はじめに・ご挨拶

ご覧いただきましてありがとうございます。

大分県杵築市で新規就農し、無農薬・無肥料・除草剤も使用しない果物栽培をしている佐々木と申します。

当初はジャングルの様に雑木や雑草、笹などで覆われていた場所を時間があるときに東京と行き来し、3年程かけてチェーンソーを使い、開墾していきました。
竹林は30年以上手の入っていない20aのはちくと15aの孟宗竹を一人で整備し生産ができるようにしました。

現在は主にインターネットで販売しており、Facebookも活用しながら個人のお客様をはじめ、ジェラート店や洋菓子店、飲食店などともお取引をさせていただくようにまでになりました。


〇畑や販売など現在の状況

これは当たり前ですが、全て自分で販路を開拓し、収穫・栽培・販売まで行っております。

農家は一つの経営体であり、農協に頼らず農業をやっていけないようでは努力が足りないと自分に言い聞かせ、営業や企画などで培った経験をもとに一人で販路を開拓し続けています。

これまで農業を続けてきた中で、台風や西日本豪雨、九州北部豪雨などもあり、損害も多くでましたがそれを乗り越えてきました。

今農業をするうえで今一番の障害は「鹿・猪」による獣害です。

ただでさえ、無農薬・無肥料の厳しい条件での栽培でようやく大きく育った樹や植えた苗が、荒らされてしまっています。

猪は実りを食し、鹿は太い枝を折り、表皮を食べ、樹を枯らしていきます。

猟師さんにお願いして何度も罠を仕掛けましたが、全くかからず被害が増えるばかりです。


防護ネットを設置する前のスモモ畑に現れた鹿


今年現れている鹿



昨年一部スモモの畑に防護ネットを設置しましたが、かなりの費用や時間を要しました。

今季はさらに大きな畑に防護ネットを設置するのですが、多額の費用が掛かります。

鹿や猪の害がなければ、このネットに掛ける費用は苗木購入や、六次産業化のための機材の購入、畑拡張のための重機の購入などに充てることができます。
しかし、まずは畑を守らないとその先へ進むこともできません。

畑の拡張と、今ある資源をいかした加工品を作り、新たな顧客開拓と同時に、畑を守る防護ネットの設置をしてまいります。まずは防護ネット設置などのための費用の一部をご支援いただければと思い、こちらに参加させていただきました。

12/22追記
私の畑のある杵築市は現在、新聞やニュースで話題になっている財政再建問題で揺れております。

このままでは3年後には財政破綻してしまう状況まで追い詰められており、先日住民説明会がありました。

1月より予算カット、執行停止、施設閉鎖、職員削減・給与カットなど財政再建団体に落ちないように緊縮財政の素案が示されました。(財政破綻は北海道の夕張市が唯一あります。)
補助金などの予算が停止されることもあるので、下記に記載しております資金調達の内訳を変更しました。



昨年防獣ネットを設置したスモモ畑の様子 

私が農業を始めたきっかけ

私が農業を始めたきっかけは、障害のある人も働ける場所を作るためです。

私は学生時代スキーをしており、ボランティアで障害を持っている子供と接する機会が多く、将来スキーを教えるNPOを作り、日常とは違った時間を過ごしてもらおうと努力していました。就職先も障害のある方や、子供たちと接する機会の多い出版社で働いていました。

障害があるという事で子供たちが将来働く場所が少なく、親御さんの不安の声も多く聞いていました。

そんな中で自分自身も、頚椎損傷の大けがを負い、1か月の入院生活で寝たきりから車いす、そしてリハビリを経て運よく社会に復帰することを経験しました。

「自分が若く動けるうちに始めよう」という気持ちが強く、NPOを作るより先に多様な人が働ける場所を作ろうと農業を始めました。

場所はたまたま私の田舎に僅かな土地があったので、この大分で就農することにしました。

しかし場所は山間部で何十年も人の手が入っていないジャングルの様な土地でした。

3年間東京とこの地を往復しながら、チェーンソー1つで切り拓いて少しずつ農地へと変えていきました。今では約1haにまでになり、少しずつ苗を植えていった物が、実りとなってきました。

最初から全て自費で県からも何の就農補助も受けていないので、まだまだ人を雇う余裕はなく、今は一人で農業を続けています。しっかりと樹が育ち、実りが多くなり、無農薬で作った果実を加工し提供するお店を併設したいと考えています。

今はまだその途中ですが、3年後にブルーベリーの摘み取り園を開園するのが目標です。

5年後に古民家カフェを開き、収量・来園者・人がそろい、農業経営が軌道に乗り次第、どんな状況にある人でも働ける場所として雇用を始めていきたいと思っています。

2019/8/2撮影 ブルーベリー畑 全て草刈り機での除草


栽培方法と栽培物について選んだ道

農業を始めるに当たり、選んだ栽培方法は、だれもが安心して食べられる無農薬・無肥料・除草剤不使用の栽培。そして単年度作物ではなく、付加価値の高い果樹を栽培し販売することでした。

