2020/09/27 11:00

こんにちは。スタッフの後藤です。

前編の記事ではSALASUSUの工房での活動についてご紹介しました。後編では、工房以外の場所で始まった新しいオンラインプロジェクトや、SALASUSUの組織としての取り組みについてご紹介したいと思います。最後には、代表青木からのメッセージもあります。ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。

みなさまから今回のクラウドファンディングを通じていただいたご寄付は、以下にご報告する2プロジェクトにまつわる撮影費用、スタッフの人件費等の一部としても活用させていただいています。本当にありがとうございます。

国営テレビにSALASUSUのトレーニングが登場予定!

実はコロナ以前から、独自に開発したライフスキルトレーニングをオンライン化し、広くカンボジア全土に広げるための試行錯誤を続けていました。日本の研修会社さまの協力の元、いくつかのトピックはすでにオンライン化され、工房内や首都プノンペンで現地企業に向けてトレーニングを提供していた実績もあります。

映像を使い、トレーニングを提供している様子

そして今回その実績が認められ、カンボジアの教育省から依頼を受け、若者向けの国営テレビプログラムの制作を一部SALASUSUが担当することになりました!

カンボジアでは現在もコロナの影響で、学校の休校措置が続いています。そんな中でも子どもたちや若者の学習をサポートしようと、カンボジア教育省により国営テレビを通じて新しい教育プログラムの配信が始まっています。その一部に、私たちの工房で開発したライフスキルトレーニングが使われることになったのです。

カンボジア教育省との打ち合わせの様子

プログラムの内容は、「人と円滑に関係性を築くにはどうしたらいいのか」というコミュニケーションや、「時間を守るとはどういうことなのか」というタイムマネジメントなど、私たちの工房で提供しているライフスキルトレーニングがベースになっています。

テレビ番組ということで基本的には見るだけになりがちですが、私たちがこだわっているのは、内容を理解するだけでなく自分で体感し、いかにそこから行動に移せるか。

今回も、体を動かすアイスブレイクから始まり、生徒役のスタッフがアシスタントとして参加。「最近こんなことがあったのよね〜」と若者に身近な話題を題材にしてみたり、実際のワークショップを取り入れたりと、テレビの前にいる若者たちが体感しながらメッセージを感じられるような工夫をたくさん凝らしました。

トレーナースタッフによる撮影の様子。本格的でとても緊張したとのこと!

ロールプレイなどもたくさん取り入れています

もうすぐ制作も終了し、近々リリース予定とのことで、スタッフもドキドキ。このオンラインプログラムが、国営放送によって配信されることでライフスキルを学ぶきっかけが生まれたり、その重要性、魅力がカンボジアに広く伝わったらと思っています。

工房ツアーもオンラインに!

コロナ前は年間約2,500人が訪れていたSALASUSUの工房。現在は訪問の受け入れも停止しています。そんな中でも工房の空気感を感じたり、作り手の女性たちと繋がってもらいたい。そんな想いで始まったのがオンラインツアーです。

現在は日本の企業や学校関係者の皆さまに向けて、オンラインでカンボジアと繋ぎ、社会課題について考える研修・リーダーシップツアーの提供を実施しています。

学校さまとのスタディーツアーの様子

市内から工房までの道のりを映像で紹介し、工房はライブでスタッフが案内しながら、作り手の女性たちもオンラインで参加します。中には農村の自宅から自力でオンラインツールにログインし、参加ができるようになった女性たちも。


「工房が閉鎖している中で身についたのはzoomを使うスキルです!」

「日本の景色や家の様子をオンラインで見せてもらって感動した!日本に行ってみたいと思った」


女性たちからはそんな声も上がり、新しいことにチャレンジしたり、自らの視野を広げ成長する機会にもなっています。

企業・学校さまだけではなく、より多くの皆さまにお届けできるコンテンツも現在開発中です。近々発表予定ですので、その際にはSNS等でお知らせします。ぜひ楽しみにしていてください!

SALASUSUの組織としての取り組み〜団体の存続とその先を見据えた哲学〜

これまでSALASUSUではカンボジアでの店舗における商品売上が、団体全体の収入の約7割を占めていました。コロナにより海外観光客が訪れなくなったことにより、収入も激減。一時は団体として存続の危機にも直面していました。

しかしこの数ヶ月間、この状況を良い変化の時期と捉え、スタッフ一丸となって試行錯誤を続けてきました。

オンラインでの新しいサービス開発や、助成金の申請などにも取り組み、そしてJICAとのプロジェクトにも内定したことで(詳細は別記事で改めてご報告します)財務的にもなんとか安定することができました。このクラウドファンディングを通じたご支援のインパクトも非常に大きく、この先数年間は安定して事業を継続することができる見込みです。本当にありがとうございます。

新しくSALASUSUとして活動を再構築していく中で、時間をかけて考えてきたのが、私たちが実現したい世界、生み出したい変化、そして大事にしたい哲学とは何なのかということ。

何度も何度もマネジャー陣と共に話し合いを重ね、少しずつ私たちが大切にしたい哲学が定まってきました。ちょうど来週には、その哲学をスタッフ全員で共有し、深めるワークショップも予定しています。

ただ環境に合わせて形を変え、事業を継続するだけでは意味がありません。事業を通じて大切にしたい哲学を体現し、多くの人に価値を届けられているかどうか。そこにこだわって、これからも進化を続けていきたいと思っています。

近々、みなさまにもSALASUSUが大切にしたい哲学をお披露目したいと思っています。ぜひ楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。

最後に〜代表青木からのメッセージ〜

3月にコロナの感染拡大が始まってから、スタッフ一丸となって必死に走り続けてきました。半年強が経った今、やっと一息つくことができるように感じます。

この半年を振り返ってみると、第一に女性たちやスタッフの生活を支えるということ、第二に団体を存続させるということ、そして最後に何のために団体を存続させるのかを、SALASUSUの哲学を言語化・共有することによって明らかにすることに、多くのエネルギーを注いできました。

この困難を乗り越えていく中で、経営陣・マネジャーの絆や一体感も以前に増して強くなり、団体としてより強くなったと感じています。「コロナがあってよかった」とは決してならないですが、「あの時コロナにしっかり挑めたから今がある」と言えるほど、良い時間を過ごすことができたと思っています。

特に団体としての哲学を考えるに当たって、「自立とはどういうことか」「SALASUSUがある世の中はどれくらい意味があるのか」「自分自身はなぜSALASUSUに関わっているのか」ということについてじっくり考え、対話を重ねてきました。時には意見がかみ合わないこともありましたが、ここまでみんなで大切に作ってきた哲学を、スタッフが好きだと言ってくれることが今とても嬉しいです。さらに、その哲学を自分のものとして他の人に語るスタッフの姿をみたときには、心から感動しました。

このように本当に大切なことに向き合い、じっくり考える時間を作ることができたのは、本当に皆さまのご支援のおかげです。また、皆さまが様々な形であたたかいメッセージを送り、応援し続けてくださったからこそ、苦しい中でも活動に自信を持ち続けることができました。

今後の3年で、SALASUSUはまた大きく成長し、より多くのカンボジアの人達の力になれると思っています。また、皆さまにも今回いただいた応援の恩返しをしたいと思っています。

改めまして、この誰もが大変な時期にSALASUSUの活動に思いを馳せ、ご支援をくださり本当にありがとうございました!

全員参加のオンライン朝礼で集合写真

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

一旦活動のご報告は以上となりますが、来週には今回のクラウドファンディングのリターンの制作・発送の様子をご報告する予定です。お楽しみに!

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