▼はじめにご挨拶

はじめまして。ふくしま農家の夢ワイン、醸造担当:山崎です。昨年収穫されたぶどうがワインとなり、只今瓶詰め作業の真っ最中です。

おじさんたちが立ち上げたこのワイナリーで、ワインやシードルの醸造を任されています。毎日タンクに囲まれて働いています。

2011年、思い起こせば震災のあったその年に、ワイン用のぶどうを植えました。2013年に果実酒製造を開始してから数えて7年めの春を迎えようとしています。

耕作放棄地や遊休農地の増加。人口の減少は日本全国の農村地帯の悩みの種ですね。そんな地域に昔の活気を取り戻そうと、ワイナリー建設計画を立てた8人のおじさんたち。しかしそれに加えての大震災。あきらめムード全開だった世の中で、こんなことには負けてはいられない!と、この地域のおじさんたちは頑張ったのです。

そんな頑張りが広がって、ぶどうを植える農家が増えています。今では20軒を超え、ぶどうの収穫量も右肩上がり。タンクを増やし、圧搾機も大型のものに変えました。

イベントも定期的に開催して、ワイン好きのお客様を増やしつつあります。

そんな私たちの次の目標です。

このワイナリーに足を運んでくれるお客様のために、癒やしの場所を造りたい。ゆったりと時間を過ごすことができる、そんな場所。

※完成イメージ図

農家の手でまっすぐに育った自然の恵みを、阿武隈高地の豊かな自然に囲まれて味わって欲しい。そして、この土地をもっと好きになって欲しい。

「二本松にもう一度元気を取り戻したい。」おじさんたちの夢に向かって、このプロジェクトを立ち上げました。

ぜひ、このプロジェクトが達成できるよう、どうかご支援をお願いいたします。 


▼これまでの活動

私たちふくしま農家の夢ワインの最大の特徴は、農家の有志(おじさん)が集まって設立したということです。経営のノウハウもなく、営業もままなりませんでしたが、「やるしかねえべ」の気合でやって来ました。

都会で疲れてしまった若者の癒しの場所。
なびく風の中で自然に包まれて自分を見つめ直す場所。
人生を歩み続けてきて、少しだけ振り返ることができる場所。

そんな場所を目指して、おじさんたちが乗り出しました。醸造所となる建物の改築も自らの手で。すごいおじさん達なのです。

ここ二本松の旧東和町では、古くから上質な生糸を生産してきた日本を代表する養蚕地でした。蚕の餌となる桑の葉を栽培するため、殺虫用の農薬を一切使わない桑畑が数多く点在していました。そんなかつての桑畑が、今私たちのぶどう畑になっています。

ワイナリーから歩いて5分。小高い丘の上に6種6000本の苗をボランテイアで集まった人たちと砂ぼこりにまみれながら植えたのが2017年。それ以前は各農家が栽培したものを購入していましたが、ついに自社ほ場が出来上がりました。そして今年2019年。いよいよ初収穫の年になります。

私たちのワインとシードルは、原料をつくる農家が醸造・販売までを100%自前で行う「ファーマーズ・ブランド」。すべての工程に目が行き届く一貫性と、生産者の顔が見える安心安全な商品づくりに取り組んでいます。

2013年に地元のりんごでシードルの製造を開始し、2014年には最初のワインが誕生。その後、少しづつ商品を増やしてきました。

こちらは、私の相棒の本多です。

醸造は私と彼の2人で行っています。収穫され、持ち込まれた果実を圧搾、搾汁から始まって、瓶詰めされるその日まで、日々、ワインと向き合っています。ワインのご機嫌を伺い、そして、毎日勉強です。ワイナリーでお仕事をされている方の細やかな精神は悪女や貴婦人のようなワインに出会っているから?に違いありません。私もだんだん細やかな精神を培っていくのでしょうか・・

これからは、ワインの種類もワインの本数も今よりもっともっと増やしていきます。
おじさんたちが築いたワイナリーを私たちの代で花開いていけるよう、精進します。

▼このプロジェクトで実現したいこと・資金の使い道

ワイナリーに足を運んでくれるお客様のために、醸造所に隣接する納屋を改築して、癒やしの場所となるカフェを作ります。

この納屋は、かつて稚蚕所で働いていた沢山の人たちが、食事をとったり休んだりする厚生施設だったそうです。1971年ころから1993年ころまで稼働していたというのですから、もっと大昔の話と思っていたので、びっくりしました。私が小学生のころは活気に満ちていたのですね。

真四角の平面図。これがどんなふうに変わっていくのか・・
お客様が入りやすく、ゆったりと過ごせる場所へ。期待は膨らんでいきます。

改築はおじさんたちが、手弁当で力を合わせて、コツコツと進めていきます。社長は最長寿の69歳!

