目次

・ご挨拶とプロジェクトの背景
・自分たちでエンターテイメントを生み出す文化を
・エンターテイメントの集大成である映画をつくろう
・自分がつくりたいものに集中できる環境
・完成した作品を持ち寄って映画祭
・資金の使い道・スケジュール
・最後に
・これまでの活動

▼ご挨拶とプロジェクトの背景

はじめまして、嶋脇 佑と申します(写真右)。青森県八戸市に生まれ育ち、某IT企業3年勤務後、縁あって石巻へ移り住んで4年。 フリーランスのメディア編集者として活動中です。

    

そしてもう一人、プロジェクトメンバーであり発案者のジェフリー・ジョーサン(写真左)。アメリカのニュージャージー州出身。彼は企業向けのオーディオとビデオ制作分野の仕事をしていましたが、3.11に数多くの人たちと同じように彼の人生がガラリと変わりました。石巻を中心に東北全体に通い続け、ボランティア活動、支援金・物資集めの活動、報道の撮影、インタビューというこれまでにはない活動を経験。そして震災から8ヶ月後、初めてのドキュメンタリー映画を石巻で製作。この6年間、石巻の人たちと一緒に、泣いて、ハグして、笑って、遊んで、立ち上がってきました。

石巻で二人が出会って共有してきた想いは、作品には人をつなげる力があること。そして、このプロジェクトでこの6年間で頂いた、友情、経験、可能性、希望と愛をちょっとでも恩返しできたらと思っています。

「石巻で映画製作スクールを開き、自分たちでエンターテイメントを生み出す文化を」

このビジョンを一緒に形にしてくださる方、エンターテイメントの力を信じている方、まちでの実験を楽しみに思ってくださる方、ぜひご支援をよろしくお願いいたします。

 ▼自分たちでエンターテイメントを生み出す文化を

震災で大きなダメージを受けた石巻。絶望のあとに立ち上がったのは人間本来の力でした。ないならシェアをする、とりあえず自分たちでつくってみる。家具、お店、住居、まちの暮らしがDIYでつくられていきました。新しい場は、職業・年齢関係なくオープンな空間で、面白い未来を想像させるまちでした。

最近は昔ながらの建物は消えて、新しい大きな建物が増えてきました。みんながごちゃごちゃ集まる機会は減りました。「なんだか寂しいね」とわたしたちは話します。大切な何かが、静かに消えていっているような気がして。確かにこれまでが非日常的だったのかもしれません。ですが、新たな繋がりがわたしたちの間に楽しい思い出を築き上げてきたのは事実です。人々がつくりだした熱量あふれる空気を、まちの文化のひとつとして残せないか。そこで考えたのは、「みんなが楽しむことができるエンターテイメントも自分たちでつくってもいいんじゃないか」。モノだけではなく、作品を通してまちの人が交流できる場をつくれないかと。

▼エンターテイメントの集大成である映画をつくろう

今回チャレンジするのは、「自分たちでエンターテイメントをつくり出す」ための短編ドキュメンタリー映画制作コースの開講です映画にはそれこそムービー、サウンド、ストーリー、人、言葉など、さまざまなクリエイションが含まれています。映画制作こそ「わたしには無理」という先入観が強いかもしれません。だからこそ、この石巻でチャレンジをします。

例えば、5分程度の短編映画だったら。カメラ、マイク等の機材は用意されていて、つくり方も事前にプロから学ぶことができたら。

▼自分がつくりたいものに集中できる環境 

参加者は、ムービー、サウンド、ジャーナリズム、映画制作に興味がある全ての人。各専門のプロを講師として招き、ストーリーの見つけ方、インタビュー方法、機材の使い方など映像製作の基本から応用まで学べる短期集中コースです。

3〜4人で撮影クルーを組み、インタビュアー、カメラマン、音声、プロデューサーなどそれぞれの役割を担当。「やり方がわからない」「ひとりじゃできない」ということに制限されることなく、自分が感動したものを素直に表現できるような場にします。

▼完成した作品を持ち寄って映画祭 

 

目指すはオリジナル短編映画の完成。コースの最後には完成した映画を上映する映画祭をまちなかで開催します。会場には、まちのごはん屋さんが出すフードやカフェの飲み物を用意。見に来た人が作品を通して交流する場に。エンターテイメントとして映画を選んだ理由は、子供から大人まで誰でも気軽に楽しめるものだからです。そして、石巻は昔、映画館が十数軒以上立ち並ぶ映画のまちでした。港町の石巻に立ち寄ったら映画を見る、当時のにぎわいを新たな形で復活させたいことも理由のひとつです。

