目次

1 はじめに
2 #学校で性教育を
3 なぜクラウドファンディング?
4 このプロジェクトのしくみ
5 「包括的性教育」ってなに?
6 先生が教えるの大変では?
7 実際の誌面を見せてください!
8 応援の声
9 リターンについて

はじめまして。正進社コロカラ編集部の長谷川、福原、浜元です。

弊社は学校教材専門の出版社で、小・中学校向けの教材(ドリル・ワークブック・資料集など)を刊行しています。私たち3人も、普段はそれぞれ英語・国語・数学の教材を編集しています。

今から2年ほど前、社内では教材や教育について議論する場がたびたび設けられていました。「いまの中学生に本当に必要な教材って?」「私たち教材会社が次にすべきことは?」「教科横断型の教材ができないだろうか?」
そんな話し合いの中から、一つのキーワードがでてきました。

「性教育」です。

「……性教育?」「教科もないのに、いつやるの?」「学校現場に受け入れてもらえるかな?」従来の教材の枠に収まらない「性教育」を扱うことに、はじめは正直いって戸惑いもありました。

それでも、私たちはそこに何か切実なものを感じ、書籍を読んだり、先達の先生方にお話を伺ったりして調査・研究を続けました。そうやって性教育について学びを深めるうち、やがて「これこそが、今の子どもたちのために私たちが作るべき教材である」と確信しました。

先例のない教材の開発にはやはり様々な困難がともないました。けれども、専門家の知見をお借りし、熱意ある現場の先生方の後押しを受けつつ、教材作りのノウハウを生かして一つひとつ課題をクリアしてきました。

そうして、ついに学校で使うための包括的性教育教材『コロカラBOOK』が完成しました。
2024年4月に発刊されます。


そしてこの度、一人でも多くの中学生に包括的性教育を届けたいとの思いから、『コロカラBOOK』を全国の中学生に届けるためのクラウドファンディングを立ち上げました。

これからの子どもたちが自分らしい選択をしていける社会の実現に向けて、どうかみなさんのお力をお貸しください。

「性」は、あらゆる人の人生に深く関わる重要なテーマであるにも関わらず、現状ほとんどの学校では十分な性教育が行われていません。一方で、子どもたちはインターネット上などの不確かな情報に囲まれています。そのような中で日々戸惑い、傷つき、そのことを誰にも相談できないでいる子どもたちがたくさんいます。

また、8割以上の保護者は包括的性教育の内容を学校で学んでもらいたいと考えています。

こうした実態を踏まえ、私たちコロカラ編集部は中学校で使うための包括的性教育の教材を作ってきました。

日本で育った人の多くが「走れメロス」のストーリーを知っているように、学校で教えられたことはその世代や時代に「共通の認識」を形作っていきます。性教育に関しても教室のみんなで学ぶことができれば、たとえば「ズボン下ろしは性暴力である」「恋愛感情をもたない人もいる」といった共通の認識が醸成されていくはず。

そのことが、これからの子どもたちが互いを尊重しあい、安心して生きていける社会の実現につながると考えています。

とはいえ、いろいろな壁があり、学校では性教育が十分に実施されてきませんでした。

この壁を乗り越えるためには、性教育の実施を後押しする社会的な力が必要です。
みなさまのお力をどうかお貸しください!

日本全国の3万人の中学生(全体の1%)に、包括的性教育の教材『コロカラBOOK』を届けることを目標にしています。

・支援200円につき『コロカラBOOK』1冊を中学生にお届けします。
・リターンにかかる費用や手数料などは弊社で負担し、いただいたご支援は全額 中学生へお届けするために使用します。
・対象先の学校を募り、学校単位でまとめてお届けします。
・お届けした『コロカラBOOK』は、2024年4月以降、 学校の授業でご使用いただきます。

包括的性教育の目的は、学習者のウェルビーイング(幸福)の実現です。

そのために、からだの変化や生殖のしくみだけでなく、からだの権利・ジェンダー・性の多様性・コミュニケーション・性暴力など、幅広い分野の知識を扱います。

さらに、それらの知識に基づいてよりよい選択をしたり、自他ともに尊重される関係性を築いたりするための態度やスキルの獲得を目指します。

『コロカラBOOK』は、包括的性教育の国際的な指標として知られる『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(ユネスコ)を参照して作られています。

参考:国際セクシュアリティ教育ガイダンス(「SEXOLOGY」より)

たしかに、性教育を専門に学ばれた先生は決して多くないのが実情です。そんな中で、担任の先生がいきなりご自身で性教育の授業を実施するのは簡単ではないでしょう。

そこで、『コロカラBOOK』は、性教育の経験がない先生にも安心してご使用いただけるよう工夫しました。本の前半「教室で観よう」では、先生は“進行役”。専門的な内容は、助産師で性教育YouTuberのシオリーヌさんがすべて動画で解説してくれます! 1回の授業は次のような流れで進みます。

《「教室で観よう」の流れ》


▼ 解説動画SAMPLE(TOPIC 5「対等なコミュニケーションのあり方」)

※全編ご覧になりたい方はこちらからどうぞ!



