わかりやすく解説!クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングは、「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語で、「インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する」資金調達方法です。(以下図参照)「起案者」は、新規アイデアや事業、製品開発、芸術活動など、様々なプロジェクトをCAMPFIREのようなプラットフォームで公開し、「支援者」は共感したプロジェクトを応援し、リターン品を入手するために資金を提供します。
クラウドファンディングと寄付や融資は何が違う?
クラウドファンディングは、寄付や融資とは異なる特徴を持っています。 特にクラウドファンディングの種類によっても異なりますが、主な違いを以下の表にまとめています。クラウドファンディング | 寄付 | 融資 | |
リターン | 支援者に対してリターン品に設定した商品やグッズ、サービス等を提供することが一般的です。※寄付型や融資型などは異なります。 | 通常、具体的なリターン品はありません。場合によっては、お礼として手紙・写真などが送られることがあります。 | 利息と元本の返済が必要です。 |
返済 | 基本的に返済の必要はありません。 ※「投資型」の場合は配当や元本返済の可能性があります。 | 寄付する仕組みのため、返済の必要はありません。 | 借り手は必ず元本と利息を返済する必要があります。 |
関係性 | 支援者はプロジェクトの進捗状況などを把握し、時にはプロジェクトの一部に参加することもあります。 | 支援者が、支援金を無償で贈り、起案者は活動でそれに応える関係となります。 | 貸し手と借り手の関係が明確で、契約に基づいた公式な関係となります。 |
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知っておくべきクラウドファンディングの6つの種類
クラウドファンディングは大まかに2種類、細かく6種類に分けられます。クラウドファンディングの大まかな種類
まず大まかな種類を知り、クラウドファンディングの仕組みをより具体的にイメージしましょう。 投資型・資金提供者が金銭的リターンを期待できる形式・主に事業への投資や融資を目的としている
・法規制が比較的厳しく、投資家保護の措置を講じることもある
例)融資型、株式投資型、ファンド型など非投資型・金銭的リターンを主な目的としない形式
・プロジェクトへの支援や社会貢献を目的としている
・投資型に比べて規制が緩やかで、より幅広い分野で活用される
例)購入型、寄付型、ふるさと納税型など
クラウドファンディングの細かい6つの種類
次に、より細かい分類を把握し、あなたのプロジェクトに最適な種類を見つけていきましょう。起案者にとって、プロジェクトの性質や目的に応じて、最適な種類を選ぶのが成功につながるコツの一つです。
購入型 | 非投資型に分類され、最も一般的なクラウドファンディングです。 支援者は製品やサービスを購入する形で資金を提供します。 例:新商品開発、イベント開催、書籍出版など |
寄付型 | 非投資型に分類され、NPOや自治体など被災地支援や社会貢献性の高いプロジェクトで利用されることが多いです。リターン品はなく、お礼の手紙や報告書などが一般 的で、プロジェクトや活動を応援するために見返りを重視せずに資金を提供します。 例:社会貢献活動、芸術支援、災害復興プロジェクトなど |
融資型 | 投資型に分類される、いわゆる小口融資で、ベンチャーやスタートアップ企業など新しい事業を行う企業の利用が増えています。 支援者は借り手に資金を貸し付け、利息とともに返済を受け取ります。 例:事業拡大、運転資金の調達など |
株式投資型 | 投資型に分類され、株式会社が利用できるクラウドファンディングです。自社の株式を小口化して、クラウドファンディングプラットフォームを通じて投資家に提供します。 通常の株式投資よりも少額から株式を購入できることや、非上場企業の未公開株を取得できることが特徴です。 例:ベンチャー企業への資金調達、事業拡大など |
ファンド型 | 投資型に分類され、特定の「事業」に対して個人投資家から出資を募る仕組みのクラウドファンディングです。 投資家は売上等の成果や出資額に応じた金銭的なリターンを受け取ることができます。 例:不動産投資、再生可能エネルギー事業など |
