2020/06/17 19:00

ウガンダ グルの隔離施設での緊急支援の様子です。

グルの隔離施設でも、マスクの配布や緊急の食料援助を行っています。

(写真)隔離施設に提供する支援物資

隔離施設には陽性患者に接触した人々が2週間滞在しているのですが、施設の状況は非常に悪いです。

そのため、自身に感染の恐れがあっても、多くは陽性患者と接触していたとわかった途端に逃げ隠れしようとするような事が起こっています。
(最終的にはほぼ全員が追跡され、施設に隔離されています)

南スーダンに近い、アジュマニ県やモヨ県の隔離施設のほうが人が多く、大変な状況ですが、ここグルの隔離施設も先月、あまりにも環境が劣悪なので、収容された人々がデモを起こしたりもしています。

(写真)隔離施設に支援物資を供与する様子

今後、さらに感染が拡がっていくと陽性患者のみならず、濃厚接触者として隔離される人々の数は急増していくでしょう。

しかし隔離施設内での感染拡大は、どうしても避けないといけません。

検査をして2週間滞在して問題なければ、解放されるのですが、もし検査結果を待っている間に隔離施設で感染してしまい、無症状のまま解放されてウィルスを村々に持ち帰ることも考えられます。

実は、今日、実質、県のNo1とNo2であるグル県知事とグルのRDC(中央政府から派遣された県代表)の2名が自宅隔離されることになりました。

以前、陽性診断された政府高官と濃厚接触していたからです。

RDCはタスクフォースチームのリーダーも担っているので、県のトップ2が隔離される状況でタスクフォースはリーダーなしで頑張っていく必要があります。

何れにしても、日本と同様に、誰が感染するかわからない状況かと思います。

ただ、一方で、ウガンダの感染対策は、ロックダウンしかり、PCR検査しかり、クラスター追跡しかり、かなり厳しく取り締まっており、行政のトップであろうと関係なく、すぐさま隔離され、公表されています。

(報告:小川真吾)