2021/08/09 10:21

「いけす」は全国の皆様にご覧いただきたい作品でもあります。


52年も前の話になりますが、鹿児島県いちき串木野市という町が私の生まれたところです。

私は障害がなかったらここに住んでいたんだろうと思います。 

今は亡き父が一人ひっそりとこの海が見える丘で眠っています。


そして。。。母は3年前に他界し、父とは別のところで眠っています。

父は私にとって目標の人でもありましたが、家庭に顧みない、仕事人間でした。

世界の海を回る、いつも父は常に仕事の仲間と一緒でした。

父は楽天的でロマンティックで人より3倍明るい、自由奔放な人でお喋りだった。

(アメリカ人のようにグー、オー、ウィンクなど仕草をオーバーにする人でした)

反面、母は頑固でブレない、したたかな人で、口数が少ない。ちょっと冷たく、ピリピリとしたところがありました。私への想いは人より3倍強かったです。

正反対ですが。。。この二人はどうも噛み合わなかったです。

けど、私が生まれたために、二人は「この子をなんとか言葉を話せるように育てよう」という希望を持ちながら生きました。

聞こえない私に言葉を覚えてもらいたくて、

父として仕事を頑張る。

母として言葉を教える。

それが私の親でした。

二人とも私のために生きたようなものでした。

それも愛。

誰も悪くない。

生きづらさ。

生きるのが辛い。

それでも生きる。

生かされることに感謝。