2020/07/05 11:32

皆様、こんにちは。

実は今ご支援いただいた方の年齢層を見ていたら約55%の方が30代の方でした。クラウドファンディング自体が新しいサービスですし、僕も30代なので応援を込めてだと理解しています。が、正直もう少しご支援いただいた方の年齢層が高いだろうと思っていたので驚きでした。

今回のクラウドファンディングは決して自分にメリットがあるかというと、パッと見て自分のおじいちゃんやおばあちゃんに向けたサービス開発です。

リターンもこれといったモノはご用意できていません。

この支援をしたら「これが返ってくる」というワクワク感は少ないかもしれませんが、

実はおもっきり30代の皆さんにとって大事な大事な事なんです。

少し長いけどお付き合いください(飽きないように書きます。笑)


【介護や医療は誰も受けたくないサービス】

「今の高齢者へのサービスってどう思いますか?」

っていきなり質問してもあまり良く分からないですよね。

業界人でなければ中々理解しにくいと思います。

もう一つ質問で

「自分がじーちゃん、ばーちゃんになった時に介護サービスを受けたいですか?」

あくまで予想ですが、9割9分が「ノー!!」と答えると思います。

しかし「ノー!!」と答え、手を×にした9割の皆さんが介護サービスを何らかの形で受けることになるのが現実なんです。

受けたくないのに受ける???なんかモヤモヤしますね。笑

介護や医療は残念ながら、できれば誰も受けたくないサービスなんです。


【今日の晩御飯は鯖の味噌煮込み希望】

ビジネスマンがよく「ニーズ、ニーズ」と口癖のように言いますが、実はあまりこの言葉を理解している人って少ないんです。

皆さんに、中一の質問をします。

「Need」の意味はなんですか?

あ、今ググろかな?と思いました!?笑

これは「必要」という意味ですね。

我々の生活において必要性があるものって何でしょうか?

例えば、食は生きていくために必要です。

極端な話、病院食はまずい!と言われますが(実際超まずい)、生きることだけにフォーカスすれば最も研究され栄養を考えられた食事です。

今日何が食べたいかな?ハンバーグ?鯖のみそ煮込み?

これってニーズですか??

ハンバーグ食わないと死ぬ~!ってのは子供がダダをこねる時に言う事ですね!笑

ここでもう一つ知って頂きたいのが「Want」という言葉です。

ここで中一の二学期ぐらいの質問です。(二学期はどうでもいい・・)

「want」の意味は何ですが?

グーグルせんせ~い!!!笑

「欲しい」とか「~したい」で使われます。

先ほどの事例での食で例えると、

生きる為に食べるのは「Need」

鯖の味噌煮込みが食べたい(これは僕が今食べたいだけ・・・笑)は「Want」。

(嫁さんへ、今日の晩御飯は鯖の味噌煮込みでお願い申し上げます・・・)


【ニーズの裏のウォンツを探れ】

僕たちが今は元気でもいずれお世話になる医療、介護のサービスは決して選ばれているわけではなく、「必要」に応じて受けるサービスなんです。

介護サービスに限って言えば、今用意されている9割9分が介護保険が適用になる、生きるために最低限必要なサービスです。

これが、誰でも、どこでも、いつでも受かられるのは世界を見ても日本だけではないでしょうか。

一方で、これがしたい。あれがしたい。を叶えるサービスがあるか?というと未だ充実していないのが現状です。

例えば、介護施設に入居していもちょっと家族旅行がしたい。と思っても、中々このサービスを提供している事業者がない。介護施設に相談しても「ん~・・・」と首を傾げられる。主治医に確認をしてもGOサインを出して万が一の事があったら責任を問われるから、印籠「ドクタースト‐‐‐‐‐‐‐‐‐ップ!!!!」を出しがち!!笑


【望まれていながら提供されていなかったものを提供する】

2000年に公的介護保険制度が導入されて以降20年が経過しました。当時60歳でおかーさんを介護施設にご入居された娘さんが、今では自分がお世話になっています。

ようやく介護保険「外」サービスが言われ始めましたが、まだお偉いさん達が喧々諤々と議論を続けています。

ここで一言。

「介護保険外サービスって、ごく普通の選ばれるサービスなので、お偉いさん方の議論なくても(理解なくても)提供していいんだよ!」

一部介護保険適用サービスの延長線上で線引きが必要なサービスがあるのも事実。

介護保険という枠を外れたら、めっちゃクオリティーを求められますよ!

自ら満額のお金を出して「今日は病院食くださーーーーい」って言いますか?

逆立ちしても絶対言わない!!!笑

少々体に悪くても「旨いもの、食べたいもの」には身銭を切るじゃないですか。

絶対的に望まれていながら提供されてなかったものがまだまだあり、これを準備してサービス化し、当たり前にしないと、今の30代の老後に未来はないよ!!!


【バーチャルツアーが創り出す30年後の未来】

サービスを常識化するためには軽く30年はかかります。

「介護」や「老後」をもし考えるきっかけがあったら、自分の老いた時にどうしたいかを考えてもらいたい。

「じーちゃん、ばーちゃんのためにこういうサービスがあったらいいな」は、完全に手遅れです。

「親父、お袋にはこうしてもらいたい」は、ギリギリ無理です。ごめんなさい。笑

自分が受けたいサービスがあるか、それとも自分の子供たちが老いた後の世界をどう創るかが重要です。

介護サービス付きの家族旅行は約5年前からスタートしました。スタート時は同業者は少なく、関東に1社、関西のNPOが1団体。

僕がネット検索した時にはこの2つしか出てきませんでした。

ところが今は膨大な数のサービス業者が出てくるようになりました。

この火付け役は僕であると勝手に自負しています。笑

(当時このサービスの記事がヤフーニュースのトレンドで紹介され、1日でアクセスが2ヶ月分と電話がパンクした珍事件がありました。笑)

そして、これからという時にコロナ禍が顎にねじ込む「アッパーカットパンチ」でダウン。

でもここで気づかせてもらったんです。

コロナ禍が落ち着いたとしても旅行に行けない人は山ほどいることに。

もしかしたら僕がじじーになって体調面で外出できなくなったとしても旅行気分が味わえるなんて、最高やん!!

だったら今からサービスを創り始めないと間に合わない!!と。


【30代の方へ】

初めにもお伝えしましたが、今回のクラファンのリターンは、他のクラファンにチャレンジしている方と比べてもリターンに魅力がないかもしれません。

しかし、スタートして約25日を残し1stゴールを達成できた事は、確実に僕たちの老後を創る一歩となります。期待を頂いて間違いありません!!

凄く長くなりました。が、今回クラファンにご賛同頂きました皆様やこれから支援しようかな?と考えられている皆様に少しでもお伝えしたかった事です。


ps:嫁さんへ、今晩は鯖の味噌煮込みでお願い申し上げます。