トライしたい人も多いのではないでしょうか?
このクラウドファンディングですが、残念ながら必勝法はありません。
しかし成功例を参考にすることで、自分のプロジェクトを成功に導くヒントを見つけることができます。
そこでこの記事では、
- 成功させたいが、どこから始めれば良いかわからない
- 成功事例を自分のプロジェクトに活かしたい
- 成功するためのポイントとコツだけじゃなく、避けるべき落とし穴も知りたい
などの思いを持つ、クラファン成功を望む方に向けて、成功の定義、成功事例、成功へのポイントとコツ、そして注意すべき点を解説します。
この記事を通じて、クラウドファンディングでの資金調達を成功に導くための知識と自信を手に入れていただければ幸いです。
クラウドファンディング成功の定義
クラウドファンディングにおいて「成功」と「成立」は、しばしば混同されがちです。 特にクラウドファンディングを成功させたいと考えている方は、この点を曖昧にしてしまうと、あとあとトラブルになりかねません。 そこでまず、クラウドファンディングの初心者にも理解しやすいよう、これらの違いと、それぞれの方式における成立の条件を明確にします。
「成功」と「成立」の違い
まず、クラウドファンディングにおいて「成功」とは、クラウドファンディングで設定した目標金額に到達することを指します。つまり、プロジェクトが目指す資金額を集めることができれば、そのプロジェクトは成功したと言えます。
一方で、「成立」とは、プロジェクトが手数料を支払い、実際に支援金を受け取る段階に至ることを意味します。
多くのクラウドファンディングプラットフォームでは、目標金額を達成しなくても、プロジェクトが一定の条件を満たすことで成立と認められ、資金の受け取りが可能になります。 ここの勘違いを防ぐために詳しく知ってもらいたいのが、クラウドファンディングの代表的な設定方式である、「All or Nothing方式」と「All in方式」の違いです。
「All or Nothing方式」と「All in方式」の違い
クラウドファンディングには大きく分けて、「All in方式」と「All or Nothing方式」が存在します。All or Nothing方式とは
All or Nothing方式では、プロジェクトが設定した『目標金額に達することが成立の条件』となります。この方式では、目標金額に達しない場合、プロジェクトは成立せず、支援者から集めた資金は返金されます。
つまり「成功=手数料の発生、支援金の受け取り」となる最もイメージされやすいクラウドファンディングの方式です。
All in方式とは
一方で、All in方式では、プロジェクトが目標金額に達しなくても、一人でも、一円でも支援があれば、集めた資金を受け取ることができます。これにより、目標に届かなかったとしても、プロジェクトをある程度進めることが可能になります。
つまり「成功していなくても成立」となり、プロジェクトを進められるクラウドファンディングの方式です。 この方式は、柔軟性を持って資金を確保したいプロジェクトに適しています。
形式名 | All in方式 | All or Nothing方式 |
概要 | 1円でも支援が集まれば「成立」し、支援金を受け取れる。 | 目標金額を達成して初めて「成立=成功」し、支援金を受け取れる。 |
手数料発生タイミング | 成立したら手数料が発生する。 | 目標金額を達成すると、手数料が発生する。 |
結局何が違うのか?
