2023/02/16 18:55

キベラスラムってどんなとこ?第3弾はキベラの食料事情について。

現在、ケニア全体で食料価格の高騰が問題になっています。ケニアの主食はウガリ。白トウモロコシの粉を沸騰した水に入れてこねて作ります。

このトウモロコシの粉2kgは2年前、90ケニアシリング(ksh)でした。しかし今は200kshになりました。場所によっては250kshもするそうです。

主食の高騰はスラムに住む人たちの生活に大きな打撃を与えています。キベラの一般家庭では今、1日3食どころか2食をとるのも難しくなっています。また、親が朝食や夕食を抜いて、子どもたちに食べさせるといった家庭もあるそうです。

キベラでは現在、目の前にあるものを食べるといった状況。そんな中では、栄養のバランスなど考えることができません。肉や豆というったタンパク質をとることも少なく、炭水化物が多くなってしまいます。これにより栄養が偏り、子供の成長も阻害されています。


深刻なのは教育現場です。ケニアの公立の小学校は授業料は無料ですが、昼食はお金がかかります。トウモロコシの粉の値上がりにより、給食費も高騰。親はそれを払うことができず、学校で昼食をとれない子どもが多く生まれています。同じ教室でご飯を食べられる子と食べられない子がいる。こんな状況が子どもにいい影響を与えるはずがありません。


子どもの食事をどう確保するのか、大きな問題になっています。