▼代表よりご挨拶

このページをご覧いただいた皆さん、はじめまして。
白石発笑顔の里プロジェクトの代表: 山谷 康一と申します。このたび、私が先祖代々から受け継いできた築約400年の古民家を、地元産食材を使った伝統料理を味わえる店としてリノベーションするため、このプロジェクトを立ち上げました。特に、古民家に隣接する畑で採れるオーガニック野菜のおいしさを体感していただきたいと願っています。

家のすぐ前が畑です。ここから採れる自然の恵みをいただいています!

宮城県白石市福岡長袋50(白石インターを下りて約10分)に位置するこの古民家がこのプロジェクトの中心地となります。今後はここを出発点として様々な体験教室(就農体験・伝統料理教室等)や当方所有の田畑も含めた土地をコミュニティー広場として活用する企画も考えております。

当プロジェクトの実行については、私が長年懇意にしており、伝統料理や各種ワークショップ等運営に詳しく経験も豊富な佐藤久美子さんにお任せしています。ぜひ、下記のプロジェクト内容をお読みいただきご賛同いただけましたら、ご支援のほどよろしくお願いいたします。


▼プロジェクトマネージャー 佐藤久美子から趣旨をご説明します

皆さん、はじめまして!
プロジェクトマネージャーの佐藤久美子と申します。このプロジェクトの企画立案・進行管理を担当しています。普段から地元料理を中心とした仕出し料理・ケータリング業を営んでおり、古民家食堂が開店した後は食堂運営(料理・接客)、各種ワークショップ企画に携わってまいります!

白石市は宮城県と福島県の県境、蔵王連峰の麓の自然豊かな伊達藩の御膝下 片倉小十郎の城下町です。歴史があり自然豊かな土地ですが少子高齢化と人口流出が進み、消滅可能性都市のひとつとされています。このような背景もあり自治体の財政悪化で教育も福祉も本当に元気がありません。3・11原発事故以降、ますますションボリしています。

「この白石市を笑顔の里にしていきたい。私たちにできることは何だろう・・・」

その時思いました。つらくても、悲しくても、怒っていてもお腹は空くものです。でも、おいしいものをみんなと楽しく食べると嫌な気持ちは半分になります。食べた人の細胞ひとつひとつが喜ぶような安全・健康的でおいしい食事なら、もっともっと心も体も元気になれるはず。それならば、、、

私たちは「食」を真ん中において台所から
白石市を><日本を>、そして<世界中を>元気にしていきたい!

そんな思いがこのプロジェクトの発端です。
そこで、この思いを形にしていくため、志を共にする5人のメンバーが集まり4年前から計画を練り始めたのでした。年齢も境遇も異なる多彩な5人が寄り集まって、いぐね(屋敷の周りに植えられた防風林)に囲まれた築400年の養蚕農家を舞台に、白石市を元気にするプロジェクトを進め始めたのでした。

古民家の裏に広がる水田

当プロジェクトでリノベーションされる古民家の内部。玄関を入ってすぐの土間や台所の壁・天井はススが覆っており400年の歴史を感じさせられます。


▼今回のプロジェクトで実現したいこと

1.地元の歴史と日本の伝統工法を体感できる築約400年の古民家で、地元産オーガニック野菜でつくる地元料理をご提供する食堂をはじめます!

日本の伝統的食文化を後世に伝え、白石で季節毎に採れるオーガニック野菜を味わってもらいたいのです。食堂となる古民家の周りが畑であり野菜の収穫場になっているため、自分たちの食べる食材を間近に見ることができます。材料→台所直結型の料理提供ですので、食べに来ていただくことが白石の自然と歴史を体感する機会にもなります。

2.オーガニック野菜・低農薬野菜のおいしさや調理法を知ってもらい、地場野菜の消費拡大と白石の農業の活性化をめざします!

来客者は自分が食べる野菜や米が田畑に実っている風景を間近で見ることができ、今後は収穫体験等も行っていく予定であり、有機栽培への関心を持ってもらう目的もあります。現在、試験的に有機栽培をおこなっています。食事や料理教室をとおして地元野菜の美味しさや調理法を知ってもらえれば、白石の宝である米や地場野菜の消費拡大と白石の農業の活性化につながっていくことでしょう。


3.料理教室や各種ワークショップを通して安全で健康になれる「食」のあり方や、自分を知ること・相手を理解することを学び合い多様性を認め合えるコミュニティをつくります!