まとめると、クラウドファンディングでの「成功」とは目標金額の達成を意味します。 しかし「成功した時しか手数料がかからない」と解説されているサイトも多数ありますが、それは厳密には間違いです。 なぜなら、All in方式でプロジェクトが「成立」すれば、資金を受け取るために手数料がかかるからです。 そのため、正確には成功と成立の違いをしっかり理解し、あなたにとっての『成功』をご自身で考えることが重要となります。クラウドファンディング8つの成功事例
新規開業する飲食店のクラファン成功例
<プロジェクト名>住所非公開「有楽町かきだ」「焼肉かきだ」の予約枠を先行販売【2023年1月開店】
・支援者数:1984人 ・支援総額:52,745,110円円 ・実施期間:2022/12/11〜2022/12/20(31日間) ・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/638014<成功のポイント>
◉SNSを使った情報発信と認知拡大
◉豊富なリターン(40種類)で支援者の熱量ごとに選ばれるリターンを用意
◉リターン内容が予約枠のため、クラファン後のお客様獲得にも活用
事業継承する青果店のクラファン成功例
<プロジェクト名> 国産絶品フルーツを届けたい!創業43年の青果店を果物のスペシャリストが承継・支援者数:230人 ・支援総額:4,000,000円 ・実施期間:2022/02/26〜2022/03/28(31日間) ・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/534895<成功のポイント>
◉支援単価を高めに設定(支援者一人当たり17,391円程度の支援額)
◉SNSを使った周囲への配信
◉CAMPFIRE広告の活用
コロナ被害から立ち直るためのクラファン成功例
<プロジェクト名> 【地酒を醸す水尾】酒米と農家を守り 次世代を担う新しい日本酒を醸したい!・支援者数:1155人 ・支援総額:10,888,610円 ・実施期間:2021/10/13〜2021/11/25(43日間) ・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/491295<成功のポイント>
◉水害やコロナなどのどうしようもない障害に挑む姿勢への共感
◉日本酒好きのニーズを満たすリターン内容
◉HPや日本酒メディアなどへの掲載によるターゲットへの効果的な認知拡大
地域活性化を目指したクラファン成功例
<プロジェクト名> 北海道上川町に関わってほしい!まちを照らす灯台となる泊まれる複合施設をつくる!・支援者数:247人 ・支援総額:3,701,023円 ・実施期間:2023/10/25〜2023/11/30(37日間) ・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/710078<成功のポイント>
◉宿泊施設を作ることで、実際に訪問してもらえるリターンを設計
◉リターンも26種類用意し、訪問したい人、来れない人、それぞれに合うよう設計
◉複数のSNSを活用して、認知度拡大
地元を守っていくためのクラファン成功事例
<プロジェクト名> ―北秋津・上安松地区都市緑地保全事業― 「となりのトトロ」のやまを守りたい・支援者数:1,000人 ・支援総額:25,099,000円 ・実施期間:2022/09/01〜2022/09/30(30日間) ・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/611277<成功のポイント>
◉人気作品「となりのトトロ」との関連性で興味を惹く
◉残したいという強い想いから、支援者の共感・応援したいという想いを誘発
◉SNSやメディアを活用して、地元だけでなく作品から共感してくれる人に認知度拡大
今の仕事をアップデートするためのクラファン成功例
<プロジェクト名> 若手漁師が挑む!「獲る」漁師から「獲って創る」漁師へ!!・支援者数:277人 ・支援総額:3,177,611円 ・実施期間:2022/05/18〜2022/07/25(69日間) ・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/568323<成功のポイント>
◉若手漁師がチャレンジすることへの共感と応援
◉商品はもちろん、漁業体験などの訪問まで見越したリターン設計
◉地元の方々への呼びかけはもちろん、SNS活用、CAMPFIRE広告も積極的に活用
