はじめに

皆さん、はじめまして。

今回のクラウドファンディングを主催させて頂きます、福岡県福岡市にある昼スナ「スナックひきだし中洲店」ママのフィッシュ明子と申します。

この店はコロナ禍の真っ最中にオープンしました。社会福祉士である私のソーシャルワークのフィールドとして、生きることや働くことを誰かと肩の力をぬいて話せる場所として、月に3~4日、お昼の時間に営業しているスナックです。

昼スナには年齢やお仕事など、いろんなバックグラウンドのお客さまが来られます。その中には社会課題解決のために活動をするNPOや教育関連の団体の方も多くいらっしゃいます。

そんな中で『注文に時間がかかるカフェ』(略して注カフェ)発起人である奥村安莉沙さんの活動に出会いました。

奥村さんは幼少期から吃音(きつおん・どもり)があり、ご自身の経験から、吃音をもつ人々が生きやすい社会を作るために活動をされています。吃音はさまざまな事情で隠すことを余儀なくされた方が多く、あまり認知されていないことから、特に若い方は、学校生活や進学、就職で苦労することも多いそうです。
接客業をしたくても吃音のために一歩踏み出せない若者に勇気を、そして吃音を知らない方にはスタッフとの交流を通して理解を促す、という注カフェの活動に深く共感し、ぜひ昼スナで開催をしたいと企画させて頂きました。

今回の注カフェの開催を通して、若い世代の方が1歩を踏み出すきっかけや、多くの方に吃音について知っていだだける機会をつくることができればと願っております。

※以下、注カフェに関する情報は奥村さんより提供いただきました。


吃音とは

吃音(きつおん)は、話し言葉が滑らかに出にくい発語障害の1つです。

言いたいことが頭の中に浮かんでいても、声が詰まってしまって出ない。何度も同じ音を繰り返してしまったり、引き伸ばしてしまったり。発話の滑らかさやリズミカルな流れが乱れる話し方が、吃音と定義されています。

参考:国立障害者リハビリテーションセンター研究所「吃音について」   



「注カフェ」活動の特徴

・吃音を持つ若者には接客の夢に挑戦することで自信を持ってほしい。

・吃音を知らない人にはスタッフとの交流を通して理解を深めてほしい。

注カフェはこの2つのコンセプトで活動を行っています。


注カフェの工夫① 

お客様は吃音について説明を受けてから、スタッフとの交流を行います

吃音当事者にとって不安なことの1つは、吃った時に他人からどんな反応をされるかということです。

「注文に時間がかかるカフェ」では、スタッフと接する前に吃音についての説明を受け、一般的な対処法を知ることができます。

注カフェの工夫②
 接客のセリフをマニュアルに入れない

カフェの接客では「いらっしゃいませ」等、マニュアルでセリフが決められています。

吃音者には定型文が苦手な人も多く、言い換えをしたせいで叱られた経験がある人も少なくありません。

2021年、はじめて「注文に時間がかかるカフェ」を開催したとき、私たちはマニュアルに接客のセリフを一切入れないことにしました。

「いらっしゃいませ」が言えなければ「こんにちは!」。「ありがとうございます」が言えなければ「楽しんでくださいね!」

スタッフ一人ひとりが言いやすい言葉で接客した結果、心がこもったあたたかい接客で大変良かった」とのご好評を多数いただいています。

注カフェの工夫③
 自分が求めるニーズをマスクで表す

「吃音」といっても、人それぞれ症状や求めるニーズは違います。

例えば、発起人の奥村さんは「最後まで話を聞いてほしいタイプ」なのですが、あるメンバーは「推測して代わりに言ってほしい」と答えました。

店頭で一般的な説明をしますが、必ずしもすべての人が当てはまるわけではないのです。

そのため、スタッフは自分のマスクの頬部分に自分が求めるニーズを記載しています。


解決したい社会課題ー学校や家庭で辛い経験をした吃音を持つ子どもたちがいる

吃音に対する無理解や認知の低さから、学校や家庭で辛い経験をした子供が大勢います。
多くの人々が身近なコミュニティーでの無理解によって辛い経験をしているなかで、ごく少数の方は辛い経験がまったくなかったと回答しました。
共通した回答は「周囲の理解があった」ということでした。
発起人の奥村さんはこの調査の中で吃音を持つ人が生きやすい社会をつくるには、世間の理解・認知向上が不可欠だと確信して、この活動をはじめられました。