ふるさと納税型 | 自治体が解決したい課題を具体的にプロジェクト化し、そのプロジェクトに共感した人からふるさと納税によって寄付を募る仕組みのクラウドファンディングです。 自治体への寄付を通じて地域支援を行い、税制優遇と返礼品を受け取ります。 例:地方自治体の特産品開発や観光振興プロジェクトへの支援 |
クラウドファンディングのメリット・デメリット
次に起案者目線から、クラウドファンディングのメリット、デメリットを紹介します。起案者が知っておくべき10のメリット
まずは起案者目線で、クラウドファンディングのメリットを紹介します。1. 誰でも挑戦できる
まず、クラウドファンディングの最大の魅力は、「誰でも挑戦できる」という点です。 企業規模や個人の経歴に関わらず、魅力的なアイデアさえあれば、誰でもプロジェクトを立ち上げることができます。これは、従来の資金調達方法と比べて敷居が低く、新しいアイデアや革新的なプロジェクトが生まれる可能性を大きく広げています。2. 融資が受けられなくても成功する可能性がある
クラウドファンディングは、従来の金融機関の審査とは違い、支援者一人ひとりが支援するかどうかを判断します。そのため、金融機関から融資が受けられない場合でも、成功の可能性を秘めています。銀行などの審査基準を満たさない新規事業や革新的なアイデアであっても、直接支援者から資金を集められる可能性があるのです。 これにより、従来では日の目を見なかったかもしれないプロジェクトにも、実現のチャンスが生まれます。
3. 返済義務がない資金が調達できる
特に購入型や寄付型のクラウドファンディングでは、調達した資金に対する返済義務がないことも大きなメリットです。これにより、事業の初期段階でのリスクを軽減でき、起案者はより自由に、大胆にプロジェクトを進めることができます。4.目標金額を自由に設定できる
クラウドファンディングでは目標金額を自由に設定できるため、プロジェクトの規模や必要資金に応じて柔軟に対応できます。小規模なプロジェクトから大型の事業まで、幅広いニーズに対応できるのも魅力的です。5.成功すると信用度が高まる
クラウドファンディングが成功すると、単に資金を調達できるだけでなく、社会的な信用度も高まります。目標達成は社会的な支持を得た証となり、ブランドや事業の信頼性向上につながります。これは将来の事業展開や新たな資金調達の際に大きな強みとなるでしょう。6.販売前に認知度向上が見込める
クラウドファンディングは商品販売前や、サービスリリース前から認知度向上が見込めます。 プロジェクト実行前からプロモーションが可能で、製品やサービスの認知度を高められるため、販売前から市場での存在感を高めることができます。7.テストマーケティングができる
クラウドファンディングを通して、支援者の反応を通じて市場ニーズや価格設定の適切さを事前に確認できるため、テストマーケティングの場としても活用できます。8.優良顧客との繋がりが見込める
クラウドファンディングを通じて得られる支援者との繋がりも重要です。プロジェクトに共感し、支援してくれる人々は潜在的な優良顧客となる可能性が高く、早期の顧客基盤構築につながります。これは長期的な事業成長の基礎となる貴重な資産です。9.失敗しても手数料等はかからない
リスク面でも、クラウドファンディングには大きなメリットがあります。CAMPFIREでは、目標未達成の場合に手数料が発生しない仕組みになっているため、財務的なリスクを最小限に抑えつつ挑戦できます。10.失敗しても繰り返し挑戦できる
クラウドファンディングは失敗しても繰り返し挑戦できるという点も重要です。一度の失敗で終わりではなく、そこから得た教訓を活かして再挑戦が可能です。この特性により、起案者は失敗を恐れず、より大胆にイノベーションに挑戦できるのです。これらのメリットを理解し、適切に活用することで、起案者はクラウドファンディングを通じてプロジェクトの成功確率を高め、新たなビジネスチャンスを創出することができます。
ただし、各メリットを最大限に活かすためには、綿密な計画と戦略的なアプローチが不可欠です。クラウドファンディングは単なる資金調達の手段ではなく、プロジェクトの価値を最大化し、市場での成功を導くための総合的なツールとして捉えることが重要です。
起案者が知っておくべき5つのデメリット
クラウドファンディングには多くのメリットがある一方で、起案者が注意すべきデメリットもいくつか存在します。 クラウドファンディングはあくまで選択肢の一つにすぎません。 これらのリスクや課題を理解し、適切に判断することが大切です。ここでは、起案者が知っておくべき5つの主要なデメリットについて詳しく解説します。
