常総市の被災経験と、人々の想いを伝える本の発行を応援してください

集まった支援総額
¥1,106,000
パトロン数
168人
募集終了まで残り
終了

現在110%/ 目標金額1,000,000円

このプロジェクトは、2016/07/15に募集を開始し、168人の支援により1,106,000円の資金を集め、2016/09/01 23:59に募集を終了しました

昨年9月の関東・東北豪雨で、被災した人の数ヶ月間の避難生活を記録した本を発行します。出版を通じ、常総市で被災した人と応援する人の想いをつなぎ、生活再建と復興に役立てます。

覚えていますか。去年の9月10日の常総市の水害被害のことを。市の東部のほぼ全部が浸水し、1日で水が引いたところと、4日間、水に浸かったところがありました。 

 

逃げられなかった人が、ボートやヘリコプターで救助されました。

 

水が引くと、たくさんのものがゴミとして街にあふれました。

 

家族だけでは家から運び出せないもの、流れ着いた大量の土砂や藁、床下に溜まった泥、流れついたあらゆるモノ・・・。これらを大勢のボランティアが運び出し、泥まみれになったものを水で洗ってくれました。

 

自分もすぐ近所のコモンズの常総事務所に入った時、あまりの凄さに呆然としましたが、翌日に駆けつけてくれたボランティアのお陰で前に向かうことができました。

そして一週間後に、たすけあいセンター「JUNTOS」を立ち上げました。

 

11月後半、常総市災害ボランティアセンターが閉じ、ボランティアが一気に減り、メディアで取り上げられることもほとんどなくなりました。

災害ボランティアは家庭の泥かきが終わり、災害ゴミが家の周りからなくなると、表面的にはニーズが見えなくなります。これが一つ目の収束です。

 二つ目は避難所の閉鎖です。11月末まで市内5箇所の避難所がありました。

11月末までに自宅に帰れないでいた約100世帯の方は、市が借り上げたホテルが第二避難所となりそこに移りましたが、2月末にそれも終わりました。

常総市の水害は、約5,000世帯が床上浸水するという大きな災害でしたが、家が全部流されたり、壊れてしまう全壊世帯は50戸と少なかったために、仮設住宅が作られませんでした。そのため第二避難所が閉じられたところで被災者の存在が見えなくなってしまいました。これが二つ目の収束です。(発災から2年間無料で入居できる公営住宅がつくば市などにあり、こちらに避難している常総市民が今も約60世帯います)

 

水害は、1日で水が引けば、泥かきで元に戻るかもしれません。

しかし3日も4日も水に浸かってしまうと、深刻な問題が発生します。

それは泥かきボランティアだけでは対応できないものです。

 

街並みのBefore/After 

 

水害後、常総の人が感じてきたことの一例を紹介します。

   
乗っていた車がなくなります。でもリース代金は残ります。

 

本、写真、家具、いろいろな大事な物を、すぐに捨てなければならなくなります。

 

床上浸水の場合、床や壁の張替え工事が必要になります。

 

家の修復の工事を頼む業者を探したり、いくらお金ををかけて、どこまで直すのか悩みます。家に住めないときに、どこに住むか、そこからどのように通勤・通学するか、悩みます。よく乾かさずに急いで壁を直した家ではカビが出るところもあります。

 

子どもたちの公園が、ゴミ置場になった関係で、立ち入り禁止となります。

 


知人のお店が、なくなります。


ボランティアが来なくなった時、片付けに手をつけられなくなります。

あちこちの家が壊され、空き地が増えます。ボランティアと一緒に片付けた家も、カビや匂いが出てきたり、様々な理由で取り壊しになります。

 


家族で何百回も行ったレストランが、なくなります。お茶するところがなくなります。


散歩する人が減り、夜の灯りが減ります。

家を直せないと諦め、街を去る人が増えます。

家を直せた人と直せなかった人、被災経験の差で、温度差が生まれます。

 

このように、ゴミが見えなくなり、一見すると元のような街並みになり、避難所がなくなり、学校や壊れた施設が使えるようになったとしても、実際は見えないところで災害はまだ続いています。

表面的に見える「災害」がなくなってから、より深刻な課題が起きてくるのです。それは、直せない家が空き家となり、人が街を去っていく、つまり、人口流出とコミュニティの崩壊という問題です。

さらに、家の被害の程度や経済力の差、保険金が出たかどうかで、直せた人と直せない人の格差が生じます。この問題をどうすればいいのでしょう。

個人の自宅の修復は自己責任、個人事業主が廃業しても、個人オーナーのアパートが改修されないままでいても、仕方がないとしていいのでしょうか。

このままではいけない、何かできることはないのか、私たちはそれをずっと考えつづけ、できることをしようと活動してきました(詳しくはたすけあいセンター「JUNTOS」の報告をご覧ください)。

 

阪神淡路大震災の時から、日本中の、そして世界の災害ボランティアに関わり続けている被災地NGO恊働センターの前代表の村井雅清さんは、「最後の一人まで」寄り添うことを掲げてきました。彼は被災から4日後、9月13日に、常総市の自宅に来てくれて、隣にある妻の実家の畳上げを手伝ってくれました。

