目次
1.代表挨拶
2.渡塾高槻校の現状
3.なぜ私たちが「今」塾を再建したいのか
4.ご寄付の使い方
1.代表挨拶
はじめまして、渡 剛(わたり つよし)です。1989年熊本県出身の28歳です。自分自身が未婚の母子家庭で育ちました。一時は経済的な理由から大学進学も諦めざるを得ない状況でしたが、様々な支えの中で、なんとか大学進学することができました。そのような経験を活かし、大学在学中の2010年にひとり親家庭の子どもたちを支える塾「渡塾」を開設し、現在に至っています。渡塾のメンバーの多くもひとり親家庭で育った若者たちです。いまも、教室にはたくさんのひとり親家庭の子どもたちが通い、勉強をしています。
特定非営利活動法人あっとすくーる代表 渡 剛(公益財団法人あすのば評議員、NPO法人edge理事、NPO法人ブレーンヒューマニティー理事)
2.渡塾高槻校の現状
その渡塾を、2018年6月18日、大きな地震が襲いました。
渡塾は現在、大阪府箕面市と大阪府高槻市の2ヶ所で活動しています。
2つの教室とも被害を受けたのですが、なかでも大きな被害を受けたのは大阪府高槻市の教室でした。
なんと、塾が入っているビル自体の構造部に損傷があり、ビル自体の使用継続が困難になりました。つまり、いまの場所では「渡塾高槻校」の活動を継続することができなくなりました。
※柱などの構造部に損傷があり、ビルの継続使用ができなくなりました。
※現在の事務所の天井。構造のゆがみにより、天井板が破損しています。
※教室の棚の状況。テキストが散乱していました。
3.なぜ私たちが「今」塾を再建したいのか
ここで、一人の生徒の声を紹介します。
「地震の影響で学校は休みになったけど、元々家にいるのはしんどくて居たくない。でも外に出てまた地震が起きたらって思うと、怖くて外にも出れない。だから本当に辛い。」
私たちの渡塾には、元々経済的に苦しく、家庭にも何かしらの「しんどさ」を抱えている子どもたちが通ってきています。そのなかで今回の地震があり、子どもたちの家庭も被災し、さらに困難な状況におかれています。
しかし、こうした状況はなかなか見えてきません。
高槻市内の公営の団地に住まわれている方は、行政の検査が終わり安全が確認できるまでは家に戻れず、未だに避難所で暮らしています。
そうした被災地のリアルな様子は、なかなか報道されていません。
私たちの塾に通う子どもたちはもちろん、実はたくさんの子どもたちが地震の影響で「目には見えない被害」を被っているのではないかと私たちは考えています。
だからこそ、被災した子どもたちを継続して支え続けるために、渡塾高槻校を1日でも早く再建したいと思っています。
私たちが1日でも早く塾を再建したい理由は、子どもたちに学習機会を提供したいという思いもありますが、それ以上に、この塾が子どもたちにとって「心の拠り所」となっているからです。子どもたちの言葉を借りれば、この塾は子どもたちにとって「第二の家」になっています。
塾に来れるということが、子どもたちの学習面の支えになることはもちろん、被災で負った大なり小なりの心の傷を癒すことに繋がると考えています。
なぜなら、開校以来私たちの塾は、子どもたちの抱える悩みや、誰にも言えない困りごとに常に寄り添ってきたからです。
当面は、一時的に市内の施設をお借りして子どもたちにサポートを行う予定でいます。
ただ、本当に安心を届けるためには「いつでも来れる」塾の再開が必要不可欠です。そのため、早急に移転先の物件を見つけ、通常通りの営業を再開したいと考えています。
しかし、突発的に起きた災害であったため、移転にかかる費用が確保できていません。
そこで今回CAMPFIREを利用して、クラウドファンディングを行うことを決めました。
4.ご寄付の使い方(7/19 追記)
ご寄付のお願いをしている中で、目標金額が高すぎるとのご意見をいただくことがあります。
確かに教室を移転するだけであれば、こんなに多額の費用は必要ありません。
詳しい内訳の紹介に入る前に、そもそもこの金額を設定した背景にある想いについてお話しします。(長文になるため、全文ご覧いただける方はこちらからご覧ください)
2010年から8年学習支援をやってきましたが、始めた当初は、私たち自身も世間一般にあるような塾をやろうと思っていました。
要は、勉強を教えて学力をつければなんとかなるだろうと思っていたんです。
ただ、子どもたちと出会うにつれ、それは違うと気づかされました。
これまでに、いろんな子どもたちと出会いました。
「聞いてや〜。今日塾来る前に親から殴られてん。」という生徒にも出会いましたし、テスト期間で学校給食がなくなると「今日何も食べてないねん」という生徒にも出会いました。
そんな子達と、僕たちは学習塾で出会いました。「勉強」を切り口に、そんな子達と接点を持ちました。