食べているものだけで私たちの体はつくられています。より安全で健康的な食べ物を知ってもらい、それを一番おいしくいただける調理法としての地元料理を伝えていきます。
白石市が経済面でも健康・子育て面でも元気になり「笑顔の里」と呼ばれるようにしていきたい。そのためには、親御さん・保護者さん達の食に対する意識を古民家料理教室を通して啓発し、安全で体に良い食べ物を選ぶことのできる食選力を養っていくことが近道だと考えています。

また、このページの後半でプロジェクトメンバーそれぞれの背景を説明しますが、私たちは「人間の多様性・お互いを理解し尊重し合える社会づくり」も重要なミッションだと考えています。

特に、近年の虐待・いじめ・不登校・ひきこもり等は、子育ての問題を親(保護者)自身も成長できるチャンスと捉えて向き合い、悩みを抱える者どうしが学び合うことが解決の鍵になるのではないでしょうか。自分とは?この子の個性とは?に気付き、他者と比べたり一般的な枠組みにはめ込んだりせず、あるがままを受け入れ、「自分の良さ・子どもの良さ」「子育ての場所となる白石の良さ」を見つけて育てていく。そのコミュニティづくりの中心地として、このプロジェクトで立ち上げる古民家食堂が活用されることも想定しています。


このプロジェクトに込めた思いと将来的な構想

1.古民家など歴史ある建築物の文化的価値を保存し活用していく取り組みを行い、白石の素晴らしさを再発見していただく。それをきっかけに、白石に住みたい人を増やしていきたい。

2.安全・安心でおいしい食材を作る人と買う人の輪を広げ、日本の伝統的食文化を継承していける土壌づくりをしていく。

3.高齢者も、障害をもつ人も、生きづらさを抱える子どもたちも、自分の強みを生かし輝ける場所をつくっていく。→◆高齢者が生きがいを持って集える場<気軽に茶話会等を行える場所づくり。定年後も体を動かせる・働ける場所としての農地貸し出し等>。◆グループホームや作業所<障害をもつ人も持たない人も一緒に時間を過ごしたり作業(就労体験等も想定)を行って相互理解を深められる場所づくり>。◆フリースクール・放課後デイサービス<生きづらさを抱える子ども達でも、のびのびと学び・人とのかかわり方を考えたり実践したりできるような場所づくり。そこに保護者も自己理解を深められる機能を持たせたい>。



▼プロジェクトメンバーの思いをお伝えします ~それぞれのきっかけとこれまでの活動~

【山谷 康一】

私には障害を持つ家族がいます。その暮しの中で思うのは、多くの人々が「お互い様」の精神に気付けば、皆がイキイキと自分の個性を発揮して世の中を元気にしていけるのではないだろうか、ということです。そのためには障害・世代・考え方を超えた交流が必要です。
生きているものは皆、食べ物をいただかなければなりません。であれば、交流の中心に「食」を位置づけ、おいしいものを食べて、みんなで作業したり語り合ったりすれば相互理解が一気に進むのではないでしょうか。

私がご提供する古民家は約400年の養蚕農家です。古くてススだらけの家ですが、白石の地をずっと見守ってきた歴史ある古民家です。ぜひ、間近で見て・触れて、その質感・肌触り・香りを体感していただきたいです。みなさんどうぞいらしてください。


【佐藤 久美子】

私の長男は4歳で脳の腫瘍が見つかり、生存率は0%と言われました。この子を救う方法はないのか…そのとき出合ったのが医師に勧められた根菜スープでした。それから食事療法の本を手あたり次第に読み漁り、片っ端から実践していきました。それに応えるように、長男は小さな体で大手術と放射線治療を乗り越え成人しました。まだまだ病弱ではありますが、とても料理が好きで上手になりました。この体験から、体と食の関係、健康と食の関係を学んだのです。この学びを生かして、現在は小さなごはん屋さんを営業しています。私が運営するごはん屋さん「芽生の家 久味」で一番大事にしていることは、添加物や農薬など体への悪影響が心配されるものは極力使わないということです。子どもの闘病生活を支えた体験から「食べることは生きること」だと強く思うからです。
4年前から、有機野菜や農薬を極力使わない野菜をつくりはじめ、今では年間12~13種の野菜を栽培。その野菜でオードブルやお弁当を作って販売しています。加工品作りも大好きで、ジャムや筍・蕨の水煮、漬物、焼き肉のたれも販売しています。

