はじめに

みなさんミクロネシアという国をご存じですか?南太平洋に浮かぶ島国で、とても自然豊かな国です。ダイバーに人気のアンツ環礁もミクロネシアにあります。国民性も朗らかで優しい人が多いです。また、日本が統治していた時代もあり日本との関係も深いです。たとえば、日本語が現地語として残っていたり、日本はミクロネシアの海域でマグロ漁をしたたりします。


そんなミクロネシアでは近年、ごみ問題が深刻化しています。先進国から多くの輸入品が入ってくることによって国内で処理できないごみがどんどん溜まっているのです。この写真はダンプサイトの写真です。キャパが足りなくなってどんどんその面積を広げています。

さらにダンプサイトだけでなく、街の中にもごみが見受けられます。ポイ捨てしても土にかえるものしかなかった頃からの習慣で、ごみ箱に捨てることが定着していません。ごみ箱そのものが少ないのも問題です。ひとつの小学校にごみ箱が1つしかないのが現状です。


また道端には廃車が積み重ねられているところもあります。ミクロネシアで走っている(もしくは走っていた)車のほとんどは日本企業のもので、私たち日本人にも他人事とは言えない問題なのです。


美しい自然が失われつつあるとともに、彼らの生活や健康にとっても良くない状況です。ハード面・ソフト面両方の課題があるのですが、今回はソフト面にアプローチするプロジェクトを考えました。

 

プロジェクト概要

このプロジェクトは、人びとが環境問題に向き合うための第一歩となります。このプロジェクトは主に3つの観点で構成されています。

 

・伝える

現地の小学校を訪問し、環境に関するフィールドワークを行います。ミクロネシアでは小学校でもごみ問題は深刻で、ポイ捨てが後を絶たない状況です。そこで、現地小学生とごみ拾いを行い、拾ったごみは本来どう捨てられるべきだったのか考えることを通して、小学生が環境問題に向き合う機会を設けます。実際に行動することを通して、小学生に環境問題に関する当事者意識を持ってもらうことを目的としています。

 

・考える

現地の大学生を対象にフレームワークを使ったワークショップを実施します。理想的な社会とは何かを共に考え、そのために乗り越えなければならない課題は何かということを分析します。このフレームワークを通して現地の大学生の環境問題への意識を捉え、彼らの理想とする社会を実現するために我々ができることを考え、今後実践していきます。

 

・学ぶ

現地視察として、在ミクロネシア日本大使館、現地の環境局(EPA)、ダンプサイト、リサイクルセンターを訪問します。現地の施設を実際に訪問することで現地の「今」を学び、現地に対する理解をより深めることができます。さらには、現地の施設とのつながりを持つことは今後の活動の幅を広げることにも繋がります。

 

これまでの活動・natuRableについて

natuRableは去年立ち上がった団体です。昨年はもともとミクロネシアで活動していた団体さんに帯同させてもらう形で現地へ赴きました。初年度ということで現地調査を目的とした活動を行いました。JICAや大使館、現地の環境局にてお話を伺ったり、自分たちが観光地に行って魅力を感じたりしました。


帰国後、その情報をもとに、問題解決のためにどのように活動していくか議論を重ねています。ハード面・ソフト面どちらも改善していくには年月がかかると思われますが、自分たちにできることを進めてミクロネシアの状況が少しでも良くなっていくことを目指しています。


さらに、ミクロネシアのことを日本でPRすること、日本でもっと環境問題に興味を持ってもらうための活動をすることもnatuRableの役目だと思っています。シンポジウムに参加したり、報告会を行ったりしてきました。


今年の秋以降はこのプロジェクト・渡航を経て数カ年のプロジェクトを計画する予定になっています。

 

資金の使い道

多くの方から支援をいただきたいと思っています。そして、わたしたちの活動や、ごみ問題の現状に少しでも興味を持って下されば幸いです。目標金額を150万に設定させていただきました。100万円を10人×10万分の渡航費および活動費(小学校での活動、フィールドワーク、実態把握のための現地調査費)、残り50万リターンおよび今後の活動(報告書作成や国内フィールドワーク)のために利用させていただきます。

 

リターンについて

環境問題は、地球の未来と深く関わっています。この問題は自身とかけ離れた問題ではありません。

今回ご支援いただいた方には、ミクロネシアの環境問題をより身近に感じてもらえるようなリターンをご用意しております。実際に現地に行けなくても、ミクロネシアの環境問題の現状を知ることができ、共に考えることができます。また環境問題と向き合うことは、持続可能な社会、さらには地球の未来をつくるための第一歩となります。共に、地球の未来をつくりませんか。

 

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