災害の被害を乗り越えるためのクラファン成功例
<プロジェクト名> 大阪北部地震で被害を受けた一人親家庭の子どもたちの塾「高槻校」を再建する!・支援者数:671人 ・支援総額:15,472,672円 ・実施期間:2018/06/26〜2018/07/30(35日間) ・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/84621<成功のポイント>
◉災害で起こってしまった子供たちの状況を発信
◉リターンに子供からのメールなど、支援してくれたお礼を最大限に届けるものを用意
◉SNS、CAMPFIRE広告をどちらも活用して、効果的に認知拡大
障害者支援を目指した革新的なクラファン成功例
<プロジェクト名> 寝たきりでも働ける「分身ロボットカフェ」実験店 常設化プロジェクト!・支援者数:2156人 ・支援総額:44,587,000円 ・実施期間:2021/03/25〜2021/05/09(46日間) ・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/405051<成功のポイント>
◉寝たきりで働けない人、その家族が夢見るようなプロジェクト内容
◉上会社目線だけでなく、支援者が顧客としても参加できる工夫されたリターン(56種類)
◉開発背景や想いなどを多数掲載し、SNSやCAMPFIRE広告で効果的に認知拡大
\他の事例が気になる方はこちら/
成功事例からわかる7つの成功ポイントとコツ
クラウドファンディングにおける成功は偶然ではなく、戦略的な計画と実行の結果です。
以下に挙げる7つのポイントとコツは、多くの成功事例を分析することで明らかになりました。
あなたのプロジェクトも成功へと導くためにも、ぜひ理解し、計画に活用してください。
競合プロジェクトの分析と差別化
上記で見てきた成功例だけでなく、CAMPFIREをはじめ、クラファンサイトには数多くのプロジェクト事例が存在します。中には失敗事例もありますし、あなたのプランに似たプランも現在進行形であるかもしれません。成功するためには、過去、現在を含めたこれら競合となるプロジェクトを徹底的に分析し、自身のプロジェクトと照らし合わせ、競合よりも価値提案を明確にすることが重要です。
特別なことをする必要はありません。
あなたのプロジェクトでしかない魅力を、最大限に伝えることに注力しましょう。 明確に差別化されたプロジェクトは、支援者の目に留まりやすく、興味を引くことができます。
適切なプロジェクト設定
成功している事例は、特別なことをやっている様に見えるものもあるかもしれませんが、それ以上に重要なのが、クラウドファンディングの用意している機能を、最大限に活用していることです。プロジェクトの目的、期間、リターンなどの設定を、最大限に突き詰めて活用することが、成功を大きく左右します。
- 目的は明確になっていますか?
- 誰のどんなニーズを満たしますか?
- あなたのプランでしかできないことはなんですか?
- あなたがそのプロジェクトをやろうと思った背景は何ですか?
- その背景は、どんな共感が得られるものですか?
- なぜその金額が必要なのですか?
- リターンは支援者が本当に欲しいものになっていますか?
- 上記が全て含まれているプロジェクトページになっていますか?
自分に最適なクラファンサイト選び
クラウドファンディングサイトには、それぞれ特色があります。プロジェクトの性質に合ったプラットフォームを選ぶことは、目標達成の可能性を高めることに繋がります。
サイトの手数料、支援者層、プロモーション支援などを検討し、最適な選択をしましょう。
適切な目標金額設定とストレッチゴールの活用
目標金額は、高すぎる目標は支援者を遠ざけてしまうため、現実的かつ達成可能であるべきです。しかし一方で、目標以上の金額も、資金調達できるなら調達したいですよね。そこでおすすめの機能として、ストレッチゴール(追加目標)機能があります。 これは100%成功した後に、150%や200%の金額を再目標に設定する機能です。
この機能を使って、目標達成後に「その先の活動目標」とともに目標金額を再設定します。
この機能を活用できれば、想定以上に資金調達でき、よりクラファン後のプロジェクト成功に貢献できます。
共感させる魅力的なプロジェクトページ
プロジェクトページは、支援者にプロジェクトの魅力を伝えるための最初の窓口です。- 魅力的なビジュアル ・わかりやすく簡潔な説明