次男はダウン症です。私が病気になったら、年老いたら、この子たちはどうなるんだろう…「子どもたちが安心して楽しく生きていける場所をつくりたい」この思いがきっかけとなり、<小さい子から高齢者まで、障害をもつ人もそうでない人も共に手をつないで生きていける場所を作る>ための活動を4年前から地域の方とともに行ってきました。私の生涯をかけて、一歩一歩進みます。今回のプロジェクトは、そういった本当のバリアフリー社会を作るという大きな目標の第一歩になる意味も含んでいます。ぜひ、皆さまのお力を貸してください。


【顧問:川井 貞一  (元・白石市長)】

笑顔の里は、市民に食事と低農薬の野菜を提供して健康な体づくりに役立ててもらい、将来的にはこの事業を広げて障碍者の福祉施設を作ろうと志す市民運動です。

福祉(welfare)とは “しあわせや豊かさ” を意味する言葉であり、社会福祉は生活保護や障碍者の支援を行う公的サービスをいいます。これは憲法で認められている基本的人権の保障です。

かつてこのような支援は富裕層の慈善という形で行われていましたが、近代では国家がこの役目を担うこととなっています。しかし現状を見る限り、現在の行政システムの中だけではこの目的を果たすことができなくなりつつあります

そこで、かねてより中核となるボランティアの幹部とそれを支援する市民によって、福祉事業(ことに障碍者福祉)を支える必要があると考えていました。福祉は人間だけが持つ崇高な行為です。野生の動物は弱者を置き去りにしてしまいますが人間はそうではありません。人間が人間たる由縁は、グループの脱落者や弱者を支え合って集団として生きるところにあります。

いま求められている “真の人間性” に目覚めた「白石発笑顔の里」に声援を送ると共に、市民各位のご協力をお願いいたします。


【竹下 真由美】

私と息子は、発達に凸凹をもつ当事者です。子育ては困難を極め、自分自身もどうしてよいかわからず、つい大きな声を出してしまうこともありました。そのような子育てに悩み、どん底にいた私は何をしていても涙ばかりがこぼれる毎日でした。3年ほど前のことですが、今思えば鬱だったと思います。

そんな時、藁をもすがる思いで始めたのが食事療法でした。グルテン・カゼイン・添加物・農薬が脳に悪影響を及ぼすという情報を手掛かりに食事を変えていきました。
今もいろいろな悩み・問題はありますが、穏やかな日々を送れるようになりました。この体験を通して、人間の体や思考は食によって変わる、そして気持ちが変われば運命も変わると実感しています。育てに困り果てて行き詰まっていた時、たくさんの方々に支えられました。そのおかげで、いま自分の人生が好きになりました。困っている親や子に、今度は私が手をさしのべる番です。地域の人を楽しく巻き込んで集える場・おいしくて細胞が喜ぶ「食」のある癒しの場をつくります!

現在は、子どもと一緒に通っていた療育センターの仲間と、月1回ペースで茶話会を開いています。折り紙やヨガなどをしながら、色々な話ができる場所づくりの企画・運営をしています。


【佐藤 博美】

不忘山の麓、標高230mの山間で「ひろみ農園」を家族で営んでおります。
丈夫でしっかりした苗づくりと、できるだけ農薬を減らして子どもたちに安心して食べさせられる多品種の野菜作りをメインに、りんご、山野草を栽培しています。湧水が流れ、虫の声が響きあうこの場所で新鮮で彩り豊かな採りたての野菜を食べれることに日々感謝しています。

地域の住民同士のつながりが希薄になり、昔ながらのお祭りや風習などがどんどん消滅していくなか、白石市はこのままでいいのか?と自分に問いかけていました。私たちは微力ですが、小さい子から、じいちゃん、ばあちゃんまで本当に美味しい食べ物を通して、会話が弾んだり笑顔が溢れるような空間を作っていきたいと思います。


【高橋和彦】

私の地元である福島県相馬郡新地町の震災復興・町おこしに役立てる参考事例を勉強するために参加しています。
新地町は平成23年の東日本大震災において、津波被害だけでなく放射能災害(風評被害を含む)にも見舞われ、厳しい状況の中で復興に取り組んでいます。このプロジェクトには新しい視点での復興と町おこしのヒントが詰まっていると考えており、メンバーの皆さんの熱い思いを吸収していきたいと思います。


▼メンバーみんなの思い

私たちは、昔ながらの「食」や「お互い様」の精神で支え合う昔ながらの近所付き合い、地域の神様を敬う祭など、現代の日本が失ってきたものを見直し次世代に残していきたいと思っています。しかし、核家族化が進み、昔ながらの伝統的食文化や習慣は若い世代に伝わりにくくなっています。