1. 成功時に手数料がかかる
クラウドファンディングが成功した場合、プラットフォームに対して基本的には手数料を支払う必要があります。 この手数料を考慮せずに計画を立てた場合、想定以上に資金が残らない可能性があります。対策として、目標金額を設定する際に必ずこの手数料を考慮しましょう。
詳細はこちらのページをご覧ください。
<手数料について詳しく理解する>
2. プロジェクト内容が競合他社に知られるリスクがある
次に、クラウドファンディングを実施することで、プロジェクトの内容が競合他社に知られてしまうリスクがあります。 特に革新的なアイデアや新製品の情報を公開することは、市場での優位性を失うことに繋がる可能性もあります。対策として、
・技術面などの情報は公開しない
・特許などの知的財産権を活用するなどを行いましょう。
3. 融資よりも手間がかかる可能性が高い
クラウドファンディングは従来の融資と比べて、準備や実施に多くの手間がかかる可能性が高いです。魅力的なプロジェクトページの作成、支援者とのコミュニケーション、リターンの準備と発送など、起案者には多岐にわたる業務が発生します。これらの作業は、プロジェクトの成功には不可欠ですが、同時に起案者の時間と労力を大きく消費します。特に小規模なチームや個人で実施する場合、この負担は無視できないものとなるでしょう。
4. 失敗した時のイメージダウンリスクがある
最後に、クラウドファンディングが失敗した場合のイメージダウンリスクも考慮する必要があります。目標金額に達しなかった場合や、プロジェクトが予定通りに進まなかった場合、それは公開の場で明らかになります。これにより、起案者や企業のブランドイメージが傷つく可能性があります。 特にソーシャルメディアの発達した現代では、こうしたネガティブな情報が急速に拡散するリスクがあります。
5. 実施すれば簡単にはやめられない
クラウドファンディングを一度開始すれば、簡単には中断・変更できない点も重要なデメリットです。支援者との約束や、プラットフォームの規約などにより、途中でプロジェクトを中止することは難しく、たとえ状況が変わっても最後まで遂行する責任が生じます。これは、プロジェクトの柔軟性を制限し、予期せぬ事態への対応を困難にする可能性があります。この対策として、プロジェクトの企画内容・リターン品の想定などを事前に検討して計画を立てておくことが重要です。 CAMPFIREでは、起案者お一人おひとりに専任のスタッフがつくため、初めての挑戦でも相談しながらプロジェクトを進めることができますので安心です。
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絶対抑えるべきクラウドファンディングのやり方&ポイント
クラウドファンディングのやり方0:全体の流れを知る
まずクラウドファンディングをやる際の全体の流れを把握しましょう。クラウドファンディングの全体の流れは大きく分けて以下の4つに分かれます。- プロジェクトの計画・準備段階
- プロジェクト立ち上げ段階
- プロジェクト運用段階
- プロジェクト完了後
クラファンのやり方1:目的設定
クラウドファンディングを始めるには、まずプロジェクトの目的設定をしましょう。成功する目標設定のコツ
プロジェクトを始めるにあたり、- 何をやるのか(What)
- なぜそれをやるのか(Why)
- 誰が喜ぶのか(Who)
- いつ実行するのか(When)
- どこで実行するのか(Where)
- どのようにやるのか(How)
- どれくらいの資金が必要になるのか(How much)
- なぜクラウドファンディングで資金を集めるのか
などを考えましょう。
クラウドファンディングは、プロジェクトを実行する人とそれを支援する人が共感しあい、達成まで進んでいきます。
プロジェクトやクラウドファンディングの目標や目的が明確でないと支援者からの共感は得られにくいです。
なぜクラウドファンディングで支援してほしいのかを明確に言語化できるようにしましょう。
資金調達だけが目標ではない
クラウドファンディングを「資金調達だけのツール」と思ってはいけません。この活動を通して、
- 自分たちのアイディアは本当に求められるものなのか?
- 支援してくれる人は何に共感してくれるのか?
- 人気のリターンから支援者のニーズは何か?
