クラウドファンディングはリターン品なしでも成功する!成功事例から学ぼう

高額なリターン品なしでも目標達成可能な、クラウドファンディング成功の秘訣を事例とともに解説いたします。
クラウドファンディングで資金調達したくても、高額なリターン品を用意しなくてはいけないのではと、不安や迷いがある方もいるのではないでしょうか。 

リターン品を用意するのが難しい状況でも、あなたの大切な活動を前に進めるチャンスがあります。
クラウドファンディングは、支援者の共感を得ることができれば、リターン品がなくても資金調達が可能です。 

実際に、多くのプロジェクトが、お礼の言葉やホームページへの掲載など、ささやかなリターン品でも、熱心な支援者の力を借りて目標を達成しています。 

この記事では、リターン品に頼らずに成功しているクラウドファンディングの事例を紹介します。

あなたの想いを広く伝え、支援の輪を広げるヒントが詰まっています。
一歩を踏み出す勇気を持ってみませんか? 支援者が待っているかもしれません。 

本記事では、 

  • そもそもリターン品なしで成功するクラウドファンディングとは 
  • リターン品なしでクラウドファンディングが成功した事例 
  • リターン品なしでもクラウドファンディングを成功させるポイント を解説します。

リターン品なしでもクラウドファンディングは可能?

クラウドファンディングでは通常、支援額に応じて起案者が設定した「リターン」が支援者に提供されます。しかし、一部のプロジェクトではリターン品が設定されないケースもあります。

今回は、「リターン品なし」のプロジェクトに焦点を当て、その成功法則を解説します。 
クラウドファンディングのリターン品に変わるものはたくさんあり、これにより様々な種類分けがされています。

クラウドファンディングの種類一覧

寄付型(非投資型)
  • 基本的にリターン品はなく、お礼のメッセージのみなど 利益が発生する事業には使えない 
  • 今回のリターン品なしクラファンはこれに該当する 
購入型(非投資型)
  • 製品やサービスをリターン品として設定し、 出資者はリターン品を購入する形で出資する
融資型(投資型)
  • 不特定多数から融資を受けることが可能 
  • 製品やサービス等のリターンではなく分配金
株式投資型(投資型)
  • 個人の起案者ではなく株式会社が行う資金調達の一つで、 リターン品代わりに「非公開株」を提供する
ファンド型(投資型)
  • 特定の「事業」に対して個人投資家から出資を募る形式で、 売上等に応じた金銭的なリターンや事業で作られたモノやサービス、その割引券等を受け取ることができる
ふるさと納税型
  • 自治体が解決したい課題を具体的にプロジェクト化し、 そのプロジェクトに共感した人からふるさと納税によって寄付を募る仕組み

リターン品なしのクラウドファンディングとは

リターンなしのクラウドファンディングとは、支援者に対してリターン品が提供されない「寄付型」のプロジェクトのことを指します。 

寄付型は非営利の社会貢献活動が対象で、営利目的の事業には利用できません。つまり、「単に無料で資金を集める裏技」ではないことに注意が必要です。

寄付型クラウドファンディングとは

寄付型クラウドファンディングとは、支援者からの支援を「寄付金」として受け取れるクラウドファンディングの総称です。 

リターン品は基本的に発生せず、 

  • 活動報告 ・参加へのお礼メッセージや手紙 
  • 支援者の名前記載 などがリターンとして設定されています。 

CAMPFIREでは主に、 

  • 学術調査 ・公益性の高い研究 
  • 被災地へのボランティア 
  • 社会貢献性の強い活動 など様々なプロジェクトが公開されています。 
また、発起人もNPO法人やボランティア団体のほか、自治体や学校法人など多岐にわたるのも特徴です。

リターンなしでも成功するプロジェクトの特徴

寄付型プロジェクトはリターン品なしという性質上、「これは見返りなしでも自分が支援しなくてはいけない」と感じさせるプロジェクトが成功します。 

成功するプロジェクトの特徴として、 

  • 課題がイメージできる 
  • 共感しやすい社会課題を題材にしている 
  • 緊急性がある ・社会貢献度が高い 
  • 資金の使い道が多くの人の課題解決に繋がるイメージができる などがあり、これらを満たすプロジェクトが成功しやすい傾向です。 
また中には、法人自体は営利組織だとしても、プロジェクト自体が営利目的ではなく事業を活かした社会貢献的活動の場合、寄付型クラウドファンディングを活用するケースもあります。 