▼資金の使い道
<リノベーション費用>
解体費用:重機リース代ほか・・¥100,000
改築費用:材料代(床材・天井材等)・・¥700,000
    :設備代(水道・電気)・・¥300,000
販売所 :材料代(カウンター他)・・¥100,000
カフェ :備品(厨房器材)・・500,000 
醸造所拡張:材料費・・¥300,000  


▼リターンについて

農家の手でまっすぐ育った、100%阿武隈産のワインとシードルを味わってください。

地元の農家が育てた旬の野菜とのセットもご用意しました。手作り味噌もご一緒に。

そして、阿武隈高地の生活を体験していただける、地元農家お泊りプランもあります。併せて私たちワイナリーで開催するイベントにも、是非ご参加ください。

▼ワインとシードルのご紹介
・シードル
福島県産りんご「ふじ」を使用。冷やしてお召し上がりいただくと、すっきりとした口当たりと爽やかなりんごの風味が一層引き立ちます。果物王国福島県の果樹園を吹き抜ける風を感じる逸品です。

・グリーンシードル
完熟前の青りんごを醸しています。つがるという品種を中心に手摘みで集めています。花摘みから始まり、手をかけたりんご農家の大事な宝物。醸造過程も丁寧に進めています。甘さと酸味が初恋の味を思いださせる逸品です。 

・シードル「アマデトワール」
二本松市産の青りんごを100%使用したグリーンタイプの中でも、辛口が特徴の1本。未熟果のりんごならではの若々しい味わいを活かし、スッキリしたのどごしが心地良いフレッシュな辛口に仕立てました。淡麗にも通じる風味があり、煮物などの和食とも好相性です。

・赤ワイン「一慶」
阿武隈山系に位置する羽山の山裾の、葡萄畑で育てられたヤマソービニオンのみを贅沢に使用した赤ワインです。肉料理はもちろん、野菜の炊合せ、焼き魚など和食にもピッタリ。阿武隈の自然を感じてください。

・赤ワイン「一仁」
木幡地区の中でも限られた畑でのみ収穫されるぶどうを使用しています。同じ「ヤマ・ソーヴィニヨン」100%の銘柄「一慶」とはぶどうの穫れる畑が違うため、この「一仁」はもう少し優しい飲み口となっています。和食との相性も良いほか、パスタやピザ、グラタンなどの家庭的な洋食にもピッタリです。

・赤ワイン「いまっと」
国産品種を中心に複数のぶどう品種をブレンドしたタイプの赤ワイン。グラスに注いだときのガーネットのような色合いが魅力的です。ブレンドタイプならではの重層的な奥行きとまろやかなテイストで、あんこや小豆を使った和菓子など、深みのある甘味にもよく合います。

・赤ワイン「をちこち」
阿武隈高地の自然の恵みをいっぱいに受けて育った「マスカット・ベリーA」だけを使って仕上げた、果実の爽やかさと癒される優しさが同居する「をちこち」。ほっと一息つきながらちょっとしたスナックやおつまみと一緒に気軽に楽しむのにもピッタリな一本。

・白ワイン「夢のつぶ」
使用する葡萄は全て地元、二本松産。ドイツと日本を代表とする品種を中心にブレンドし、甘くフルーティな香りが心地よく広がります。飲みやすさの中にもリッチな香り・味わい。タルトなどの本格的な焼き菓子と一緒に味わうにもぴったりな、芳醇な白ワインです。


▼最後に

 おじさんたちの気持ちはまだまだ少年のようです。

 自分たちの秘密基地でも作るみたいに真剣に、そして楽しそうに・・。

 自分たちで作ったぶどうから、自分たちでワインをつくる。

 自分たちで作ったカウンター越しに、お客様たちがワイン談義で盛り上がる。

 夢を追い続け、夢を膨らませていくおじさんたち。

 次の世代に受け継がれていく夢と希望。

 カフェはその1歩です。

 夢と希望の実現のために、ぜひ皆様のご支援をよろしくお願いいたします。


このプロジェクトは、東日本大震災からの復興につながるクラウドファンディングをサポートする「復興庁クラウドファンディング支援事業」の対象プロジェクトです。

※復興庁クラウドファンディング支援事業についてご相談やお問い合わせ、取材のお申込みなどがありましたら、こちらのお問い合わせフォームよりご連絡ください。

  • 2019/04/08 16:30

    仕事を終えて、ペンキを塗りにやってきたのは・・服部さん。「ここは白だな~」「ここは黒か~?ピンクはどうだ~?」「カフェなんですよ~!!ここでくつろいでもらうんだからね!!」そんな会話をしつつ、手が動いている。進んでいる。一人ひとりが職人さんみたいなおじさんたちです。出来上がったときにみんなで飲...

  • 2019/03/24 11:37

    解体が進み、コツコツと作業しているおじさんたちの姿は、とてもかっこいい!「やろうと思えば誰でもできる」なんて、コーヒーを飲みながら言っている。筋交いを入れて補強して、構造を考慮して、デザイン考えて・・・それがどれだけ大変か(楽しいか)、おじさんたちを見ていればわかります。誰でもできるものじゃな...

  • 2019/03/15 19:14

    ここのところの改修作業で、少しお疲れ?天井のダクトを急遽取り付けることになり、「アタマ痛いんだぞ~」なんかステキじゃないですか?おじさんたちのセンス!納屋の片付けから始まり、天井、壁を壊したりの大仕事。毎日、社員よりも早く出勤!屋根のペンキ塗りをする前にまずは水洗い・・この前の日は雪が降りまし...

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