▼『コロカラBOOK』を使用した授業の進め方(模擬授業動画)


また、本の後半は「自分で読もう」といって、もっと知りたいことや何か悩んでいることがあるときに生徒が自分ひとりで読むパートになっています。授業のあとでさらに知識を深めるために読んでもいいし、必要に応じて調べものに使うこともできます。

《「自分で読もう」の内容例》

実際の誌面の一部をこちらからご覧いただけます!
《巻頭(〜p. 006)/ 教室で観よう(TOPIC 5)/ 自分で読もう(TOPIC 5)》

上記以外のページもXとInstagramで随時公開していきますので、ぜひご覧ください!

《X》長谷川|SEISHINSHA
《Instagram》 長谷川|SEISHINSHA

この他にも、たくさんの方から応援の声をいただいています!
活動報告のページでご紹介していきますので、どうぞご覧ください。

▼ 応援の声をくださった方々(五十音順)
アクロストンさんあまいさとさんイシヅカユウさん伊藤まりさん太田啓子さん北村紗衣さん北山ひと美さん清田隆之さん越井隆さんコンドームソムリエAiさんシオリーヌさん#しかたなくない高井ゆと里さん竹中万季さん俵拓也さんツルリンゴスターさん西井開さんにじいろさん野村由芽さんのんさんharu.さんフクチマミさん星野貴泰さんホリグチイツさん水野哲夫さんみたらし加奈さん村瀬幸浩さんモアドアさん山田由梨さん吉野なおさん渡辺大輔さん

リターンは以下の4タイプをご用意いたしました。
いずれのプランも、200円につき『コロカラBOOK』1冊を中学生に届けられます。

❶ シンプルお届けプラン(コロカラBOOKをシンプルに中学生にお届けします)
❷ 応援記念グッズプラン(クラウドファンディング参加の記念グッズを入手できます)
❸ 性教育講座受講プラン(性教育講座や教え方講座をオンラインで受講できます)
❹ 作りたい本の会議プラン(コロカラ編集部3名があなたの夢を叶えます!?)

いずれのプランの支援者の方にも『コロカラBOOK』1冊&ステッカー1枚を差し上げます。

▼ステッカーのイメージ
※デザインは変更になる場合があります。

リターンの一覧を表にまとめました。
みなさまのお好みに合わせてお選びください。




『コロカラBOOK』は、たくさんの専門家の方々のお力添えのもと制作されました。
ご協力くださった皆さまには、心より感謝申し上げます。

▼『コロカラBOOK』監修・執筆者・協力者 ※敬称略
・監修:高橋幸子(産婦人科医)
・相談:水野哲夫(一般社団法人“人間と性”教育研究協議会代表幹事)
・動画出演、Q&A回答者:シオリーヌ(助産師・性教育YouTuber)
・著者 
 TOPIC 1, 2:アクロストン(医師) 
 TOPIC 3, 4:渡辺大輔(埼玉大学基盤教育センター准教授)
 TOPIC 5, 6 ,7:中谷奈央子(フリーランス性教育講師)
・イラスト:越井隆、ホリグチイツ
・マンガスクリプトライティング:合田文、伊藤まり(パレットーク)
・クラウドファンディング伴走:鶴田七瀬(一般社団法人ソウレッジ代表)

※なお、本ページのデザインやリターンのグッズデザインは、『コロカラBOOK』本誌デザインを担当してくださった俵社さまのご厚意により、すべて無償で作成していただいております。この場を借りて御礼申し上げます。

  • 2024/03/06 07:30

    こんにちは、コロカラ編集部です。先月終了したクラウドファンディング「#学校で性教育を」では、874名の方から6,984,893円のご支援をいただき、目標の116%を達成しました。ご協力くださったみなさまには、改めて感謝申し上げます。おかげさまで34,925人の中学生に『コロカラBOOK』を届け...

  • 2024/01/16 09:55

    昨日、全国の中学生に包括的性教育教材『コロカラBOOK』を届けるためのクラウドファンディング「#学校で性教育を」が終了しました!!https://camp-fire.jp/projects/view/681900/最終的に874名の方から6,984,893円のご支援をいただき、目標の116%を...

  • 2024/01/15 12:00

    倫理学者の高井ゆと里さんより、応援メッセージをいただきました!---私たちの社会は、性教育を極端に忌避してきた。大人たちのそうした勝手によって、子どもたちは性についての適切な学びの機会を奪われてきた。それは、この社会を生きる人々の尊厳と安全が損なわれやすくなるという、構造的な欠陥を放置し続ける...

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