誰が行うか、だけでなく「何を行うか」が重要です。

リターン品なしクラウドファンディングの成功事例

ここからは実際にリターン品なしでも成功しているクラウドファンディングの事例を紹介します。

震災・災害への取り組み成功事例

まず「寄付」と聞いて最もイメージがつきやすい事例として、地震や水害などの災害に対する復旧を目的としたクラウドファンディングです。

能登半島地震に関連するプロジェクト

能登半島地震に関連するプロジェクトのアイキャッチ画像 
・支援者数:5281人 
・目標金額:1,000,000円 
・支援総額:25,397,837円 
・実施期間:2024/01/02〜2024/02/29(60日間) 
・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/curations/noto_earthquake_2024 
2024年1月1日に発生した能登半島地震は、地震だけでなく津波や大規模火災も発生して甚大な被害を出しました。 
上記は日本赤十字社を通した寄付となりますが、被災者・被災地を個別に助けようとするプロジェクトがいくつも立ち上がっています。 
ただし個別のプロジェクトはリターン品ありのプロジェクトとなっています。

熊本水害に関するプロジェクト

熊本水害に関するプロジェクトのアイキャッチ画像
・支援者数:2203人 
・目標金額:6,000,000円 
・支援総額:20,261,500円 
・実施期間:2020/07/25〜2020/08/19(26日間) 
・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/309788 
2020年7月に発生した集中豪雨を原因とする水害は、熊本に大きな爪痕を残しました。 
このプロジェクトは、学生ボランティアの活動資金を集めるという内容でした。 

リターンには、実質品なしの「応援コース」と「被災地の名産品」という2つを用意していました。
リターン品なしの「応援コース」ですが、100万円の大口寄付も2名ほどおり、一定の支援者も集まりました。 
タレントのスザンヌさんなど、著名人がサポーターとして支援したことも成功した一因といえます。

動物への取り組み成功事例

次に動物への支援や保護活動にも、寄付型クラウドファンディングは活用されています。

災害救助犬に関する支援

災害救助犬に関する支援のアイキャッチ画像
・支援者数:106人 
・目標金額:500,000円 
・支援総額:1,103,000円 
・実施期間:2024/01/07〜2024/03/20(74日間) 
・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/725197 
災害救助犬・訓練犬たちのワクチン代やノミ・ダニなどの薬代、その他治療費を集めるプロジェクトです。
2024年の元旦に起こった災害もあり、災害救助犬への注目度も高まっていたこともあり、200%を超える成功となりました。 
リターンは災害救助犬からの暑中見舞いなどが設定されています。

保護ねこ施設に関する支援

保護ねこ施設に関する支援のアイキャッチ画像
・支援者数:712人 
・目標金額:7,000,000円 
・支援総額:7,015,000円 
・実施期間:2024/01/12〜2024/02/29(49日間) 
・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/730859 
このプロジェクトは、2019年より200匹を超える猫の保護をしてきた団体による活動支援のプロジェクトです。
岡山県の廃校を再利用した保護ねこ施設で、2019年から約5年間、230匹以上の猫を譲渡するなど、活動内容が非常に盛んで、700人以上の支援者が集まっています。 

こちらのプロジェクトでは、リターン品があるメニューとリターン品なしのメニューを両方用意しており、支援者が選ぶことができます。実際に5,000円のメニューでは、「リターン品あり」を選んだ方が94人なのに対し、「リターン品なし」は302人と約3倍以上がリターンなしで支援しています。

医療関連への取り組み成功事例

未だ日本で導入されていない新しい治療法の導入や持病を持っている方の職業支援など、なかなか公的な支援が届きにくい課題が多数あります。 
そんな課題への対策となるプロジェクトの活動のため、寄付型クラウドファンディングが盛んに活用されています。

難病の子どもに関する認知を広げるプロジェクト

難病の子どもに関する認知を広げるプロジェクトのアイキャッチ画像
・支援者数:183人 
・目標金額:950,000円 
・支援総額:1,191,000円
・実施期間:2024/03/02〜2024/03/24(23日間)
・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/743012 
こちらのプロジェクトは、悪性脳腫瘍「小児脳幹部グリオーマ」(DIPG)という難病で家族を亡くした方が立ち上げたプロジェクトです。 

