2020/08/10 19:00


こちら、ウガンダ北部、アジュマニ県での隔離施設支援の様子です。


この1ヶ月間、南スーダンとの国境でトラックドライバーの感染者が続出して、その接触者や南スーダンから(不法に)流入してきた難民の方々が2週間、隔離施設で生活をしています。


ただ、あまりにも施設の生活環境が劣悪で、当会として、食料や衛生用品の支援を続けていますが、もう一つの課題として、アジュマニ県にある3つの施設のうち2つは個室がなく、大部屋に6人〜10数人がタコ部屋状態で生活している状況でした。


このような状況では隔離しても施設内感染のリスクも高く、施設を管理する行政官たちも危惧していましたが、対応するための資金もない状況で、実際に先月、施設内から感染者が何人も出ています。


もし、感染者が出た場合、その時点で収容されていた人たちは、さらに2週間、隔離されることになり、精神的にも体力的にも厳しい状況に置かれています。

写真:敷居を設置する前の隔離施設の様子


こうした状況を鑑みて、当会として先月中旬に施設内にパーテーションを設置して、少しでも感染を予防できるように対応しました。


施設内での作業には少なからずの感染リスクは伴いますが、当会の職業訓練で木工大工の技術を習得した受益者たちが、この仕事を買って出てくれて、施設内の消毒などを徹底しながら、作業に当たってもらい、簡易のプライベートスペースが完成しました。

写真:仕切りを作っている受刑者たちの様子

写真:敷居を設置した隔離施設の様子


以前は、全くプライベート同じ空間で常に生活しないといけない状況でしたが、今回のパーテーション設置工事で最低限のスペースを確保して、施設内感染の予防を行うことができました。


(報告:小川 真吾)