など、自分たちのプロジェクトを評価してもらい、より良い事業・サービスにしていくきっかけがたくさん得られます。
資金だけに目を向けず、支援者との対話を通して様々なヒントを得られるようにしましょう。
クラファンのやり方2:目標金額と方式
目的から逆算して、目標金額や支援金の方式を決めていきます。
目標金額の決め方
目標金額を設定する考え方は、以下の3つで考えられます。- プロジェクト実施に最低限かかる費用の合計金額
- リターンにかかる費用の合計金額
- クラウドファンディング手数料
※リターン費用とクラウドファンディング手数料は支援金額によって変動するので計算時には注意が必要です
クラファンの方式とは
方式とは、支援金に対して目標達成したかどうかで支払うかどうかを決める方式です。All or Nothing方式とAll in方式があり、支援金の受け取り方が異なります。
クラウドファンディングの方式 | 支援金の受け取り方 |
All or Nothing方式 | 目標金額に達した時のみプロジェクト成立となり、手数料を支払い、支援金を受け取り、リターンなどを実行する義務が生じます。 |
All in方式 | 目標金額に達しても達していなくても、1円以上(一人以上)でも支援があった場合プロジェクト成立となり、手数料を支払い、支援金を受け取り、リターンなどを実行する義務が生じます。 |
クラファンのやり方3:リターンを決める
クラウドファンディングにおけるリターンとは、資金や支援者へのお返し(特典)です。このリターンをしっかり設計しておくことでプロジェクト成功への第一歩になります。リターンが成功を握っている
ユーザーが支援する理由は、全てが無償の応援というわけではありません。- 頑張ってる人を応援したいし
- 面白い商品やサービスは使ってみたい
という二つの思いを持っている方が大半です。
そこで重要になるのがリターンです。
想いに共感してもらうこと、そして多くの支援者の目に留めてもらえること、この二つを両立できる魅力的なリターンを設定することが望ましいです。
成功するリターンの決め方
CAMPFIRE統計データによると、リターンを10個以上用意すると目標到達率が高い傾向にあります。これは支援者が自分の好みのものを選べる選択肢があることが重要です。また、支援数で見ると、1万円以下の支援が7割以上の割合を占めています。ここから、種類を増やすのはもちろん、個数や回数の調整、セットなどを作ることで、支援者に合う金額感のリターンを用意できるようにしましょう。
またリターンのために、ロゴだけのグッズなどを作るケースがありますが、そちらよりも直接プロジェクトに関わるもの、支援者が応援する時に素直に欲しいと思うものを用意する方がおすすめです。
クラファンのやり方4:クラファンサイト選び
クラウドファンディングをするなら、自分にあったクラファンサイトを選ぶのも大切です。クラファンサイトの選び方
特に重要な視点として、- 同ジャンルで盛り上がっているクラウドファンディングを選ぶこと
- 利用者が多いこと
- 成功事例があるもの
から選ぶことがおすすめです。
どんなカテゴリでも挑戦できるCAMPFIRE(キャンプファイヤー)
日本国内最大手のクラウドファンディングサイトであるCAMPFIREは、ジャンル・規模を問わずどんなジャンルにも挑戦できるといった特徴があります。
企業や自治体だけでなく、個人の方にも多く利用されているので、初めての方、企業窓口の方など、どんな方にもおすすめです。
迷ったらまずはCAMPFIREを検討してみてください。
<CAMPFIREのジャンル一覧>
- アート・写真
- 音楽
- 舞台・パフォーマンス
- プロダクト
- テクノロジー・ガジェット
- ゲーム・サービス開発
- フード・飲食店
- ファッション
- 映像・映画
- 書籍・雑誌出版
- アニメ・漫画
- スポーツ
- ビジネス・起業
- チャレンジ
- ビューティー・ヘルスケア
- ソーシャルグッド
- まちづくり・地域活性化
クラファンのやり方5:プロジェクト登録
クラウドファンディングを開始するまでには以下の5つのステップがあります。
作成から募集開始まで、およそ2〜4週間程度かかります。
募集時期をコントロールしたい場合は、1ヶ月前には事前に準備を進めるようにしてください。
- アカウント作成
- プロジェクトページの作成
- プロジェクトページの申請
- プロジェクトの審査と審査結果通知
- クラウドファンディング募集開始
クラファンのやり方6:プロジェクトページ制作
プロジェクトページは成功の要です。
制作するにあたってプロジェクトを成功に導く5つのコツを解説します。
成功するための5つのコツ
プロジェクトを成功させるための5つのコツは以下の通りです。- 共感させること
- 写真や動画で視覚に訴える
- 成功イメージを持たせる
- リターンを魅力的に紹介する
- 調達金額に納得感を
共感させること
クラウドファンディングで自分のプロジェクトに対する考えや想い、考えるきっかけ、エピソードなどを発信しましょう。その想いに"共感"した人から支援を受けることができます。
写真や動画で視覚に訴える
文字だけではなかなか熱意が伝わりにくいこともあります。実際に写真や動画を使っているプロジェクトの方が成功しやすいデータもあります。
視覚的に見てもらえるので、プロジェクトの魅力を伝えやすくなるでしょう。
成功イメージを持たせる
このプロジェクトを支援することで、成功したら何ができるのかを明確にします。例えば、このリターンをもらった後の生活を想像させたり、このプロジェクトが広がった後の世界を想像させます。
そうすることで支援者の「応援したい」という気持ちを育む事ができるでしょう。
リターンを魅力的に紹介する
リターンが魅力的だと支援者を引き付けることができます。これは何をリターンに設定するかだけでなく、リターンがどれだけ魅力なのかを紹介できるかも重要なポイントです。
リターンもプロジェクトの一部だと考えて、プロジェクトページを制作しましょう。
調達金額に納得感を
なぜその金額を目標にしているのか、納得してもらうことも重要です。自分の支援するお金が、何に使われ、どうプロジェクトに活かされ、どんな結果につながるのか、明確な方が納得して支援しやすいですよね?
