2021/07/19 17:49

みきまる座の安藤美紀です。

あと43日となりました。ご支援くださった16人に心から感謝を申し上げます。

「いけす」の内容ですが、上映時間を1時間になれるよう、リニューアルすることになりました。これまで観て下さった方もいらっしゃいますが、どこがリニューアルされるのか、楽しみにしてください。

「いけす」は私の生まれた鹿児島県いちき串木野市にある、旧串木野港がメインになります。

今もひっそりと港が残っています。

ここで私は生まれ、2歳の時、ここを出ました。

ここは私の両親とも生まれ育った町です。

亡き母が障がい児として生まれた私の将来を思い、ここを出ました。

今は亡き父の墓がこの海が見えるような丘にあります。

亡き母はここからまた離れたところで静かに眠っています。

誰にもある「ふるさと」。

私の故郷はいちき串木野市なのですが、実際育ったのは鹿児島市。

私の中ではふるさとはあまり記憶がなく、切ない、儚いものになっていますが、

生きる原点のひとつとして「ふるさと」は存在していると思います。

たまに私は故郷に帰って、自分の心をリセットしています。

そして自分を産んでくれた親に感謝しています。

過去に何か起きたのか?を「いけす」という作品を創りました。

悲しい社会差別がもたらした事実。それはあなたにも起きてもおかしくなかったことかもしれない。けれど、私のことを守ってくれた人たちがいたお蔭で今がある。

今を生きよう。過去のことは過去として水に流そう・・・と思ったこともあった。

けれど、その事実は伝えるためにあるものである。

障がい児を守るために家族はどう生きたのか・・・?