2021/05/14 20:03

平林地区は約60年前から続く、露地栽培の大玉トマトの名産地です。

平林でできるトマトは、朝晩の寒暖差のおかげでとても味の濃いおいしいトマトになります。今は、「平林トマト」と聞いてもピンとくる人は減ってしまっているかもしれませんが、年配の方などに聞くと「平林のトマトはおいしい!」と口を揃えて言ってくれます。道の駅などに出すと、人気ですぐに売り切れてしまいます。

資料によると、昭和の後期には集落全体で5,800万円を越える売り上げがあったほどです。最盛期には、子どもたちも手伝って家族総出で早朝から夜遅くまでトマトの出荷作業をしていたと聞いています。

現在、平林トマトの栽培をしている農家は10件以下に減ってしまいました。栽培者の高齢化による生産性の低下と、後継者不足の問題を抱えています。

野菜の中でも大玉トマトは特に難しいそうですが、今年、トマト農家の神田さんのもとで修行しながら、来年は買い取る遊休農地でトマトを作れるように学んでいきます。