2021/02/27 10:48

こんにちは。国際NGO ViVIDの教育開発調査責任者 小栗ほの花です。

今日は、今回のクラウドファンディングにより実施される教育事業に関連し、ガーナの学校体系についてお伝えします!ガーナにおける現在の学校制度は、初等教育6年間(日本の小学校に相当)、前期中等教育3年間(日本の中学校に相当)、後期中等教育3年間(日本の高校に相当)そして高等教育(日本の短大・大学に相当)という仕組みになっています。


・就学前教育  4~5歳児を対象に、幼稚園や保育学校などで行われます。  
・初等教育   6歳入学で 6年間、初等学校で行われます。
・中等教育   前期中等教育が中等学校、後期中等教育が高等学校でそれぞれ3年間ずつ行われます。また、3年間の職業教育を提供する技術中等学校や職業学校などがあり、これらの学校に入学するためには試験を受ける必要があります。
・高等教育  高等教育は、大学や教員養成校、より実践的な技術や知識を身に着けることを目的としたポリテクニックなどで行われます。各機関の入学資格は、高等学校修了証の取得者に認められます。・義務教育  4~14歳の11年間は義務教育であり、生徒は無償で教育を受けることが出来ます。




義務教育で一定レベルまでの教育が保障されている一方、実際には家庭の事情や経済的な理由で義務教育中のドロップアウト(途中退学)率が高いのも事実です。また、日本で教育を受けた人にとっては驚きかもしれませんが、小学校の間も日本のように無条件で次学年へ進学できるわけではなく、一応学年毎の成績によって進学or留年が決まるそうです。そのため、実際、クラスの年齢も結構バラバラだったりするんだとか。また、後期中等教育、高等教育に進める学生は日本と比べると随分少ないようです。


我々ViVIDが支援をしているセイチェレ村には、幼稚園1校、小学校3校、中学校4校の学校があります。資金不足のために複数人で教科書やその他の設備を共有しなければならなかったり、学習の意味を見いだせず非行に走ったりする生徒の数が少なくないという課題を抱える一方、学ぶことに意欲的で、高校や大学に進学することを夢見る生徒もいます。ViVIDとしてセイチェレ村の教育支援に携わることで、教育環境を整え、子ども達の可能性を広げるお手伝いができたらと考えています。


参考
・文部科学省 世界の学校体系 ガーナ共和国.indd (mext.go.jp)
・外務省  ガーナの教育セクターの概要 外務省: [ODA] 広報・資料 ODA個別評価報告書 第3章 ガーナの教育セクターの概況 (mofa.go.jp)