お金の流れも曖昧にせず、しっかりプロジェクトページに入れましょう。
クラファンのやり方7:審査を受ける
CAMPFIREでは、申請されたプロジェクトそれぞれに担当者が付き、CAMPFIREの規約に基づき、審査・修正事項・アドバイスをしています。
修正事項や確認項目がなくなればプロジェクトページの公開が可能です。
審査結果は申請後、最大5営業日以内に登録のメールアドレスに送信します。
メールには審査事項について記載されていますので、プロジェクトページを確認し、修正があれば対応しましょう。
審査事項が全てクリアになるまでは、複数回差し戻されることがあります。
詳細はこちらのページをご覧ください。
クラファンのやり方8:広報活動
クラウドファンディングで審査を通過し、プロジェクトページが公開されただけではみてくれるのはほんの一握りです。
まだ活動を知らない人にもプロジェクトを伝える(広報活動)必要があります。
なぜ広報が必要なのか?
ずばり、「正しい人に、知ってもらうため」です。クラウドファンディングは確かに応援したいユーザーが日々アクセスしていますが、本当にあなたのプロジェクトのターゲットとマッチするかというと、そうではないケースが大半です。
そこでサイト内だけでなく、SNSや広告を使って、本当にニーズがある人に発信していくとさらに広報効果は高くなります。
CAMPFIREでは有料のサポートサービスで広報支援を受けることができます。
やるべきSNS4選
クラウドファンディングの広報に使えるSNSは以下の4つがあります。- X(旧Twitter):SNSの前進となった、テキスト型で拡散力の強いSNS
- Instagram:日本で最もユーザー数が多いSNS
- TikTok:今最も利用時間、再生数が増えているSNS
- YouTubeショート動画:世界的に最も有名な動画配信サイト
発信すべき内容
SNS等でプロジェクトを広報していくなら、- なぜこのプロジェクトをするのか
- プロジェクトを支援してくれた人へのリターン
- プロジェクトオーナーの目指す世界
2024年現在だと、文字よりも動画でまとめると見てもらいやすいです。
クラファンのやり方9:定期的な進捗報告
クラウドファンディングの定期的な活動・進捗報告をすることも、プロジェクトの成否を左右します。ここでは、なぜ進捗報告が必要なのか、について説明します。
なぜ進捗報告が必要なのか?
プロジェクトの活動や進捗報告を定期的に行うことは、新たなファンや支援者の獲得や、既存の支援者へのプロジェクトの信頼につながります。あるクラファンサイトの報告によると、20日以上活動報告がないプロジェクトと、5日ごとに活動報告をしたプロジェクトとでは、集まった金額に4倍もの差が生じたそうです。
もちろんプロジェクトが別物なので一概には言えませんが、定期的な活動や進捗報告を行っているプロジェクトは信用されやすく、支援の後押しにつながる可能性は非常に高いです。
発信すべき内容
プロジェクトの進捗報告は、プロジェクトページのようにしっかり作り込む必要はありません。- 今何をしているのか?
- それが今後どうなっていくのか?
また、成功体験だけでなく、苦戦していることや失敗したことなど正直に掲載すると、より信用につながり応援したい気持ちになるかもしれません。
定期的に報告を行う場合は、1つの投稿に内容を盛り込み過ぎないようにするのもコツです。ユーザーも長文を読む時間はなかったりするので、量より頻度を増やせるようにしましょう。
プロジェクト公開中に達成したら
プロジェクトが達成したら、そのまま続けることもできますが、次のゴール(ネクストゴール)設定をすることもできます。それに伴い、リターンの追加をすることもあります。- ネクストゴールの設定
- リターンの追加
クラファンのやり方10:完了と後対応
プロジェクトが完了したら、どのような対応をとればいいのでしょうか。
ここでは、プロジェクト完了後のプロジェクトオーナーの対応について説明します。
目標達成した場合
プロジェクトの目標金額を達成できた場合は、プロジェクトが終了する前でも活動報告を更新しましょう。支援してくれた方々へのお礼を掲載し、リターンについてや今後の更なる発展計画などを掲載するのもおすすめです。
特に「今後の活動はSNSで報告」として、SNSのフォロワーに繋げるのもおすすめです。
目標に届かなかった場合
目標が達成できなかった場合でも、プロジェクトが終了したらお礼を記載しましょう。プロジェクトに関わった全ての方に向けたお礼と報告を記載し、今後どのように改善していくかなど、次につながる報告をあげると、次回のプロジェクトなどに繋がりやすいです。
クラファンは何度もトライできる
クラウドファンディングは原則、何度でも同じ人が利用できる仕組みになっています。そのため、一度失敗した方はもちろん、成功した方も何度でも挑戦することができるのです。
失敗したからといっても諦める必要はなく、何度でも挑戦して成功できるように頑張りましょう!
