こんにちは。藤間勘十郎です。
いつもご支援、ご後援を頂き、誠にありがとうございます。
この度、2020年10月16日に日本橋公会堂で藤間勘十郎舞踊公演を行うことにいたしました。そして、かねてより考えておりました公演の配信を行いこのプロジェクトを立ち上げることにいたしました。注:ライブ配信ではございません。
なぜチケット制の有料配信ではなく、「支援型」のクラウドファンディングを行うかと、申します。
このプロジェクトは、皆様に【関心を持っていただく】ということを目的としているからです。
周知のとおり、コロナ禍で世界中の生活環境が一変しました。
私たちのような「文化」を生業としている者にとっても、この変化は著しいダメージを受けることとなり、どのように体制を立ち直せばいいのかを日々模索しています。
文化は、目に見えるものではありません。人々の生活を支え、経済を潤す即効力をもってはいません。しかし、人々の生活の中で、共に生き、共に育まれていくものであります。
また、文化は、舞台芸術だけを示す言葉ではありません。食、スポーツ、ファッション、自国を表現するためのものが文化です。文化力の低下とは、自国を表現することの低下、つまりアイデンティティの低下とも言えます。文化は、皆様一人一人の「関心度合い」によって、大きく左右され、発展したり衰退したりするのです。
コロナ禍下で、私は文化力の低さに強烈な印象を受け、それは自分たちの生活を脅かす危機感につながりました。
そこで、無関心に等しい、関心の低さを何とか向上させたいという思いから、自分の本業である「古典芸能」を軸に、自粛中に過去映像の配信をYouTube (https://www.youtube.com/channel/UCvV84MDTYldBobnFQaeI6Ew)で始め、また7月には尾上流家元 尾上菊之丞先生と一緒に古典芸能オンラインサロンK2THEATRE(https://community.camp-fire.jp/projects/view/302109)を立ち上げました。
前述したように、今回のプロジェクトは、「関心度を上げる」ことを目的としたものです。
そのため、支援金額をワンコイン500円から最大金額も5,000円とし、相対価格として通常よりも安価に設定を致しました。
どの金額でも「支援を行う」という行為が、関心に繋がればいいと思っています。
もちろん、金額がいくらであろうと、私の芸がそれに左右されることは間違いなくありません。どのような環境においても、自分の最善の舞台をお見せする!そのことは私のプライドでもあるからです。
皆様には、勘十郎を知っている、ご支援頂いている方だけが、この舞踊公演を観劇するという感覚ではなく、【どなたにも】関心を持って舞踊公演をご覧頂きたい。
そう願っています。
公演の内容は追って発表致しますが、三部作品で構成し、そのうちの一作品には、私が監修、指導をした新作作品をお見せしたいと思います。当流派で組織された日本舞踊家を志している「宗家藤間会実行委員」7名が出演致します。(※こちらの作品のみ当流派の取り組みとして、後日YouTubeで一般公開の予定です。)
また、本公演はコロナ感染防止対策の観点から、地方の演奏は事前収録をしたものを使い、舞台の道具も私なりの工夫を行い、経済的にも、環境的にも「Eco」な舞台を作るつもりでおります。
集まった資金は、当公演の運営資金にさせて頂きます。
一人でも多くの方のプロジェクトのご賛同を頂く事を願っています。
文化への【関心を持っていただくこと】この事を念頭に、どうぞご支援のほど宜しくお願い申しげます。
※当ページ掲載画像の無断転載をお断り申し上げます。
<スケジュール>(予定)
2020年10月1日~14日 劇場への招待メールを通知※本公演はチラシ、チケットはございませんので、 当日受付にて、当該メールと口頭でご本人確認をさせて頂きます。
2020年10月16日 舞踊公演本番
2020年11月1日~31日 K2THEATREの非公開Facebookへの招待通知開始
2020年11月6日 メイキング映像のYoutube のURLを通知
2020年11月13日 本編映像のYoutube のURLを通知
2020年11月27日~ メッセージ付きDVD発送
<資金の用途>
劇場使用料:約20万円
舞台設備使用料:約30万円
その他この舞台には大道具さん小道具さん狂言方さんなどの人件費のほか、音響機材レンタル代(約15万)、狂言・つけ打ち料(約15万)、小道具代(約20万)、衣裳代(約70万)、録音代(約20万)、運搬料(約5万)、撮影費(約15万)などがかかってきます。
劇場使用料と舞台設備使用料を皆様からのご支援で補填できればと思っております。
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