域の挑戦や姿勢が伝わり、「行ってみたい・関わってみたい」という新たな関係が生まれる。クラウドファンディングが生み出す、プロジェクト後も続く「つながり」の力に迫ります。


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受賞者の紹介

永田健一郎(ながた けんいちろう)さんは、神奈川県横浜市から長野県立科町へ移住し、地域おこし協力隊(以下、協力隊)として空き家の活用や移住促進に取り組んできました。任期終了後は、過去に立ち上げた横浜でのプロジェクトと並行しながら、立科にも残って「泊まれるカフェ」と地域交流拠点「アツマルセンター」を仲間と共に開設。現在は横浜と立科を行き来する2拠点生活を送りながら、地域と都市をつなぐ新たな挑戦を続けています。

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クラウドファンディングをやろうと思ったきっかけ

空き物件を活用した2つのプロジェクトを進めるには、やはり資金が必要でクラウドファンディングを選びました。同時に立科町のことを多くの人に知ってもらいたいという思いがあり「発信力のあるメディア」として効果があるのではと思っていました。協力隊時代からHIOKOSHIの存在を知っており、いつか活用したいと考えていました。

地域おこし協力隊活動とのすみ分けは?

プロジェクト自体は協力隊卒業後にスタートしましたが、活動の延長線上の取り組みだったので、任期中の関係各所には継続的に関わってもらっている感じでした。

準備からプロジェクト公開までの流れや期間を教えてください

準備期間はだいたい3ヶ月くらいですね。具体的には6月中旬にCAMPFIREさんに相談して、ページの作り込みは7~8月の1ヶ月くらいで集中して行いました。

どんな体制・チームで取り組みましたか?

ページ作成はメインの記事執筆は自分がほぼ1人で行い、イラストなど一部は横浜のメンバーにお願いし、発信やリターン品の発送作業などは妻も一緒に行いました。
設計や現場作業と並行しながらだったのでそこが大変でした。

リターンはどのように決めましたか?

クラウドファンディングをすることで「メディアとしてしっかり残る」という点を活かし、僕たちの取組みだけでなく「立科町の現状」を多く発信したいと考えていました。

そこで、町になかなか来られない方にも町の魅力を感じてもらえるような品を用意しました。

また空き家の改修を町の建設会社さんと行なっていて、その建設会社さんが一緒に挨拶に回ってくれて、地域の方への周知や事業者さんにご協力いただき多様なリターンができました。

人気のリターンや支援してくれた人はどんな人?

人気だったのはカフェの焼き菓子のリターンです。「届いたお菓子が美味しくて行きたくなった」と、実際に来訪につながるケースも多く、7~8組はプロジェクトきっかけで来てくれたました。
地域外からの支援も多く、横浜の店舗の常連さんや地元企業のからの支援も。ネットが苦手な人は直接振り込みで支援してくれる方もいました。

広報や集客で工夫したポイントは?

地域向けには、物件前の交差点にA1サイズのポスターを貼ったり、町内や周辺の店舗にはチラシを置かせてもらいました。先述の通り、建設会社さんと挨拶もさせていただきました。

地域外向けには、横浜の店舗でのチラシ配布や、インスタなどのSNSでの発信。

遠方の方には、直接メッセージを送ったり、SNSグループで説明もしました。

また広報としては、地域の新聞やケーブルテレビ、NHKさんにも紹介してもらいました。特にケーブルテレビでは、協力隊の頃から空き家への取り組みを取材してもらっていたので、今回のプロジェクトもその流れで紹介いただきました。

クラウドファンディングをしてよかった事

一番期待していた「メディアとしての発信力」と、「アーカイブとして街のプロジェクトが残る」という点が、本当に良かったです
プロジェクトページを見てテレビ局の取材が何件か来たこともありました。広報として非常に効果的だったと思います。また、プロジェクトが終わっても支援者さんやページを見てくれた方が訪れてその後も関わってくれるのは、終わって品物を送るだけでない「つながり」が生まれたことがすごく良かったと感じています。


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クラウドファンディングをして大変だった事

目標金額は達成しましたが、正直なところ、もう少し支援者数に繋がるといいなという思いもありました。なかなか行きづらいと感じる方や、情報がピンと来ない方がいたのかもしれません。リーチするまでに2、3個アクションしないとそこまでたどり着かなかったかもという反省点があります。

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資金調達以外に得られた事

地域の連携とか協力関係がすごく深まりました。また、周辺地域の事業者さんにも応援いただいたのですが立科町でこういう動きがあるという発信と認知をしてもらえたのは大きいです。
地域の観光協会などからもお話をいただき、新たな役割をいただける可能性も出てきました。
顔見知り程度の地域の方や僕らが何をしているのか分からない方、遠くから応援してましたみたいな方が、クラウドファンディングをきっかけに、支援するよと声をかけて頂き、改めてクラウドファンディングは、地域の方が応援するきっかけを掴みやすく、関係性を深める役割もあるのだなと感じました。

もし次回プロジェクトをするなら気をつける事

運営メンバーをもっと最初から増やすべきだったと思います。今回はごく少人数で取り組み、関わる人の数がそのままリーチ数に直結することを実感しました。最初の段階でチームを組んで取り組むことで、支援者の輪も広げられると感じましたね。

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アワードを受賞して地域や周囲の反応はいかがでしたか?

地域の方々からは「おめでとうございます」という声を多くいただきました。いろいろなメディアにも取り上げられて、地域の方からは立科町を知ってもらうための活動として、非常に喜んでもらえています。僕らとしても地域に「貢献できた」「役に立てた」と感じています。

地域おこし協力隊として地域との関わり方

協力隊の役割は、地域の課題解決ではなく、街の魅力を地域の人に再認識させることだと思っています。
またプロジェクトを地域の方に紹介するにあたって、自分たちだけのためではなく、立科町の中に皆さんが使える良い場所を作りたいという思いをちゃんと伝えることを意識しました。
「街の人たちにとってのプロジェクト」で、一緒に関わってもらいたいということを大切にしました。

今後の展望を教えてください

まだ地元の皆さんに届いていない部分があり、チラシを手配りしたり地域に浸透させる取組に力を入れています。まずは足元に浸透させて、その後、立科町の認知度向上や人の流れを生み出すための「目的地化」が今後の課題だと考えています。地域活性化には目的地となる場所と、そこで何ができるかが明確であることが重要だと今回プロジェクトをきっかけに来ていただいた方々を見て思いました。まだまだ手探りですが、そこを確立していきたいと思っています。


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