(Twitterで集めた「吃音を持つ子どもの声」抜粋)


このプロジェクトで実現したいこと

当日はカフェで飲み物をいただき、スタッフの方たちとコミュニケーションを楽しんでいただきます。
さらに、奥村さんが監督したドキュメンタリー映画『注文に時間がかかるカフェー僕たちの挑戦ー』も上映します。

接客業に挑戦したいと願う、吃音のある若者たちの夢を叶えて自信をつけてもらうこと。
またそういった境遇の若者たちと交流することで、吃音について知らなかった方々に吃音への理解を広げることを目的としています。


応援メッセージ

「注文に時間がかかるカフェ」発起人 奥村安莉沙さん

人生を登山に例えるなら、フィッシュ明子さんのスナックはその道にぽつんと佇む山小屋のような場所だと思います。
そこを訪れる人はそれぞれ生きてきた背景は違うものの、周囲からの目や抱えきれなくなった思いを一旦手放し、ありのままの自分を解放します。

私も吃音当事者として悩み、生きてきた31年間、まさにこんな場所を切望していました。
ありのままでいて良い居場所を提供されているフィッシュ明子さんと共に注カフェを開催できれば、より多くの吃音のある方の心の拠り所になれると思います。

皆様のあたたかいご支援、よろしくお願いいたします。


福岡大学工学部化学システム工学科 教授 松隈洋介さん


主催者のフィッシュさんがされている昼スナの「役にたたなくて良い場所」というキャッチフレーズに惹かれて行ってみると、初対面の方ともすぐに仲良くなれる、とてもステキな場所でした。

私はフィッシュさんも大好きな植松電機社長・植松努さんの「どうせ無理をなくしたい」という言葉に賛同して福岡でロケット教室を開催しています。これまでにのべ200人以上の子どもさんにロケットを打ち上げてもらいました。 フィッシュさんの昼スナも植松さんのロケット教室も根底にあるものはとても似ているなと思います。それは,「全ての人が認め合い、優しく幸せに生きられる社会を作りたい」という理念だと思うのです。 

今回、昼スナで1日限定で行われる『注文に時間がかかるカフェ』もまさにそのような場所だと思います。注カフェの名前は聞いたことがありましたが、内容はこれまでよく知りませんでした。しかし,今回「注カフェ」活動の特徴を読ませていただいて、とてもステキな活動だと思い是非参加してみたくなりました。 
皆様の温かいご支援、どうぞよろしくお願いたします。


資金の使い道

会場費:20,000円

人件費・食材費・備品費:50,000円

交通費・宿泊費:66,000円 *発起人奥村さんに福岡に来ていただく費用です

手数料:14,000円 (9%+税)

ーーーーー必要資金合計:150,000円

*設定金額を超えた場合、今後「注文に時間がかかるカフェ」発起人奥村さんの吃音当事者を中心とした活動資金に充てさせていただきます。

*資金使い道の詳細は、カフェ開催終了後に必ずご報告させていただきます。



実施スケジュール

2023年6月下旬 スタッフ募集
2023年7月上旬 スタッフ顔合わせ
2023年7月上旬~実現に向け複数回のミーティング
2023年8月上旬リターンの参加チケットをメールで発送
2023年8月12日 「注文に時間がかかるカフェ」開催
2023年8月下旬 リターンのサンキューレターと報告書発送