今回のプロジェクトでは、“オーガニック”という付加価値による白石産野菜のブランディングが行えるとともに、安全で新鮮な野菜の美味しさを知ってもらうことができます。これをきっかけに、地場野菜の購買意欲を刺激し白石の農業の活性化につなげたい。併せて、食事や料理教室等への参加で古民家を訪れていただければ、文化保存の必要性認識とコミュニティ再生にも寄与できると考えています。歴史を感じさせる古民家を舞台にオーガニック野菜&伝統料理の提供&料理教室等のワークショップ、という組み合わせで活動していきたいのです。
この古民家食堂に訪れていただくお客様は、食の安全・健康や歴史の保存等にも関心がある方が多くなるのではないでしょうか。ここが出発点となり、様々な年代・境遇の方が集える基盤づくりができればよいと思います。食育の事や、自分とは縁遠い事と思っていた障害のことを知ってもらえるきっかけづくりにもなればよいと考えています。



▼資金の使い道

●キッチン増設: 2,500,000円
●キッチン備品購入: 250,000円
●リターン品準備・発送費: 1,000,000円
●クラウドファンディング手数料: 770,000円


▼実施スケジュール

【2020年 1月下旬】リターン品(加工品・季刊誌)準備開始(加工品作り・誌面作成)。【2020年 2月】        メニュー会議開催(開店まで定期的に実施)
【2020年 2月末~3月上旬】 資金調達完了。リターン発送準備。 【2020年 4月下旬】 リターン品(野菜類・加工品)準備開始(苗作り・加工品作り)。第一回季刊誌発行。リターン(加工品・季刊誌)発送。
【2020年6月中旬】 改装工事開始。各種勉強会・イベントの企画内容の確定と日程計画、講師等の確保

※食堂となる古民家を登録有形文化財へ申請する案も検討しています。登録決定となった場合、増改築に制限がかかることもあり当該古民家へキッチンを設けられない可能性があります。その場合は飲食スペースとなる部分のリフォームに力点を置き、地元伝統料理を中心とした料理・飲食品は別の場所で調理したうえで当該古民家で販売する形になります。

【2020年10月上旬】 改装工事完了予定。備品等の運び込みとインテリア設置完了。
【2020年11月上旬】 開店
【2020年11月】 第一回料理教室開催   



▼ここまでお読みいただいた皆さんへ

このプロジェクトメンバーは、それぞれが様々な出来事を乗り越えてきました。そして、それぞれの体験から多くの問題意識と沢山のやりたいことを抱えて集まりました。
この仲間の輪は、まだ出会えていない同じ志を持った人を引き寄せて大きくなっていくような気がします。想像しているとワクワク、ドキドキがとまりません。

里山の風景が残る築400年の古民家を舞台に、許し許され、癒し癒される、あったかいコミュニティを地域の方々の力を借りて育てていきたい。

その「はじめの一歩」は、当プロジェクトで実現する<古民家再生と心も体も元気になるごはん屋さん>です。

私たちの描いている壮大な白石市の未来図。皆さんにはどのように映るでしょうか? もしかしたら、妄想に見えるかもしれませんね。でも、私たちは本気でやっていきます!

ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
ぜひ、私たちの取り組みをおもしろ楽しくご覧になってください。そして、あたたかく見守ってください!

プロジェクトメンバー一同より


※このプロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2020/01/31 17:17

    今朝の白石の空笑顔の里の竹下です。今日は最終日です。ご支援、応援してくださった皆さんありがとうございました。目標額には遠く及びませんでしたが、このクラウドファンディングを通してお会いした方々に賛同していただき、「私も何か協力したい」と言っていただいたり、新しい出会いを運んできていただいたり、沢...

  • 2020/01/30 12:12

    夜明け前 青の時間笑顔の里の竹下です。ご支援、シェア、いいね!をありがとうございます!活動報告を読んでくださった皆さまありがとうございます。その事に励まされて頑張ってくることができました。私、つい最近までガラケーのアナログな人間でして、沢山の方と繋がりすぎてしまう事に拒否がありSNSの世界にも...

  • 2020/01/28 17:29

    笑顔の里の竹下です。26日の予定だった、河北新報への掲載が、本日28日朝刊の15面に掲載されました!御尽力くださった、河北新報の村上さん。ありがとうございました!ご支援、応援して頂いた皆さんにも、感謝、感謝です。資金を集めることはもちろん大事ですが、多くの方に私達のプロジェクトを知っていただけ...

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