2021/07/11 08:00

「和解と平和への灯火へ」

 「笹の墓標展示館」が再建されることになりました。「過去に眼を閉ざす者は現在に対しても盲目になる」との有名な言葉があります。「よきドイツ人はナショナリストではない」という政治家の発言もあります。

 現在日本は徴用工問題や日本軍「慰安婦」問題などの謝罪と補償を請求する声に対して真摯な態度を示さず、解決済みだと一蹴し、真の和解なく今日に至っています。

 私たちがドイツで暮らしていく中でとても強く感じたことは、ドイツが再び過ちを繰り返さぬために徹底した歴史教育をおこなっていることです。加害国ドイツの戦争犯罪を覆い隠さずに教えています。戦争を知らぬ若者達に、加害の事実を決して忘れてはならぬ、記憶せよと教えています。加害の事実に無知であること、無関心であることは恥ずかしいことです。

 「笹の墓標展示館」が暗い闇の日本で和解と平和への灯火になることを祈ります。

ベルリン女の会