----------------------注意書き--------------------------
本プロジェクトを利用して、プロジェクトオーナーと第三者(支援者を含む)との間の雇用関係を成立させることはございません。また、プロジェクトオーナー以外の第三者(支援者を含む)が当事者となる雇用関係の成立をあっせんすることもございません。このことは、本プロジェクトのリターンについても同様です。
-------------------------------------------------------------


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。

目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


イベント概要

場所:福岡県福岡市博多区 チケット購入者に詳しい住所をメールでお伝えします

日程:2023年8月12日(土)①10:00-12:00/②12:30-14:30/③15:00-17:00 ※三部構成(開催期間1日)

内容:コーヒー、ジュース等のドリンク提供と、ドキュメンタリー映画(約37分)の鑑賞

定員:40名様(完全予約制)


リターン

■1,000円: サンクスメール

①心を込めてお礼メールをお送りします。*1


■3,000円:遠くから応援プラン

①心を込めてお礼メールをお送りします。*1 
②Instagramにてお名前を掲載します。*2
③イベントの報告書をお送りいたします。*4


■3,000円:カフェでおもてなしプラン 

①心を込めてお礼メールをお送りします。*1 
②【8月12日(土)①10:00~12:00 ②12:30~14:30 ③15:00~17:00のうちいずれかの枠をお選びください】
体験内容:コーヒー、ジュース等のドリンク提供と、ドキュメンタリー映画(約37分)の鑑賞
イベントの参加チケットをメールでお送りします *3
③イベントの報告書をお送りいたします。*4


■10,000円:カフェでおもてなし+インスタお礼プラン

①心を込めてお礼メールをお送りします。*1
②【8月12日(土)①10:00-12:00②12:30-14:30③15:00-17:00から好きな時間帯を1つお選びください】
体験内容:コーヒー、ジュース等のドリンク提供と、ドキュメンタリー映画(約37分)の鑑賞
イベントの参加チケットをメールでお送りします *3
③Instagramにてお名前を掲載します。*2
④イベントの報告書をお送りいたします。*4


■30,000円:カフェでおもてなし+出張昼スナプラン 

①心を込めてお礼メールをお送りします。*1
②【8月12日(土)①10:00-12:00②12:30-14:30③15:00-17:00から好きな時間帯を1つお選びください】
体験内容:コーヒー、ジュース等のドリンク提供と、ドキュメンタリー映画(約37分)の鑑賞
イベントの参加チケットをメールでお送りします *3
③Instagramにてお名前を掲載します。※支援時、必ず備考欄に掲載を希望されるお名前をご記入ください。*2
④イベント当日、お名前を店内にボードで掲示いたします。※支援時、必ず備考欄に掲載を希望されるお名前をご記入ください。*2
⑤イベントの報告書をメールでお送りいたします。*4
⑥あなたのまちに出張昼スナ(2時間)します。お店やイベントスペースなどにフィッシュママが出張し、接客をします。(有効期限2023年12月31日)*5


*1 備考欄にメールに記載するお名前をご記入ください。

*2  Instagramにご協力者様方のお名前(またはニックネーム)を一覧で投稿いたします。  支援時、必ず備考欄にお名前掲載時に表記する名前(またはニックネーム)をご記入ください。公序良俗に反するニックネーム等は掲載できません。掲載期間はイベント開催時~2024年8月31日までの1年間で、文字で1画面に10人ぶん掲載します。

*3    オプションから参加される時間帯①②③を1つお選びください。

*4    イベント報告書はイベント終了後にメールにて一度のみお送りいたします。

*5    クラファン終了後にメールにて詳細を打ち合わせてください。出張昼スナ開催にかかる費用(会場、飲み物など)および、福岡県外の場合は交通宿泊費をプラン購入者が負担ください。