同様の病気に悩む方の支えになるような家族コミュニティ「小児脳幹部グリオーマの会」を立ち上げ、活動されています。 
そして今回、不治の病とされる難治性小児悪性脳腫瘍DMG/DIPGの治療研究フォーラムがカナダのトロントにて5月に開催されるため、このフォーラムに参加するための資金を調達するためのプロジェクトとなっています。 
こちらのプロジェクトも、リターンは全て御礼メールや参加レポートとなっています。

吃音症を持つ方が活躍できる職場を造るプロジェクト

吃音症を持つ方が活躍できる職場を造るプロジェクトのアイキャッチ画像
・支援者数:90人 
・目標金額:150,000円 
・支援総額:327,656円 
・実施期間:2023/07/08〜2023/07/31(23日間) 
・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/683121
こちらのプロジェクトでは、吃音症を持ち一歩踏み出せない若者に勇気を与え、吃音を知らない人にはスタッフとの交流を通じて理解してもらうことをコンセプトにした1日限定のカフェを開催する資金のプランです。 
直接的な治療に関わるプロジェクトではありませんが、持病を持ちつつも社会で活躍したい人を支援するプロジェクトになっており、同様の企画を日本全国のエリアで開催し、クラウドファンディングで開催資金を複数回調達しています。 

こちらのプロジェクトも、リターン品はなく、御礼メールやSNSへの名前掲載などのリターンなしで支援金を集めています。

教育・育児への取り組み成功事例

次に育児や子どもの教育に関わるクラウドファンディング事例です。

性教育への取り組み

性教育への取り組みのアイキャッチ画像
・支援者数:874人 
・目標金額:6,000,000円 
・支援総額:6,984,893円 
・実施期間:2023/12/01〜2024/01/15(46日間) 
・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/681900 
日本では、子どもの性教育実施の機会が少ないと言われています。 そこで全国の中学校に“包括的性教育”の教材『コロカラBOOK』を届けようというプロジェクトです。 

こちらは厳密には、「ステッカー」や「教材一冊」がリターン品となっていますが、社会問題と向き合う寄付型プロジェクトを主に扱っているCAMPFIRE for SocialGoodのプロジェクトです。 
実際に「性教育の実施を後押しする社会的な力が必要」という考えも多くの方の賛同を集めています。

ワンオペの母親をサポートする取り組み

ワンオペの母親をサポートする取り組みのアイキャッチ画像
・支援者数:1325人 
・目標金額:5,000,000円 
・支援総額:7,653,000円 
・実施期間:2023/07/31〜2023/08/31(31日間) 
・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/681813 
こちらは、ワンオペ育児で行き詰った母親のもとに近隣に住む保育資産を派遣するシステムを造るプロジェクトです。 

「母」というのは24時間365日変わることがありません。 
周りにサポートがいなければ、身も心も疲れ果ててしまう方も多いでしょう。
特に最近ではシングルマザー率も増加傾向です。 
そんなワンオペママの ”今誰かに頼りたい"”助けてほしい”の声に、近隣の保育士さんが駆けつける「育児 119」というプロジェクトです。 

こちらのプロジェクトのリターンは、ホームページへの名前掲載やお礼メール、お礼動画などが設定されています。 このプロジェクトの必要性に共感した多くの方が、リターン品の有無に関わらず支援し、たった1ヶ月で1325人(平均42人/日)もの人が支援しています。

成功事例からわかるリターン品なしクラファンの成功のコツ

ここまでの成功事例からわかる、リターン品なしクラファン成功のコツを4つ紹介します。

解決すべき課題が明確

まずは、解決すべき課題を明確にしましょう。

困っているので助けてほしいと窮乏を訴えるだけでは支援はなかなか集まりません。 
例えば、事例最後の「育児 119」の事例では「孤育て=ワンオペママ」が多いことを指摘していましたが、特に課題としていたのは『一人で頼る先がないこと』でした。 

その課題のため、解決策として頼れる先を作るための「育児119」をプロジェクトとしていました。 
保育園を増やす、効率的な育児方法を届ける、などではなく「相談窓口と近くの保育士がサポートできる体制作り」をソリューションにおいたのは、課題が『ワンオペママが頼る先がないこと』を課題においていたからです。 

