1月11日。
あと2か月で3月11日。
あれから10年、それぞれの時間が経過したはずが、大きく変わったものもあれば、あの日から時間が止まったままのものも…。
未曽有の巨大地震、未曽有の大津波、未曽有の広域被害、未曽有の原発事故、未曽有の…と表現された。
知らなかった自然の容赦ない圧倒的な力の前に、ただただ呆然とし、なすすべもなく人間は無力だと思い知らされた。
目の前の、守るべきものだけを守り、もしくは守りたかったものを守れず、どこへ何をぶつければいいのかわからなかった。
その後今日まで、地震、台風、大雨、洪水、土砂崩れ、竜巻、噴火、大雪…、天災は忘れたころにやってくるどころか、傷の癒える前に次々と起こる各地の未曽有の事態、そして、この人類を脅かす新型コロナウイルス感染症のパンデミック。
人はどこまで耐え忍び、何度乗り越えていかなければいけないのか。こころはどうやって守ればいいのか。
演劇の力を、物語の力を信じています。
寄り添い、勇気づけ、共に祈り、共に怒り、許しを請い、許す。
そういう「方丈の海」が持つ力を、今、無事に上演して伝えたい。
今できる限りの感染対策をして、稽古に臨んでいます。
本番お客さんを迎えるにも、劇場と協力して、最大限の対策をしていきます。
応援してくださる皆様のお気持ちは、私たちのエネルギーとなって作品に注がれます。
皆様の力をお貸しください。
※写真は、10年間家族の遺骨を探している男(横山真)と謎の老婆(絵永けい)