最後に

私は、誰も年齢や性別やおかれた環境で「やりたいこと」をあきらめなくてもいい社会をつくりたいと願い活動してまいりました。
今回の開催で少しでも、吃音の若い方たちが夢を追うことができるための応援ができたら、また多くの方に吃音について知っていただける機会にできたらと願っております。

皆様のご理解とご協力を、心よりお願いします。 

  
昼スナ「スナックひきだし中洲店」ママ フィッシュ明子





『注文に時間がかかるカフェ』発起人・奥村安莉沙さん

「接客業に挑戦したくても、一歩踏み出せない若者に自信を。」

「吃音を知らないお客様には、スタッフとの交流を通して理解を。」

この2つをコンセプトに、2021年8月から始まった「注文に時間がかかるカフェ」。

もともとは発起人の奥村さんが10歳の頃から持っているカフェ店員の夢を叶えたくて、会社が休みの日に企画していました。

しかし始めた途端、過去の奥村さんと同じように「接客業に挑戦したい!…でも吃音があって一歩踏み出せない」という思いを持った全国各地の若者たちから連絡が殺到。

今では勤めていた会社を辞め、トランク1つにカフェ道具を詰めて1人全国を旅して開催地ごとに若者たちを集めて開催しています。


「吃音があっても接客業に挑戦したい。」

奥村さんの10歳の頃の夢はカフェ店員として働くことでした。

しかし、吃音が重かったため、残念ながら接客業の夢を諦めて大人になりました。

「やりたいことを諦める人生なんて、嫌だ。」

そう思った奥村さんは2016年に世界で2番目に大きなカフェ文化のある街・オーストラリアのメルボルンに渡り、あるカフェで働き始めました。

そこでは、障害や病気を抱えながらもカフェ店員としてキラキラと輝く人々の姿がありました。


たとえ困難があっても夢は叶えられる。

そう確信した奥村さんは帰国した後、接客の夢に挑戦したい吃音者が働ける「注文に時間がかかるカフェ」をはじめました。


【過去の掲載・出演(一部)】

関西テレビ「報道ランナー」277万回再生 

日本テレビ「news every.」146万回再生 

朝日新聞 10月22日 朝刊1面

朝日新聞 10月16日 朝刊「天声人語」 

NHK「おはよう日本」

毎日新聞

読売新聞

公式HP


”役にたたなくてもいい場所” お昼のスナック=昼スナ「スナックひきだし 中洲店」
ママ フィッシュ明子


私はずっと、人の役にたたないと生きていてはいけないと思っていました。
親に愛されるために、先生に褒められるために、上司から「出来るやつだ」と言われるために、自分なりに、ずっと頑張ってきたおかげで、私は色んなことができるようになりました。
しかしコロナ禍で強制的に立ち止まざるを得なかった時に、自分がとても疲れていることに気がつきました。
「もう人の役に立つために生きるのは嫌だ」。
ただ生きているだけでいいと自分に言いたかったし、大切な人たちにもそう言いたかったし、そう思ってほしかった。
人のために生きるのではなく、自分の人生を生きたいと思ったのです。
それで、お昼のスナックをはじめました。

このご時世、誰かと話したかったり、つながりたいと思っても、なかなか難しかったりします。
またスナックに興味はあるけど、一人では行きにくい…という声も伺います。
ここは初めての方も、お一人さまも、ノンアルコールも大歓迎。
お昼間に、世代や職業も異なる人たちが、自分自身になって身軽に会話することで、新しい価値観やアイデアが生まれるかもしれません。
生きることや働くことを誰かと、肩の力をぬいて話せる場所であったらうれしいと思っています。


マイパーパス共創者・コーチ
キャリアコンサルタント
プロティアン・キャリア認定ファシリテーター
准認定ファンドレイザー
社会福祉士
心理士
九州大学 芸術工学部研究院 ソーシャルデザインラボ(松前研) コーディネーター 

【過去の掲載】
読売新聞
西日本新聞

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