2019/03/11 12:27

石巻市の天候は、雨。 

静かに、あの時間を迎えようとしています。


すこし、最近のお話をしたいと思います。


私たちFISHERMAN JAPANは、若い世代の漁師・魚屋、そして「よそ者」によって2014年に結成されました。

出会ったきっかけとしては、やはり震災復旧です。

「よそ者」の中には、ボランティアをきっかけに、石巻に移住した女性もいますし、大手企業の職員もいます。

漁師達の声に心動かされ、集いました。


震災前から漁業者の高齢化・担い手不足が問題視されていたのですが、今回の震災によって、三陸地方の漁業は大きな打撃を受けました。

私たちが本部を構える石巻市だけでも、震災後、漁業者は37パーセント減少と言われています。

今後、新規漁業者が漁業権を取得を目指したところで、浜に人が住めなくなってしまったという問題も抱えています。

たくさんの課題が山積ではありますが、みんなでチームになって、未来の水産業をつくろうと取り組んでる最中です。


たとえば、新しい水産業の担い手を呼び込む「TRITON PROJECT」。

漁師の家の子ではない「よそ者」が約30人も漁師になりたいと言ってきてくれました。


彼らは震災復旧のために来たのではありませんが

少なからず、何かしらの思い入れを持ってやってきてくれていると思います。


しかし、それぐらいの気持ちでいいのだと思っています。


「漁師を目指したい」「この街だったら漁師になれる」

そんな希望を持ってやってくる若者がいること、それを精一杯受け入れようとする親方がいること、それを見守る地域の方がいること。

このこと自体が、震災で傷ついた街の希望そのものだと感じているからです。


水産業をカラフルにする。

それは、いろんな人が集まって、

いままで想像もしなかった世界をつくること。


わたしたちは、ひとりではどうにもならなくて諦めそうになる気持ちが、

同じ想いをもつ仲間がいると知ることで、動きだす勇気や、辞めない決心に変わることを知っています。


これからもチーム一丸となって、日本の水産業を変える挑戦ー革命ーを起こしていきます。