2020/08/05 19:00

 
こちらはウガンダ北部のラチョー病院の様子です。

 

ラチョー病院はウガンダ北部最大の病院で、最も設備も整った病院であり1日700〜800名の外来患者がやってくる大きな病院です。しかし、ロックダウン以降は交通手段が使えないため多くの患者さんは病院に来ることできなくなり、一時は、患者数が一日あたり200人程度まで減りました。

 

現在、コロナ患者は公共病院(グル病院)でのみ受け入れされていますが、そこにはICUベッドなどコロナ患者が重症化した際に必要な医療機器がありません。そのため、今後重症患者が発生した場合、ラチョー病院で受け入れる可能性も高いです。幸い、現時点では、重症患者は発生していませんが、先週からウガンダでも初の死亡者が発生(現在3名)するなど徐々に重症化患者への対応を迫られています。

 

また、ラチョー病院は、設備が一番整っている病院とは言え、日本とは違い、医療用マスクは圧倒的に不足しており、医療従事者や院内で働く人々の多くは布製マスクを使用しています。そのうえ、その布マスクも十分ではありません。

 

この状況を鑑みて、テラ・ルネッサンスから400枚のマスクを補充、提供、合わせて啓発ポスターも提供、掲示しました。手洗いポスターは以前から配布していましたが、今回、それに加えて、「3密回避」と「マスクの使用・管理方法」を伝える新ポスターを掲示してきました。


写真:ラチョー病院に啓発ポスターを供与する様子

 

現在、コロナ対策も重要ですが、コロナ以外の感染症や病気などの患者への対応が一つの課題になっています。ロックダウン下で病院に行きたくても移動手段がなく、多くの乳幼児や妊産婦が命の危機にさらされていました。

 

例えば、現在、ウガンダでは年間、約1万人以上の人々がマラリアにより死亡しており、さらに1万人以上は結核で死亡しています。つまり、平均すると、毎日、60人くらいの方がマラリアや結核で死亡しているわけです。ウガンダコロナによる死者が現在2名であることを考えると、以下にコロナ以外の感染症や病気で亡くなっている状況がいかに深刻かが想像できると思います。

 

先週から庶民の足であるバイクタクシーも解禁になり、一般患者の数も急激に増えている状況です。市中感染も増えてきている中で、コロナに感染した患者さんが感染を知らないままに病院にやってくる可能性もありえます。

 

さらなる感染拡大を防ぐため、ラチョー病院に加えてグル県の一般病院にも非接触体温計3台、消毒液20リットル、フェイスシールド20個、その他、公衆衛生用品を支援しました。


写真:グル県内の病院に物資を供与する様子

 

それほど大きな支援ではありませんが、最低限の感染予防、院内感染のリスク低減に役立てることができると思っています。

 
(報告:小川 真吾)