2020/10/10 12:00

コンゴ民主共和国 南キブ州で行っている家畜飼育支援の様子です。


この活動は、250名の孤児や元子ども兵たちを受け入れている世帯に対して行っているものです。現在、対象者には初等教育の支援を行っていますが、将来的に、その世帯が生計を向上して自立的に子どもの教育もになってもらうことを長期的に目指しています。

写真:自宅で家畜飼育している対象者たちの様子


昨年度、2匹のヤギと5匹のモルモットを供与しましたが、現在、多くの家庭で子どもが産まれています。中には、3、4匹増えている世帯もあります。

写真:産まれた子ヤギと対象世帯の様子


増えたヤギやモルモットは貯金がわりで、各世帯の子どもたちの教育や養育のためにキープしたり、生計が苦しくなった時に販売して、生活を支えるようにしています。


家畜飼育だけで、全ての生計を立てるのは難しいですが、これまでのように、何キロも山を超えて大荷物を運ぶ奴隷労働には従事しなくても、家で子どもと過ごしながら、ヤギの飼育に取り組めるようになっています。


そして、今月、新たに25世帯にそれぞれヤギ2匹とモルモット5匹を供与しました。コロナ対策で、少し遅れていたのですが、対象者の子どもたちや、その受け入れ世帯の皆さん、

大喜びだったようです。これから、それぞれの自宅で、ヤギとモルモットを飼育していってもらうことになります。

写真:家畜銀行で得た収入で購入したウサギ


ちなみに、こちらのウサギの写真は、昨年度に家畜を受け取った対象者が増産したモルモットを販売して、ウサギを購入した時の様子です。すでに、増産した家畜を販売して、子どもの学用品を購入したり、生活が苦しい時に現金化するなどして役立てていますが、さらに投資をして家畜飼育での収入を増やそうと頑張っている世帯も多くいます。


今月、家畜を受け取った25世帯は、これからが頑張り時ですが、なんとか、頑張ってヤギやモルモットを増やしていって欲しいと願っています。


(報告:小川真吾)