- プロジェクトの背景や目的が伝わるストーリー
- 起案者の想い
- プロジェクト成功後の世界のイメージ などを用意し、訪問者の共感を得るようにしましょう。
また上記の動画では、クラウドファンディングに支援する方の心理状況を解説しています。
ここでは、儲かりそうや必要そう、よりも「そこに問題があり、この人は救われるべき」という“認知的共感”により支援する人が多いと解説しています。
この点も考慮して、魅力的なプロジェクトページを制作しましょう。
\事前にページ制作について学びたい方はこちら/
ニーズを満たす支援しやすいリターン設定
上記では、確かに支援者に共感してもらうことが大事だと解説しました。 しかし一方で、支援者自身が実感できる価値あるリターンを提供することも重要です。リターンは具体的で、支援者のニーズや興味に合ったものを用意しましょう。 特にプロジェクト内容が、商品やサービスなどでなければグッズなどもありですが、理想はプロジェクトに直接関わるものがおすすめです。
また、様々な支援額に対応するリターンを設定し、幅広い支援者にアプローチできるようにすることが推奨されます。
SNSや広告などのWEB媒体活用
プロジェクトの認知度を高め、より多くの支援を得るためには、SNSやオンライン広告などのWEB媒体を積極的に活用することが効果的です。また成功例の中には、CAMPFIREサイト内での広告掲載で成功している例もあります。
ターゲットとする支援者層に合わせて、適切な広告媒体を選び、プロジェクトの魅力が伝わるように、コンテンツを定期的に投稿しましょう。
これら7つのポイントとコツは、クラウドファンディングの成功事例から学んだ教訓です。
計画的にこれらを実行することで、あなたのプロジェクトも成功への確率を大きく高めることができるでしょう。
\事前にPR方法を学びたい方はこちら/
成功事例を見ても真似してはいけない3つの注意点
クラウドファンディングの成功例は、多くの起案者にとって貴重な情報です。しかし、似た様なプロジェクトが成功しているからといって、闇雲に模倣するのは気をつけるべき点もあります。
特に以下の3つの注意点を心に留めておきましょう。
必要以上の目標金額
まず「必要以上の目標金額」を設定することは避けるべきです。高すぎる目標金額は、支援者を遠ざける原因となり、プロジェクトの成立を困難にします。
クラウドファンディングは資金調達で終わりではなく、その後プロジェクト(=事業や活動)を行っていき、成功することが目標です。
誠実に実現可能な目標を設定し、支援者に信頼感を与えることが成功への鍵です。
話題性を狙った過剰な演出表現
「話題性を狙った過剰な演出表現」もまた、注意が必要です。確かに話題性は重要ですが、内容が薄い、または誇張されたプロジェクトは、短期間での注目は得られても、長期的な信頼や支持を損なう恐れがあります。
先述した通り、クラファン後のことも考え、真摯にプロジェクトの価値を伝えることを心がけましょう。
認知拡大だけを目指した過剰な広告
「認知拡大だけを目指した過剰な広告」の使用もお勧めしません。確かに認知拡大は大事ですが、人数ではなく質が重要です。
関心を持ってくれる、本当に必要なターゲットへの認知を拡大することを考えましょう。
過度な広告は費用がかさみ、プロジェクトの収益性を損ねてしまい、本当のファンに価値を提供できなくなっては本末転倒です。
効果的かつ適切な広告戦略を立て、プロジェクトの本質と価値を、ターゲットに正確に伝えることが重要です。
クラファンで成功したい方はご相談ください
ここまで成功例からわかる、成功のコツと注意点を解説してきました。上記をもとに、トライしてみようと思う方も多いのではないでしょうか?
しかし一方で、「自分の計画はどうだろう?成功できるプランになっているか?」と不安を抱いている方もいるのではないでしょうか?
そこで成功するか不安な方はプロに無料相談してみるのもお勧めです。
CAMPFIREでは、無料で起案者の相談に乗っていますので、お気軽にご相談ください。
\事前にプロに相談したい方はこちら/
失敗したからといっても諦める必要はなく、何度でも挑戦して成功できるように頑張りましょう!
クラウドファンディングのやり方に迷ったら...
もし、クラウドファンディングのやり方に迷ってしまったら、CAMPFIREにぜひご相談ください。日本で最大のクラファンサイト「CAMPFIRE」では相談を随時受け付けていますし、プロジェクトを立ち上げたい方向けに、無料セミナーなども開催しています。