塾だから、学習の場だから学習の機能だけあればいいというわけではなかったんです。
そんな時に、大阪北部地震が起きました。地震が起きる前も様々な悩み・困りごとを抱えていた子どもたちを、地震が襲いました。
彼ら・彼女らに安心を届けようと思った時に、今のままでは不十分なのではないかと思いました。
なので、今回の塾の再建は、「今までやってた塾の再建」ではないんです。
地震という大きな災害に見舞われた子どもたちが、当時の恐怖を忘れることができるくらいの安心を感じられる、そんな塾の再建なんです。
(全文をご覧になりたい方はこちらからご覧ください)
皆様からいただいたご寄付は、以下の用途で使用させていただきます。
【寄付金使用用途内訳】
(1)新物件の初期費用(敷金・礼金等):400万円
JR高槻駅又はJR摂津富田駅周辺で50坪(約160㎡)程度の教室を探しています。
家賃の坪単価を8,000円とした場合、月額家賃は8,000円×50坪=400,000円になります。(JR高槻駅周辺の物件で家賃の坪単価は6000円から8000円程度)
その家賃をもとに敷金・礼金・保証金を月額賃料の10ヶ月分と想定しました。
敷金・礼金等 400,000円×10ヶ月=4,000,000円
※事務所等の事業用物件の敷金・礼金・保証金の相場を月額賃料の6ヶ月から10ヶ月分と想定
(2)塾の内装工事にかかる費用:300万円
内装費用は通常坪単価10万円程度が見込まれるところ、一部DIYなども行い、極力、安価に抑えることを想定し、坪単価60,000円と設定しました。
内装費用 60,000円×50坪=3,000,000円
(3)空調等の初期設備費用:250万円
旧教室のエアコンが継続して使用できるか現時点で不確定なため、新規購入を想定して計算しています。
ただ、旧教室のエアコンの状況や新規物件の設備状況によってはエアコン費用が不要になる可能性もあります。その場合、空調費用として見込んでいる100万円はすべて塾利用者の授業料負担軽減のために使用させていただきます。(空調費用以外でも実際の費用が当初の予算を下回った場合や寄付が予想以上に集まった場合は授業料負担軽減のために用いるものとします。)
また、食事提供等のための調理用機材、食器等の購入も想定しています。詳細は以下の通りです。
・エアコン(業務用8馬力×2台)※取付工事費用含む。
本体代 400,000円×2台=800,000円
工事費 一式200,000円
・調理用機材(IHシステムキッチン・冷蔵庫・冷凍庫・電子レンジ・炊飯器等)
システムキッチン 500,000円
その他調理機器等 150,000円
・食器・調理器具等(茶碗・皿・はし・鍋等)
50,000円
・事務用備品(パソコン・書架・事務机等)
220,000円
※事務用備品等については、現在使用中のものを優先的に継続使用し、破損、不足している備品等を補充することとします。
・教室用備品(学習用机・椅子等)
425,000円
・防災用品(家具固定・非常持ち出し袋・ガスコンロ等)
155,000円
(4)移転等費用(引っ越し費用及びその他雑費):50万円
・引っ越し費用
300,000円
・雑費(返礼品作成費用、看板作成、封筒・住所印等作成費用)
200,000円
上記費用のほかクラウドファンディングの手数料として160万円程度が必要になります。
なお、繰り返しになりますが、上記の予算は新しい物件が50坪程度の広さで、且つ塾機能だけでなく、食事提供等の居場所機能も含めた場合を想定しています。
実際の物件等によっては、上記予算を下回る場合がありますが、その場合は利用者の授業料軽減のために使用させていただきます。
皆様からいただいたご寄付は一円たりとも無駄にせず、渡塾高槻校の再建および今回被災した子どもたちのために使用させていただきます。
より多くのご寄付をいただくことができれば、より多くの被災した子どもたちに学習機会を届けることができるようになります。
どうか、皆様の力を貸してください。よろしくお願いいたします。
◆税制優遇について
NPO法人あっとすくーるは「NPO法人」として認定されていますが、このクラウドファンディングを支援することで、支援者が税制優遇を受けることはありません。
お問合せ先
特定非営利活動法人あっとすくーる事務所
電話番号: 072-702-0020(10:00~19:00)
E-mail: info@atto-school.com
団体HP等もぜひご覧いただけたらと思います。
あっとすくーるHP(https://atto-school.jimdo.com/)
団体facebook(https://www.facebook.com/DaBanFuLiZhongShiJiMianShi)
コメント
もっと見る