2022/03/26 22:59

【あと5日】心動いた今までを書いてみたいと思います。

私の大好きな職業、介護を約10年勤めてきました。人生の先輩と話すことがとても楽しく大変なことですら楽しく思える職場でした。そこへ襲ってきた東日本大震災。生活が一変しました。いろいろなことに絶望し、ただ目の前にあることをこなす…生きているのが奇跡…


心動いた瞬間、『絵本カフェ架け橋』との出会い。

東日本大震災のボランティアで来ていた人達が作り出した場、集まったのはみんな子連れのママ。一言でいうと不思議!!です。こんなにママと子どもが集まる職場なんてあるのか?でもなんかワクワクする!!!そんな気持ちで仕事を始めました。今までに感じたことのない子どもが居て当たり前に慣れるまで実はかなりかかりました。それだけ自分自身も子どもがいるのにたくさんの子どものいる環境に慣れていなかったんだなと思いました。日が経つにつれ「こどもがいるって大変だけど幸せだな」と思い始めました。それは一緒に働くママ・お客様のママと話せること。子どもの成長のこと、幼稚園のこと、自分の環境のこといっぱい話しました!話す相手がいるってこれ以上にない幸せなんです!!

一年が過ぎスタッフも子どもの幼稚園デビューと共に入れ替わり、また新しいママが入って来て新しい風が吹きました。その中でカフェ以外で始めたのがみんなが楽しめるフェスをしよう!と。地域や市内の方を巻き込み300人規模の大きなフェスを成功させました!!その後も気仙沼のママに子育てに関してのアンケートを取りました(N数=137)。その中で大きく目立ったのが「一時預かりがないこと」「周りの目を気にして預けることが出来ない」ということでした。それなら作ろう!!と計画を立て作り上げたのが『子育てシェアスペースomusubi』です。計画する中で一時預かり託児所×ママのリラックススペース×シェアハウスの三つの機能を持たせることを決めました(復興庁新しい東北ビジネスコンテスト2018企業賞受賞)。受賞の表彰式に東京へ娘を連れて出席。スーツの方々の中に1歳半のこども一人…連れてくるべきじゃなかったかなと反省していると「こどもは来ちゃダメなんて書いてないよ、子どもの居場所作るので受賞しているのにこどもダメなんて変でしょ(笑)」確かに!!!気づきが多くすごくこの言葉で見え方が凄く変わりました。


そこからお客様の声を常に聴くようになり自分の中で助けたいと思うようになりました。私は震災後たくさんの方々に助けられたんです。自衛隊の方・近所の方々・知り合いの方・そしてCloudJAPANの代表アツさん、当時の共同代表ももちゃん・スタッフの仲間…言い尽くせないくらいの方々に助けられ今があります。

そこで高齢者・障害者・産前産後のママはもちろん誰でも家から助けを求められるように『お助けMAP』を作成し、震災公営住宅を主に一万部を配布したり、コロナウイルス感染症が流行し始めた際は布マスクを作り販売…と今の私がしたいと思うこと、お客様の声から助けたいと思うことを実践してママや子ども達を元気にしていくつもりで活動しています。ママや子ども達が元気だとみている周りも笑顔になるんです。そうしたら気仙沼がもっと元気になると思うんです!!

「明日が来る奇跡、今日を精一杯生きる」