〇無農薬栽培のこだわり

すべての作物を無農薬で栽培しております。
開墾時に果物(すもも)を皮ごと食べたい、安心安全な果物を食べたいとの思いが原点にあり
自分が安心だと思えない物を、人に提供できないとの思いから当初より無農薬栽培を続けています。
農薬を使わないという選択は非常に厳しく手間もかかりますが、安心には変えられません。
果物の皮にはとても栄養が詰まっており、柑橘であっても皮ごと使うことが多いと思います。
農薬・防腐剤など何の薬品も使わないことで、軽く水洗いするだけで安心してお使いいただけるよう栽培しております。


〇無肥料へのこだわり

作物本来の味や力を活かすために肥料は使いません。
有機肥料であっても、牛糞や鶏糞など飼料に遺伝子組み換え作物が使用されていたり、残留農薬のある作物や抗生物質などが与えられている可能性もあるため、肥料は使っておりません。
また油粕などの肥料も遺伝子組み換え作物が多くなっているので使用はしていません。

〇除草剤を使わない選択

多くの除草剤の主成分は「グリホサート」というものになります。
これは作物や土への残留性も懸念されており、欧米では使用禁止や販売禁止になっている国・地域も多くあります。
グリホサートには発がん性が指摘されており、それをめぐる裁判も起きている実態があります。
除草剤を使うことで農家の労力はかなり軽減されますが、安全性を考慮し使用しておりません
真夏の雑草が旺盛な時期も、春も秋も全て草刈り機や手作業での除草をしております。

今年は真夏に草刈りをしたあと熱中症になり夜に39度の熱で点滴を打ちました。
それでも除草剤は使いたくありません。

〇これまでの農業で学んだことを活かし

無農薬・無肥料・除草剤も使わない農業は誰も教えてくれません。

自分で調べ植え付け、試行錯誤しながら多くの失敗をし、そして学びました。

苗を植え付けて8年が過ぎ、無農薬でも栽培が可能で、収益の柱になる品種などもわかってきました。

これからはさらに年間を通して収穫ができるように、品種の選択と集中をして果樹の無農薬栽培を拡げていきたいと思います。

そしてまた新たな果樹の無農薬栽培にチャレンジしていきます。


リターンのご紹介

ご支援をいただいた皆様に心ばかりですが、私が一人で丹精込めて無農薬・無肥料・除草剤不使用で栽培している果樹・野菜(たけのこ)を送らせていただきます。




~~ 3500円のご支援をいただいた皆様へ ~~

普通系青カボス5個 とお礼の手紙 (レターパックにてお届けします。)


~~ 10000円のご支援をいただいた皆様へ① ~~

キウイフルーツ1キロとお礼のお手紙 
2020年2月もしくは12月お届け
(お届け先が早めに確定した場合、2020年2月のお届けになります)

また今年植え付けをした果肉の黄色いゴールド系キウイが収穫できた際、優先的に購入いただけるようご案内をさせていただきます。

(ゴールド系も無農薬での栽培になります)


~~ 10000円のご支援をいただいた皆様へ② ~~

無農薬(自然栽培)フルーツ福袋 (お届け回数1回)とお礼のお手紙

無農薬で栽培している下記の果物の中からいずれか1キロを1回、旬の時期にお届けします。果物選定はお任せください。

枇杷(1品種)枇杷の1キロは画像の半分になります。6月収穫お届け
キウイフルーツ(1品種)12月お届け
柑橘類(パール柑橘~文旦の派生種です)12月収穫後貯蔵し旨味を上げ2月~3月お届け
栗(5品種)9月~10月収穫お届け
種無しかぼす(1品種)10月上旬収穫お届け


~~ 30000円のご支援をいただいた皆様へ ~~

無農薬フルーツ福袋 (お届け回数3回)とお礼のお手紙

無農薬で栽培している下記の果樹を3品種を各1キロそれぞれ旬の時期にお届けします。
お届けする果樹の選定はお任せください。

同じ果物で、品種の違う物が同時に収穫できた場合は1度のお届けで2品種となります。
枇杷(2品種茂木・なつたより)6月収穫お届け
すもも(3品種)6月~7月収穫お届け
キウイフルーツ(1品種)12月収穫お届け
カボス(1品種)9月より収穫お届け
レモン(1品種)12月収穫お届け
生栗(5品種)9月~10月収穫お届け
ゆず(花柚子)12月収穫お届け

~~ 50000円のご支援をいただいた皆様へ ~~

無農薬フルーツ福袋 (お届け回数5回)とお礼のお手紙

無農薬で栽培している果樹を下記より5品種を選び各1キロそれぞれ旬の時期にお届けします。
(ブルーベリーは500g、むき栗は各400gになります)
お届けする果樹の選定はお任せください。