このように「解決すべき課題」を明確にしたほうが共感を得やすいプロジェクトとなります。

明確な解決策、明確な資金の必要性

次にクラウドファンディングを成功させるには、 

  • 具体的な解決策 
  • 解決策に資金が必要な理由 
  • 目標金額の裏付け などが必要です。 
例えば、「吃音症の方のためのカフェ」プロジェクトでは、資金の使い道が非常に明確に記載されています。 また「全国の中学校に“包括的性教育”の教材『コロカラBOOK』を届けよう」というプロジェクトでは、200円の支援金で一人に配布できることを明言しています。 

このように支援金がどう使われるのかを明確に書くことで、信頼感を得て、支援の後押しをすることができます。

共感を生み出す仕組み

また課題や解決策などが明確にわかっていても、支援者に伝わらなければいけません。 

支援者も全てのプロジェクトに目を通せるわけではないので、「これは解決しなきゃいけないな、私がサポートしなきゃいけないな」と思っていただくために、情報を的確に伝える「共感を生み出す仕組み」が必要です。
解決しようとしている課題や想いを伝えるのに最も重要なタッチポイントが、プロジェクトページです。
そしてこのページをより多くの人に見ていただくためにはどうすればいいかを考えます。 

具体的には以下のポイントをプロジェクトに反映し、SNS・プロジェクトページなどから、支援者に伝わるようにしましょう。

  • プロジェクトを立ち上げた想いをしっかり書き出す 
  • 表や図などを使って課題をわかりやすく表現する 
  • 「そこに問題があり、救われるべき」という認知的共感を作る 
参考:https://youtu.be/16k3s3ctSSw?feature=shared&t=684 

例えば「育児119」は、プロジェクトページの半分以上を課題解決への想いで使っています。また「保護ねこ施設ティアハイム」の事例では、写真やスライド資料を使い、どこに課題があるのかをわかりやすく解説しています。 

起案者の想いや熱意、活動の経緯をわかりやすく伝えることはとても大切です。
読む人の共感を呼び、「この活動を一緒に前に進めたい」と心から思ってもらえるような発信を心がけましょう。

活動報告など信頼性の担保

リターン品なしの寄付型プロジェクトでは、支援金の使い道を明確に示すことが何より重要です。

そのため、支援募集期間中は現在の活動状況を定期的に報告し、集まった寄付金がどのように活用されているかを開示することが求められます。 

「今回の支援はこちらの機材購入に充てます」「皆さんからのサポートで××を改善しました」などの報告を行います。 すると新規の人は安心して支援できますし、すでに支援してくれている方も「追加でサポートしよう」という気持ちが生まれるかもしれません。 

クラウドファンディング後にも応援が必要なケースは多々あります。 
資金調達だけにとらわれず、ここでしっかり情報発信し、認知度や支援者との関係性を深めておきましょう。

リターン品がないことへの納得感

リターン品がない寄付型のクラウドファンディングの場合、支援者には「なぜリターンがないのか」をしっかり理解していただくことが重要です。 

社会課題へのプロジェクトの場合、リターン品にかける資金があれば活動費に当てて欲しいという思いを支援者は持っています。 
支援者の方々には、プロジェクトの目的や活動内容を理解していただくことが何より大切です。
リターン品がない理由や、代わりにお礼状や活動報告を行う旨を丁寧に説明することで、寄付金が適切に活用されることをオープンに示し、信頼関係を深めることが重要です。

リターン品なしクラウドファンディングならCAMPFIRE

リターン品を用意することなく実施できる寄付型のクラウドファンディングに特化した窓口も存在します。

CAMPFIREはリターン品なしの寄付型プロジェクトも強い

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社会課題に立ち向かう for SocialGoodのアイキャッチ画像

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リターンなしのクラウドファンディングは、内容が非常に重要になります。 
いくら有意義なプロジェクトでも、発信が不十分で想いが伝わりにくかったり、、わかりづらい文章になっていると賛同者が集まらない可能性もあります。 

そこでCAMPFIRE(for SocialGoodを含む)にご相談いただければ、経験豊富な専属担当者がプロジェクトの立ち上げをサポートします。 
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失敗したからといっても諦める必要はなく、何度でも挑戦して成功できるように頑張りましょう!

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