その時、被災した地域の地元のNPOである茨城NPOセンター・コモンズが全国から来る支援の窓口になること、そして長期的な復興に住民一人一人が関わって、皆で地域を復興していくのを支える役割があると言われました。

ある市民グループは、公的な経済的支援を増やすように要望する活動に取り組んでいます。私たちは、一軒一軒、ボランティアと一緒に空き家を改修し、地域で人が集える拠点として再生する活動をしています。

 

「自分ではもう直せないから、長年住んだ家だけど壊すしかない」、

「街を出て、家族のところに行くしかない」、

そう言って街を去っていく近所の人がいました。

そういうことが寂しいのです。

それを、どうすることもできないと感じる時、悲しいのです。

そんな辛いことが続いているのに「気にもかけてもらえていない」と感じる時、心が重くなるのです。

私たちは取り残されていると感じるのです。

この気持ちや辛さは、他の人にはわかってもらえないと心にしまうと、そこには見えない心の壁ができてしまいます。

心の壁ができると人と話す機会も減っていきます。人があちこちに散らばるだけでなく人の心も分断されていくのです。

この心の中にある壁、モヤモヤした気持ちをそのままにして、空き地に新しいアパートができたとしても、街は復興しないと思います。

一人一人が、様々な苦労に直面した人たちが、見えないところでどのように過ごし、何を想っていたかを皆が知ること、その経験や辛さを他人ごととしないこと、一緒に前に進もうと思うこと、それが離れそうになった気持ちをつなぎとめたり、心の溝、心に空いた穴を埋めることになると思います。

街を去ろうと思う人、別のところに家を建てようと想っている人が、同じように想ってくれる人がいるこの街で、もう一度生活を再建をして行こうと思ってくれるようになればと願います。

本当は解体したくない誰かの家を皆の協力で残せるようにする、家を亡くした人が再び共に暮らせるように、それが無理でも時々は戻っておいでよと言えるようにする、そうした「一緒に(juntos)生きよう」という人の気持ちが街に広がるようにしたい。それが私たちが目指す心の復興です。

その心の復興のために、みなさんと共に作り、発信したいと思ったのが、「ぬくもりのバトン」を渡そう、というプロジェクトです。

 

▼このプロジェクトで実現したいこと

 常総市内でも、大変な浸水被害に遭った地区の状況や、今も家に戻れない人、直せない人がいることが知られておらず、温度差が生まれています。外から見ると家はきれいになっているように見えて、中は一部しか修理できず、いまだに2階で生活していたり、お風呂に入れない人もいます。修理を諦めた家が解体され、空き地が増えていますが、そこで暮らしていた人がどこにいるかも見えません。

 

 大事なものをなくしたことも辛いことですが、その辛さがわかってもらえないこと、忘れられていると思うことも辛いことです。仮設住宅がつくられなかったこともあり、早く自宅に帰った人ほど、辛い想いを話す時間がないまま片付けに追われ、心の中に想いを溜め込んできています。

 そうした人々の想いを少しでも伝えようと、昨年の冬に電気毛布を届けながら1軒1軒呼びかけました。すると被災から4ヶ月間に起きたこと、感じたことを110世帯が手紙に書いてくれました。その内容と当時のまちの写真、それが今どうなっているか撮り直した写真を掲載した本を作成します。

 そして、手紙を書いてくれた方、支援に来てくれた方々、常総市や周辺の学校、図書館、公共施設、これから被災するかもしれない全国の方に読んでいただけるよう届けていきます。被災した人の経験や想いが誰かに伝わることで、「私だけではない」「わかってくれている人がいる」と思えることができれば、元の暮らしを取り戻そうという力が湧いてくると信じます。

 この本を通じて様々な状況や想いが伝われば、住民の間にある温度差、心の溝が少しずつ埋まり、共にまちを復興しようという機運をつくっていくことができると信じます。

それによって、市外に出ていかざるを得なかった人が、自分もまた常総市に戻ろうという動きにつながっていけばと願っています。

 

▼プロジェクトをやろうと思った理由

 110世帯の手紙をまとめた簡易な冊子(PDF:2.2MB)は3月に作成して、手紙を書いてくださった方や市役所に配布しています。これをさらに読みやすく編集し、災害状況の記録や写真を追加した本を作成します。

今回の常総市の災害について、市民の生活の視点で記録した本が殆どない中で、一度災害が起こるとどんなことに直面し、そのときどんなことを感じるのか記録に残し、伝えることをしなければ、風化してしまうと考えました。

 JUNTOSは「一緒に」という意味です。お金も大切ですが、一緒にいてくれる人の存在が、心の復興につながります。これまでボランティアを受け入れ、ご寄付をお預かりして、必要な支援を届けてきました。このプロジェクトを通じて、「復興に向けたそれぞれの想い」を仲介したいと思います。

 自然災害が多発する中、多くの人が「自分が災害にあったらどうするか」、家庭や学校などで考え、災害に備えることが大切です。この本に込められた常総市の経験が今後の防災、減災の役に立てばと思います。そして、この本の発送を通じて、常総市の今と、今後の復興に向けて市民が何に取り組んでいるかを全国の方々にお伝えし、人のつながりを大事にしながら息の長い活動を続けていきます。

