2019/05/23 17:18

親方であるはじめさんが、応援してくれるみなさんへのメッセージ、
そして三浦くんへ普段伝えることのない想いを綴ってくれました。

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いつも応援いただきありがとうございます。
雄勝で銀鮭・ホタテ漁師をしている佐藤一です。
1年半前に、縁があって大輝を受け入れることになりました。

船の操縦も以前はそばで見ていないと不安だったのですが、今年は船の操作も慣れ、
平常時なら不安なく任せられるようになりました。
まだ心配なところはありますが、彼自身、仕事を任せてもらえる喜びもあるようです。
今までは自分が仕事ができないときは餌やりを休まなくてはいけないこともありましたが、
大輝のおかげで銀鮭の育成がスムーズになりました。
今年の銀鮭の餌やりは、ほぼ大輝がメインでやっています。
なのでクラウドファンディングでお届けする銀鮭は、「大輝の銀鮭」と言っても過言ではないと思っています。

「自分で育てたものをみんなに食べてもらって、喜ぶ顔が見たい」
これは、大輝が以前言っていたことです。
クラウドファンディングでパトロンになってくださっている皆さんからのコメントを見るうちに、
ますますやる気も出てきたようで、皆さんに商品として銀鮭を届けるということを意識して、
改めてきれいに捌けるように練習をしているところです。

大輝が来るまでは、この地域は外の人間や新規漁業者に対して、少しばかり閉鎖的な部分がありました。
小島地区では、40代である自分が最年少の漁師だったので、
心のどこかで自分で終わりと思うところがあったんです。
そこにやってきた大輝は、とても明るくて素直で、ゆっくりと確実に地域の中に溶け込み、
いつしかみんなに認めてもらえるようになりました。
今年の2月に准組合員になれたのも、地域の理解を得ることができたからです。
自分にとっても大輝が来てくれたことで、この浜が次の世代につながるかもしれないという、
明るい希望がもてました。
そのことをプレッシャーに思わず、このまままっすぐに、漁業と向き合ってほしいと思っています。

准組合員になってからの大輝は、穴子漁にトライしようと漁具を買い揃えたり、
あれこれ挑戦する姿が見られます。
そんな大輝を見たまわりの漁師が、道具を譲ったり、仕掛け方を教えたり……。
地域の人たちが息子や孫を育てるような気持ちになっているようで、微笑ましいですね。

いつか、師匠と弟子という関係ではなく、対等に地域を語れる仲間になってくれると嬉しいです。

ぜひ、これからも彼の成長を温かく見守ってあげてください。

追伸
大輝へ 筋トレに関する変な食事制限は、もう勘弁してください。