参考になるクラウドファンディングの成功事例6選
まちづくりの事例
・支援者数:410人 ・支援総額:2,762,255円 ・実施期間:2020/10/19〜2020/11/29(41日間) ・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/319715/view岐阜県旧春日村の薬草を使った「ぎふコーラ」開発プロジェクトです。 成功の要因は以下の3点です。
- 地域の伝統を活用:薬草を使い、岐阜の伝統的な文化や自然をアピール。
- 健康志向のアピール:無添加のコーラという健康意識に訴えるポイントを強調。
- 魅力的なリターン設定:クラフトコーラや地域特産品、体験型リターンが支援者に好評。
この事例から学べるポイントとして、以下の3点が挙げられます。
- 地域資源を活かそう! プロジェクトに地域の独自性や伝統を取り入れることで、地元やそれに興味を持つ人々を巻き込むことができます。特に地方のプロジェクトでは、地域性を打ち出すことが大きなアピールポイントになります。
- ニーズに訴求する 無添加や健康志向の商品は、コロナ後から「健康志向」(45.7%、前回比+3.4 ポイント)は2半期連続で上昇し、近年でも特に消費者の注目を集めています。 参照:日本政策金融公庫(https://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_240229a.pdf ) このような市場でのニーズも把握し、訴求することも重要です。 食品や飲料のプロジェクトでは、健康面での価値があれば、しっかり強調することをおすすめします。
- 他にはない魅力的なリターンを設計しよう! 「ぎふコーラ」ではクラフトコーラや関連グッズに加えて、地域ならではの特産品や、他にはあまりない体験型リターンが支援者に提供され、リターンの多様性がプロジェクトの魅力を高めました。支援者がプロジェクトに関与しやすい形でリターンを設計することが成功のカギです。
飲食店・フードの事例
・支援者数:739人 ・支援総額:5,110,300円 ・実施期間:2022/02/18〜2022/03/31(42日間) ・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/558028/view仙台名物の厚切り熟牛タンを全国に届けるプロジェクトです。 成功の要因は以下の3点です。
- 地元のブランド活用:仙台牛タンという地域特産品の強いブランド力が支援者を引き付けました。
- フードロス削減の訴求:コロナ禍で廃棄される牛タンを有効活用するという社会的な目的が共感を呼びました。
- 支援しやすいリターン設定:500gや1kgなど少量から支援できるリターンが幅広い層に受け入れられました。
この事例から学べるポイントとして、以下の3点が挙げられます。
- 地域特産品を活用しよう! 地域の名産やブランドを活かすことで、地元の魅力をアピールでき、特に全国展開を目指す際に効果的です。地元に誇りを持つ人や観光客に訴求することができます。
- 社会的意義を掲げよう! このプロジェクトではフードロス削減という社会的な意義が多くの支援者に共感されました。持続可能な取り組みや環境問題など、社会に貢献できる要素をプロジェクトに組み込むことが支援を広げる手助けになります。
- 支援者の幅を広げるリターン設計を! 支援額が少額から選べるリターン設定は、広範囲な支援者層を取り込むのに効果的です。特に食材系や物品販売型のプロジェクトでは、手軽に試せるリターンが重要です。
モノ・服・美容の事例
・支援者数:6,596人 ・支援総額:146,230,261円 ・実施期間:2022/03/01〜2022/04/30(60日間) ・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/547861「TourBox Elite」は、クリエイター向けの究極のBluetoothコントローラーです。 成功の要因は以下の3点です。
- ニーズを捉えた機能性:クリエイティブ作業の効率を大幅に向上させる独自の機能が支持を集めました。
- 専門性と信頼感:多くのプロのクリエイターが使用した実績と口コミで信頼感を高め、より支援がしやすくしています。
- ニーズに最適なリターン:コントローラー自体や専用アクセサリーなど直接的なリターンを、シンプルに価格差や組み合わせで欲しくなるリターン設定です。
この事例から学べるポイントとして、以下の3点が挙げられます。