同じ果物で、品種の違う物が同時に収穫できた場合は1度のお届けで2品種となります。
枇杷が収穫期が合う可能性があります。大きさ・味・香りが違います

枇杷(2品種茂木・なつたより)6月収穫お届け
すもも(3品種)6月~7月収穫お届け
キウイフルーツ(1品種)12月お届け
冷凍ブルーベリー500g 9月お届け
生ブルーベリー500g 8月収穫お届け
カボス(1品種)9月より収穫お届け
レモン(1品種)12月収穫お届け
旬の柑橘(2品種)12月収穫お届け及び貯蔵後2~3月お届け
生栗(5品種)9月~10月収穫お届け
むき栗真空パック400g冷凍 10月お届け予定
ゆず(花柚子)12月収穫お届け


~~ 120000円のご支援をいただいた皆様へ ~~

ブルーベリー(ラビットアイ系)品種ティフブルーのオーナー権
7年生のブルーベリーの大苗を3年間お貸しするプランです。

大分は別府・湯布院など日本一の温泉県ですので、収穫時期にご旅行で来県の際は摘み取り体験などもお受けします。収穫体験は2021年夏より予定しております。


~~ 500000円のご支援をいただいた皆様へ ~~

すもも(プラム)のオーナー権

私がご用意した3品種からお好きなスモモの苗を植え付けます。
植えつけてから8年間お貸しします。
苗 すもも1年生 2020年春植えより 5年後より収穫予定。
植え付け時から実生りまでの間は1年に一度、お手紙と写真で生育状況をご報告させていただきます。
お届け予定は植え付けの時期になります。
植えつけ時はメールにて写真添付しご報告させていただきます。

農薬・肥料・除草剤を使わずに栽培します。


~~ 100万円のご支援をいただいた方へ ~~

これは私の農業を続ける覚悟と決意のお約束として作ったプランです。
私が農業を続けている限り30年間、季節の果物・野菜(たけのこ)を6種類毎年お届けさせていただきます。
すべて無農薬・無肥料・除草剤不使用にて栽培しています。
また定期的に農園の状況を報告させていただきます。

4月~5月    たけのこ(孟宗竹・はちくのどちらか)2キロ
6月上旬    枇杷(茂木びわ) 2キロ
6月中旬~下旬 すもも(大石早生・いくみもしくは他品種いずれか)2キロ
9月 種無しカボス2キロ
10月 栗(品種はお任せください)生栗1キロ もしくは「むき栗400g冷凍」
2020年春の発送より開始させていただきます。


プロジェクトで実現したいこと

私の行っている全体のプロジェクト自体はとても長く、実現まではまだまだ時間が掛かります。

まず今回のプロジェクトで行いたいこと。

1.基盤である畑を鹿と猪の被害から守るための整備(防獣対策)。

2、ブルーベリーの観光園化のため防草シートの設置。

3、栗の販路拡大のため、自動栗剥き機など設備機器の拡充。


プロジェクトを進めるために掛かる費用・スケジュール

ブルーベリー畑の鹿・猪対策の防護ネット455m設置(人件費除く) 80万円(2020年3月までに設置予定)
ブルーベリー摘み取り園にするための通路に防草シートの設置 80万円(2021年春頃までに設置予定)
自動栗剥き機50万円(2020年1月までに購入予定)
収穫した果実の鮮度維持管理庫+工事費 60万円(2020年6月までに購入予定)

資金の調達について(こちらに支援金を充てさせていただきます)

自己資金250万円(銀行の融資や手数料を差し引いたクラウドファンディング支援金
(支援していただいた金額の14%は手数料としてクラウドファンディング運営会社にお支払いします)
鹿ネット対策補助金 22万円(申請をしておりますが、市の緊縮財政により減額・停止の可能性もありますので、出ない場合は自己資金に組み込みます)

今後の必要な物

畑拡張のためのパワーショベル中古400万
食品乾燥機40万
業務用冷凍・冷蔵庫40万
他休憩所・トイレ等の設置

最後に

私は営業職から転職しての新規就農でしたので、一度「青年等就農給付金」の申請をしました。

しかしながら、大分県や杵築市では「無農薬」「農協に卸さない」「推奨するイチゴや小ねぎではない」といった理由などがあり認められませんでした。

市の担当者にも「あなたがやりたい農業はできないでしょう」と言われもしました。

本来は農業は初期投資が非常に高く、離農する人も多く、続けていくための補助金という位置づけだと思うのですが、もし認定した人が5年後に目標とする収入に達しなかった場合、会計検査でなぜそんな人を認定したのかという大きな議論になるそうです。

私は県や市から認定はされませんでしたが、5年後の目標額には達することができました。

農業は本当にお金が掛かります。

ゼロから農業を始め、開墾をしてから11年、苗の植え付けから8年になりますが、これからも生涯農業を続けていきます。

そして当初の目標である多様な人が働ける場所を作り、続けて参りたいと思います。

拙い文章ですが最後までお読みいただきありがとうございました。

インターネット販売店舗 https://store.shopping.yahoo.co.jp/midorifarm/
あおやぎ農場 https://poke-m.com/producers/23219


画像について
本文、リターンなどこのプロジェクトで使用している画像及び動画は全て私個人で撮影所有している物です。
自分の写っている画像以外は全て自分で撮影しています。
フリー素材や他人が所有している物は使用しておりません。

<All-in方式の場合>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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