2017/11/15 11:12

「長野県は宇宙県」サマー・スタンプラリー・イベントを実施したい!
を応援してくださった皆様

お久し振りになりました。今夏(7/22〜8/31)に行われました「長野県は宇宙県」サマー・スタンプラリー・イベントですが、皆さんのご支援のおかげで盛況のうちに幕を閉じました。
さて、このイベントですが多くの方より来年も実施したい・して欲しいとの声が上がりました。来年の実現のためには、今年の反省点を踏まえどうすればもっと良いイベントになるかをしっかり考えて、準備していければと思います。

ここからは「長野県は宇宙県」 サマー・スタンプラリー2017 実施報告書をもとに、今年の各種報告(挨拶、会計、アンケートの結果、反省等)を行いたいと思います。
※報告内容が多くなるため、以後五月雨式のご報告となることをご容赦願います。

まずはサマー・スタンプラリー・イベントの呼びかけ人である、信濃大町観光大使の縣 秀彦氏より、ご挨拶がありますのでご報告させて頂きます。

サマー・スタンプラリーを終えて


「 上を向いて歩こう」、「見上げてごらん夜の星を」………皆さんは、つらい時や悲し い時に夜空を一人で見上げてみたいと思ったことはありますか? 信州で過ごした青 春時代にそうやって何度か救われた気持ちになれたことが私にはあります。その一方、 家族や親しい仲間と一緒に満天の星空を見上げて、とても幸せな気持ちを味わえた ことも数えきれないほどあります。一人で対峙して自分の過去や未来と語り合う時間 も、多くの人たちと共感しあう瞬間も、満天の星空ほどかけがえのない存在はありません。日常を離れ、星を見ながら自分自身や他者と対話する素敵な「星空体験」を信州から全国へ、そして日本からこの星・地球全体へとその輪を拡げていきませんか?  2016 年11月23 日に「松本宣言」を発表し、県下の関連施設・団体等で形成され た任意団体「長野県は宇宙県」連絡協議会(事務局:国立天文台野辺山宇宙電波観測所)は、その第一弾の企画として、2017 年夏に約50の施設・天文イベントをつなぐ スタンプラリーイベントを宙ツーリズム推進協議会(共催)他、たくさんの皆さんから のご支援・ご協力によって実現しました。本報告書はそのお礼の気持ちをささやかながら伝えたいという思いと、今回実施のノウハウを共有することで来年以降も長野県で、そして他の都道府県や地域においても同様のイベントが実施されることを願って編纂されました。多くの方々にご一読いただければ幸いです。
「長野県は天文県」の活動が目指す天文文化によるサイエンスコミュニケーション (SC)とは、天文・宇宙に関する科学知識や文化が、より大きいコミュニティーの文化の中に吸収され、変質し、その結果が天文コミュニティーや科学界にも跳ね返ることで、長野県のみならず、日本や国際社会に、そして参加した個々人にその影響を与えていく過程のことでしょう。天文・宇宙分野でのSC は、まずは利便性や経済発展のためではなく、子どもたちや市民と専門家が星や宇宙を通じて繋がっていくことで、精神的に豊かに生きるための糧となる「科学文化」となることでしょう。それはスポーツや音楽のように一人一人の身近に寄り添う文化であり、現代人のサードプレイスの一つでもあります。また、夜空を見上げて宇宙を探究することは、昔から人間の知的好奇心のなせる業であり、その成果が必ずしも文明の発展や経済活動に直接関与しなくても、芸術や文学、スポーツと同様に文化的な活動として尊重されるべきでしょう。その重要性は現代社会において高まっているのにも関わらず、多くの人たちに理解されているとは言い難いのが現状です。このささやかな「長野県は宇宙県」サマー・スタンプラリーの試みがトリガーとなっ て、長野県が真の意味で宇宙県となるよう、今後の県政や関連機関・団体、そして何 よりも共感して下さった長野県人一人一人の取り組みに期待しています。こんな時代だからこそ、勇気を持って共に歩んで行きましょう。    
2017 年10 月18 日   呼びかけ人 縣 秀彦(信濃大町観光大使)


写真:「天空の刻」 撮影:大西浩次 撮影地:大天井岳 山頂