- 専門的な市場を狙おう! クリエイティブ分野に特化した製品は、特定のターゲット層に強く訴求できます。 製品の専門性や実績が信頼感を高め、支援者の関心を引く要因となります。
- 独自の機能性と価値を強調しよう! ユーザーの作業効率を向上させる独自の機能や付加価値を、特にイメージ画像などで強調してアピールすることで、製品の魅力が引き立たせています。 また具体的な使用シーンや事例を共有することで、支援者の購入意欲を高めることができます。
- シンプルでも効果的なリターンを設定しよう! 特に商品力をアピールする製品プロジェクトでは、実際の製品や関連アクセサリーなどのリターンを、早く支援すればするほど安く購入できる設定にする非常にシンプルでも効果的なやり方がお勧めです。 特
スポーツ・学生活動の事例
・支援者数:621人 ・支援総額:19,739,500円 ・実施期間:2023/12/07〜2024/01/31 ・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/697604/viewこのプロジェクトは、日本代表のユース育成からワールドカップ優勝を目指すプロジェクトです。成功の要因は以下の3点です。
- JFAによる信頼感:日本サッカー協会が主催し、サッカーファンの信頼を得ました。
- 共感できる未来ビジョン:日本代表の未来を応援したいという共感が支援者を引き寄せました。
- 特別なリターン:限定グッズやトレーニング見学など、魅力的な体験型リターンが提供されました。
この事例から学べるポイントとして、以下の3点が挙げられます。
- 強いビジョンで支援者を引きつけよう! 日本サッカー代表の未来というビジョンに、支援者が共感を持ちました。 特に、ユース育成とワールドカップ優勝という大きな目標が、ファンの心に響きました。 プロジェクトを計画する際には、こうした大きなビジョンを打ち出し、その未来像を描くことが重要です。
- 信頼性の高い主催者を活用しよう! JFAのような実績ある主催者が関与することで、プロジェクトへの信頼感が生まれました。大規模なプロジェクトでは、主催者や関係者の信頼性が支援者を安心させる要素となります。
- リターンに特別な体験を組み込もう! このプロジェクトでは、サッカーファンにとって特別なグッズやトレーニング施設の見学といったリターンが人気を集めました。物品だけでなく、体験型リターンを提供することで、支援者に深い関与感や特別な満足感を与えられます。
社会課題・福祉の事例
・支援者数:2,203人 ・支援総額:20,261,500円 ・実施期間:2020/07/25〜2020/08/19 ・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/309788「#withくまもと」プロジェクトは、熊本の水害復旧活動を支援するために立ち上げられました。成功の要因は以下の3点です。
- 熊本支援チームの信頼性:東日本大震災や熊本地震の支援経験があり、信頼を得ている
- 社会貢献への共感:水害被災者の救援と支援のニーズが支援者の共感を呼びました
- 地域リターン:「奇跡のカボチャスープ」など、地域産品を通じたリターンで、魅力的かつより現地を応援したくなる内容
この事例から学べるポイントとして、以下の3点が挙げられます。
- 信頼ある主催者の力を活用しよう! 熊本支援チームのように、過去の実績と信頼を活かしたプロジェクトは成功しやすいです。信頼を築いた団体や個人が主催することで、支援者の安心感が高まり、支援を集めやすくなります。
- 社会貢献と地域復興の意義を強調しよう! このプロジェクトでは、熊本の水害復旧活動という社会貢献的な意義が支援者に響きました。特に災害支援や地域復興といった大きな目標は、できるだけ自分ごととして広く共感を得る必要があります。プロジェクトを設計する際には、支援の具体的な内容や目的、どれだけ必要なのかを明確に伝えることが重要です。
- 地域の特産品をリターンにしよう! 地域復興などの場合は、被災地域の特産品をリターンにすることが大事です。 特に支援者は自らの支援が地域復興に直接貢献していると実感できるため、支援者も応援しやすく、満足度もあがります。もちろんなんでも良いわけではありませんが、特産品ではなくとも、地域の特徴を捉えていればプロジェクトが成功する要因になります。
成功するために絶対抑えたいクラウドファンディングの7つのコツ
ここまで解説した事例はもちろん単なる運や偶然だけでクラウドファンディングが成功しているわけではありません。綿密な準備と戦略的なアプローチが不可欠です。 そこでここからは、成功に導く7つの重要なコツを詳しく解説します。事前に市場調査をする