 

「ぬくもりのバトン」プロジェクトの冊子(PDF:2.2MB)を読み上げたラジオ JUNTOSの音源 その①(16分40秒から)

 

「ぬくもりのバトン」プロジェクトの冊子(PDF:2.2MB)を読み上げたラジオ JUNTOSの音源 その②(21分頃から)

 

▼これまでの活動

以下のページをご覧ください。

 たすけあいセンター「JUNTOS」のウェブサイト
 たすけあいセンター「JUNTOS」のFacebook
 たすけあいセンター「JUNTOS」活動レポート第2弾(PDF:1.1MB)
 たすけあいセンター「JUNTOS」活動レポート第1弾(PDF:772KB)
 発表資料「2015年の鬼怒川水害から半年直面した課題とJUNTOSの取り組み」(PDF:2.4MB)


▼資金の使い道

 資金は本の編集印刷、発送にかかる経費に充てさせていただきます。9月はじめまでにA5版で1000冊印刷して、常総市や隣接する自治体の公共施設(学校、図書館、公民館、集会所、病院など)、手紙を寄せていただいた方、ボランティアに来ていただいた団体、ご寄付をお寄せいただいた団体、読みたいという方にお届けします。

 

▼リターンについて

 リターンの品をお送りするまでにお時間を頂戴する場合もありますので、ご了承下さい。このページをスクロール・アップして、画面右上のボタンをクリックしてください。

 

3,000円で・・・

 お礼状と本を1冊送付します。支援者リストに名前を掲載し、本に挿入するほか、たすけあいセンター「JUNTOS」のウェブサイトにも掲載します。

 また、被災した常総の経済を応援していただくため、常総市のお土産として有名なおせんべい、ブラジルのお菓子(在住ブラジル人が常総には多数)、または常総に本社のあるリスカのお菓子600円相当をお届けします。

 

 

5,000円で・・・

 お礼状と本を1冊送付します。支援者リストに名前を掲載し、本に挿入するほか、たすけあいセンター「JUNTOS」のウェブサイトにも掲載します。

 また、常総市の復興視察ツアー、または住宅改修ワークショップの参加チケット(どちらも3,000円相当)を差し上げます。

 さらに、被災した常総の経済を応援していただくため、常総市のお土産として有名なおせんべい、ブラジルのお菓子(在住ブラジル人が常総には多数)、または常総に本社のあるリスカのお菓子1,000円相当をお届けします。

 

10,000円で・・・

 お礼状と本を1冊送付します。支援者リストに名前を掲載し、本に挿入するほか、たすけあいセンター「JUNTOS」のウェブサイトにも掲載します。

 また、常総市の復興視察ツアー、または住宅改修ワークショップの参加チケット(どちらも3,000円相当)を差し上げます。

 さらに、出版記念イベント(多国籍料理が楽しめます)へのご招待券を送付します。あるいは、改修した空き家の壁や、手作りのベンチに名前入りのプレートを設置します。

 また、被災した常総の経済を応援していただくため、常総市のお土産として有名なおせんべい、ブラジルのお菓子(在住ブラジル人が常総には多数)、または常総に本社のあるリスカのお菓子2,000円相当をお届けします。

 

100,000円で・・・

 お礼状と本を1冊送付します。支援者リストに名前を掲載し、本に挿入するほか、たすけあいセンター「JUNTOS」のウェブサイトにも掲載します。

 また、常総市の復興視察ツアー、または住宅改修ワークショップの参加チケット(どちらも3,000円相当)を差し上げます。

 さらに、出版記念イベント(多国籍料理が楽しめます)へのご招待券を送付します。あるいは、改修した空き家の壁や、手作りのベンチに名前入りのプレートを設置します。

 また、被災した常総の経済を応援していただくため、常総市のお土産として有名なおせんべい、ブラジルのお菓子(在住ブラジル人が常総には多数)、または常総に本社のあるリスカのお菓子2,000円相当をお届けします。

 そして、支援者のご希望を踏まえた冠名(またはスポンサー名)を付けて、被災された住民の交流を目的とした行事を、ご相談の上、企画・開催し、そのイベントにご招待します。

(例)被災された住民同士が楽しむミニ旅行やコンサート、子どもたちを元気づけるスポーツ教室など

 

100,000円で・・・

 常総の被災経験を踏まえた防災ワークショップを、出張開催します(交通費は別途実費分のご負担をお願いします)。

 

▼ご参加ください!

以下のイベントに、たすけあいセンター「JUNTOS」センター長の横田が登壇し、プレゼンを行います。ぜひご参加ください。

「家入一真さんと考えるクラウドファンディングの未来」

日時:2016年7月23日(土)午後1時半~5時(開場:午後1時)

会場:筑波学院大学(つくば市吾妻3丁目1番地)

会費:前売りチケットの販売

 社会人(当日支払):3,500円
 社会人(事前決済):3,000円
 学生 (当日支払):2,500円
 学生 (事前決済):2,000円