▼資金の使い道・スケジュール

資金は主に機材や場所のレンタル代、講師スタッフ人件費、学生は無料で参加できる枠の開設などに使用させていただきます。映画祭の企画運営費にも充てていきたいと思います。 ご支援以外にも、機材の提供やボランティアも大歓迎です。

◎資金を使わせていただく項目
・撮影編集機材一式×5チーム(カメラ・照明・マイク・PC・ソフト) 150万円
・講師及びスタッフ人件費16日間 110万円
・特別講演(謝金・交通費など)75万円
・教材作成費用 25万円
・場所レンタル費15日間 20万円
・映画祭諸経費(ウェブ・ポスター・フライヤー・飲食物) 50万円
・リターン製作費(DVD製作・発送) 35万円

総計 465万円

◎予定スケジュール
2017年7月1日〜 映画製作コース開講(毎週末の土日+5週目の1週間=14日)
2017年7月29日 映画祭
コース中の毎週金曜日には、一般の方も対象としたゲスト講師による特別講演を開催します。
日中のセミナーでは使い方とやり方の基礎の内容がメインになりますが、夜は一般の方も参加でき、映画作りの思想と哲学が聴ける特別講演と上映会を開催します。講師は国内外のプロの映画監督、プロデューサー、カメラマン、音楽家です。講演後は講師との交流会も予定しています。etc「アイデア実現の仕方」「一人でできないことをどうやってするか」

◎映画製作コース参加費用
 98,000円

 

▼最後に

エンターテイメントは、いつの時代も真実やタブーを伝えるときに大きな役割を果たしてきました。また、笑ったり泣いたり自由に心を動かすことができる場でした。そのエンターテイメントを生み出す場を、なぜ石巻につくろうとしているのか。それは、このまちで出会った方々がなにかをガマンしているように感じたからです。聞くと、「思っていることを言うと周りに非難される」「楽しんではいけない気がして」と。地域ならではのムラ文化と被災地の雰囲気が融合して、自由に表現してはいけないという空気の存在が浮かび上がってきました。

わたしたちはこのまちに、思いっきり表現すること、心から楽しむことが許される空気をつくりたいです。エンターテイメントの世界、自分で作品をつくる行為にはそのパワーがあると信じています。多くの人が悲しんだ場所で楽しむだなんて不謹慎じゃないかと思われる方もいるかもしれません。ですが、悲しんだ場所だからこそ、希望と感動であふれる場所も増やしていきたいです。自分の声を飲み込んでガマンするのではなく、表現することで人と人がつながれる文化をつくりたいです。このまちから生まれてくるものを、みんなで見てみたい。映画制作スクールと映画祭は、体験した人が自分の本当の物語を歩んでいけるような場にします。

 

▼これまでの活動

 

ジェフリー・ジョーサン 
アメリカ/ニュージャージー州出身。
神田外語学院国際マルチメディア学科ディレクタ1994-2000
モノリステクノロジーズ株式会社ー技術部長2000〜2002
有限会社クロスワイヤ代表取締役2002〜
映画監督、オーディオビデオ製作全般、通訳翻訳、ビジネス兼技術コンサルティング、プロデューサー、アナウンサー、シンガーソングライター、気功師

Then and Now(2012) 

 

(作品 : 笑う東北,福島の女たち,Alone In The Zone,えすぺり - 福島で希望を作る,Curtains of Love for Otsuchi,ISHINOMAKI one from zero,ISHINOMAKI two from Zero)

 

嶋脇 佑
青森県八戸出身
八戸工業高等専門学校卒業後、通信インフラ企業に入社。
その後、一般社団法人イトナブ石巻理事就任。写真や映像などを独学で学ぶ。
主な仕事はウェブ・紙メディアの企画製作、イベントプロデュース、ドキュメンタリー映像制作など。

 

 
建物が新しく生まれ変わる前に自由参加型のアート展。


Pharrell Williams - HAPPY (Ishinomaki, Japan)  

 

 

 

 

  • 2017/06/07 20:33

    こんばんは!イシノマキフィルムプロジェクトです。 石巻短編ドキュメンタリー映画制作スクール、私ども以外の講師の方が決まってきました。 Ian Thomas Ash  アメリカ出身 2005年 ブリストル大学のフィルムとテレビ製作コース卒。‘the ballad of vicki and...

  • 2017/06/01 13:55

      こんにちは!石巻フィルムプロジェクトです。 クラウドファンディングを開始してあっという間に残り10日!! これまでにご支援いただいた方、ありがとうございます。 やっと、6パーセントまで来ました!!ありがとうございます!! 新しいことを始めるということは、やることがたくさんあるのだ...

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