今回の審査について
地域課題への挑戦、新たな魅力の発信、
他の挑戦者にとってのロールモデルとなる好事例か、
どのノミネートプロジェクトにも素晴らしい取り組みがあり
選考は非常に難しいものでした。
その中で「クラウドファンディングアワード」としての視点を大切にし
最終的な受賞者を決定いたしました。
80年続いた豆腐店の跡地を活用し、地域に新たな魅力を生み出したクラフトビール醸造所の立ち上げ。構想段階から地元事業者や住民と丁寧に関係を築き上げており、地域からの信頼と期待に応える形でプロジェクトが推進されました。「誰かのために」「まちとともに」という姿勢が随所に現れた、公共性と共創性に富んだ取り組みです。
協力隊としての地域活動の延長線上に起業という次のステップを描き、地域資源の継承と活用、そして持続可能な拠点づくりへとつなげた点は、まさに制度の趣旨に沿った実践例。他地域でも再現可能な構成であり、今後の地域おこし協力隊のロールモデルとして発信していく価値のあるプロジェクトです。
ビールのリターンに頼らず、ストーリーや地域資源との連携を重視したリターン設計や丁寧なページ構成により、多くの共感と支援を集めました。プロジェクト期間中は常に発信活動が継続され、クラウドファンディングの本質である「巻き込み力」と「関係づくり」を実践し、支援者数や支援額がそれに反映されている、完成度の高い事例です。
2024年に「HIOKOSHI」に掲載された地域おこし協力隊のプロジェクトから
地域の課題解決や新たな魅力の発掘のロールモデルとなるプロジェクトをノミネート。
全国約7,000人の地域おこし協力隊員やそのOBOG、自治体職員の皆さま、
地域で関わる方々などからの投票と審査員の評価により総合的に判断し、大賞と部門賞を決定します。

総務省地域力創造アドバイザー、国土交通省「地域づくり表彰」
審査委員を務める他、地域活性事例に関する講演、テレビ・ラジオ出演多数、全国各自治体の移住施策に関わる。東日本大震災後、これからの地域との繋がりかたと、自分らしい暮らし方、働き方、生き方の選択肢を多くの若者に知って欲しいとの思いから、2012年6月「TURNS」を企画、創刊。イベントやツアー、「TURNSビジネススクール」等、地域と都市をつなぐ各種企画を展開。

地域おこし協力隊として地域支援活動に3年間従事し、任期終了後に全国ではじめての地域おこし協力隊ネットワーク組織「岡山県地域おこし協力隊ネットワーク」を設立。総務省地域力創造アドバイザー、総務省地域おこし協力隊アドバイザーを務め、地域おこし協力隊員の伴走支援,相談対応、自治体の制度設計支援を多数担う。地域おこし協力隊サポートデスク専門相談員を経て、現在は地域おこし協力隊全国ネットワークの企画担当者として活躍している。

SaaS企業で10年間にわたりカスタマーサクセスを担当し、企業の成長を支援してきました。その中で、よりダイレクトに企業や地域の発展に貢献したいという想いが強まり、現在はCAMPFIREにてプロデュース共創推進グループのグループマネージャーをしています。
CAMPFIREでは、飲食業界を中心に地域の活性化に尽力し、クラウドファンディングを通じて新たな可能性を広げるお手伝いを行っています。皆様と一緒に地域を盛り上げるプロジェクトを創り上げていけることを楽しみにしています。