クラウドファンディングを始める前に、徹底的な市場調査を行いましょう。 これにより、自分のプロジェクトや製品に対する需要を、「客観的に」把握することができます。市場調査では、
- 類似のプロジェクトや製品の存在を確認
- それらの成功or失敗の要因を分析
- ターゲット市場の規模、成長率、トレンドなどの調査
- 上記を踏まえて、自分のプロジェクトの位置づけ・ポジショニングを明確にする
- アンケートやインタビューで支援者の具体的な意見や要望をヒアリング などを行います。
ターゲットユーザーを明確にする
成功するクラウドファンディングプロジェクトの多くは、明確なターゲットユーザーを設定しています。できるだけ多くの人に支援してもらいたい気持ちはわかりますが、「誰にでも」という漠然とした対象設定では、逆に誰にも刺さりません。 ターゲットユーザーを明確にするためには、以下の2つの手法があります。まず、人口統計学的属性から絞る方法です。主に以下の項目から絞ります。
- 年齢
- 性別
- 家族構成
- 収入
- 住居エリア
- 学歴
- 職業
- 所得層
- 価値観
- ライフスタイル
- 興味関心
共感と成功をイメージできるようなプロジェクトページを作る
クラウドファンディングの成功は、プロジェクトページの質に大きく左右されます。 単に製品やサービスの説明を列挙するのではなく、支援者の心に響く物語(ストーリーテリング)を展開することが重要です。 効果的なプロジェクトページには、共通で以下の要素が含まれます。- 魅力的なタイトルと簡潔な概要
- ビジュアル的にアピールできる画像や動画
- プロジェクトの背景や目的を伝え、共感させるストーリーテリング
- 製品やサービスと競合他社や既製品との差別化ポイント
- チームメンバーの紹介
- 資金の使途の透明性
- 明確なタイムラインと実現可能性の説明
ターゲットユーザーが多い集客チャネルを見つける
プロジェクトの成功には、適切な集客チャネルの選択と活用が欠かせません。 ターゲットユーザーが最も活発に活動している場所(オンライン・オフライン問わず)を特定し、そこに焦点を当てたマーケティング戦略を立てることが重要です。例えば、
- SNSプラットフォーム(Facebook、Instagram、X(旧Twitter)、LinkedInなど)
- 関連する専門フォーラムやコミュニティサイト ・ブログやニュースサイト ・イベントやセミナー(オンライン/オフライン)
- インフルエンサーマーケティング
ニーズに基づいた支援しやすいリターン設定
魅力的なリターンの設定は、支援を促進する重要な要素です。 ただし、単に豪華なリターンを用意すれば良いわけではありません。 ターゲットユーザーの「ニーズに基づいた」価値のあるリターンを設計することが重要です。効果的なリターン設定のポイントは以下の通りです。
- 多様な価格帯の設定(少額から高額まで)
- 早期支援者向けの特別リターン(限定割引特典など)
- プロジェクトや製品に直接関連したリターン
- 限定版や特別体験などの独自性のあるリターン
- コストと利益のバランスを考慮した設定 また、リターンの説明も重要です。
競合プロジェクトを分析する
競合プロジェクトの分析は、自身のプロジェクトを差別化し、成功の確率を高めるために不可欠です。具体的には以下の点を分析します。
- 成功したプロジェクトの共通点
- 失敗したプロジェクトの問題点
- 似たプロジェクトの資金調達の目標と達成率
- 成功事例のリターンの種類と価格設定
- プロジェクトページの構成と訴求ポイント
- 成功事例のSNS活用方法やPR方法
ストレッチゴールも見据えた適切な目標金額の設定
目標金額の設定は、プロジェクトの成功を左右する重要な要素です。 低すぎる目標は早期達成の可能性を高めますが、必要な資金が集まらないリスクがあります。逆に、高すぎる目標は達成が困難になる可能性があります。適切な目標金額を設定する方法は以下です。
- プロジェクト実現に必要な最小限の金額を算出
- マーケティングコストや手数料も考慮
- 類似プロジェクトの目標金額と達成率を参考にする
- 支援者数の予測と平均支援額の検討
あえて低めの目標金額で成功しやすくし、早期に目標達成したところを見せることで、更なる支援を集めやすくなります。 ただしストレッチゴールでは、ネクストゴールの目標をそれぞれ決めておく必要があるため、支援者がもっと応援したくなるような、魅力的な要素を事前に決めておきましょう。
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