2020/09/29 15:28

what's!? coffeeは、聴覚障害を持つバリスタがコーヒーを通して障害者の夢をサポートするという目的で始まっています。

今までやってきて、本当に色々なことがありました。

「聞こえないなら接客はするべきじゃない」
「聞こえない人のキッチンカーは呼ばないでほしい」

そのようなことを言われたこともあります。

今でこそ、拠点の岡崎市では多少名が通ってきたので言われることは少なくなってきましたが、自分と同じようにキッチンカーを始める障害者は、もしかしたら同じ道を通ることになるのかもしれません。

「障害」ってなんでしょうか

僕たち障害者は生まれた瞬間から、もしくは基準値がそこを通り過ぎた場合に、「今日からあなたは障害者だ」という認定を受けることになります。

僕の場合は、生まれた頃は今よりももっと聴力が良かったのですが、歳を重ねて色々なことをやっているうちに原因はわかりませんが「障害者手帳4級」にまでなりました。

基準で言うと3級に近いぐらいです。

聴覚障害における障害者手帳の基準は、2級〜6級(5級なし)まであります。

このような現状において、6級に値しなければ障害者手帳はもらえません。
そしてよく見ると、6級でも例えば片側の耳ははっきり聞こえて片側は全く聞こえない場合は障害者手帳がもらえません。

想像してみると少しわかるかと思いますが、片側の耳だけ遮音性の高いイヤホンをずっとつけて生活している場合どうなるでしょうか。

といったように、聴力の場合においては上記のような基準に振り回されてしまうこともあります。(ここでは耳鳴りや聴覚過敏などにもまだ触れていませんが。。。)

社会⇄障害者

この問題は突き詰めていくと黒人差別やLGBTQへの差別、女性軽視問題と似た部分を感じてきます。

つまり、障害は社会が作り出したものであるということです

社会が決めた基準で障害者と認定され、認定を受けられない人は理解されない証明できないことへの苦しみにあい、障害者とそれ以外というマイノリティ(少数派)の困難を味わいます。

障害者とそれ以外の間にある障害
障害者と社会の間にある障害

この障害を少しでもなくしていきたい。その為にはしっかりと声を上げ、障害者自身も今までとは変わらなければいけない部分もあるはずですし、社会もしっかりと声を聞いて変わろうと努力してもらわなければなりませんね。

what's!? coffee
柴田