◆難民ってなんだろう?

テレビや新聞でよく目にする「難民」という言葉。

国連による1951年の『難民の地位に関する条約』では「人種、宗教、国籍、政治的意見やまたは特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受けるおそれがあるために他国に逃れた」人々と定義されており、約2600万人いるとされています。

また、近年では国境を超えずに国内で避難生活を送る「国内避難民」も増加しており、こうした「紛争や迫害、暴力などにより、故郷を追われた人々」という広義の意味での難民を加えると、その数は約7950万人にも達します。

参考:UNHCR Refugee Data Finder(https://www.unhcr.org/refugee-statistics/

でも、こんな仰々しい言葉や数字を並べられても、何だか無機質で非現実的に聞こえるだけ。何か深刻に困っている人たちというのは知っているけど、どうやって助けてあげればいいのか、何から始めればいいのか分からない。

かといって、ただ募金だけして終わってしまうのも違う気がする。ましてや、コロナで大変な世の中。そもそも難民がほとんどいない日本の中にいると、どこか遠いところのお話で実感なんて持てない。

私たちプロジェクトメンバーもかつて同じような想いを持っていました。しかし一つ確実に言えることは、それでも難民は現実に存在し続けているということ。

ただ迷っていても、諦めていても何も始まらない。100%その痛みを理解するのは難しいけど、少しでも考えることが何かにつながるかもしれない。人々の日常の中に、1分でも1秒でも難民に思いを馳せる時間が増えれば世界が変わるかもしれない。

そんな想いから、東北大学の学生有志が集まり、難民映画祭の開催を目指すことにしました。


◆難民映画祭とは?

日本ではなかなかリアルに感じることの出来ない難民問題を考えるきっかけとして、難民に焦点を当てた映画を世界中から集め、国連UNHCR協会が毎年開催しているイベントです。

もっと多くの人に難民問題について知って欲しい。リモートの良さを生かし、距離を超えて考える輪を広げたい。そうした考えから、今回国連UNHCR協会のパートナーとしてオンラインによる難民映画祭を企画しました!


◆イベントの詳細

【開催日】 2020年12月12日   
【時間】  13:00〜17:00
【開催方法】オンラインにて開催!
【参加方法】下記URLより参加フォームをご記入ください!(先着80名様)
       参加フォーム :  https://forms.gle/aUh52pDAY5L4C5Rp7
      ※枠数に限りがございますのでお早めにお申し込みください
      ※3000円以上のご支援をいただいた方は必ずご参加いただけます!
【参加費】 無料
【上映映画】 『ミッドナイト・トラベラー』(下記参照)
【コンテンツ】・上映会
       ・有識者と学生とのパネルディスカッション
       (参加者もインタラクティブに関われるような形式を予定)

はじめて難民問題に触れる方でも分かりやすい内容になっているので、お気軽にお申し込みください!


◆上映作品『ミッドナイト・トラベラー』

【公開】2019年 【監督】ハッサン・ファジリ

【あらすじ】 
故郷を追われ、難民になるとはどのようなことなのか――避難する家族自身がスマホで撮影した映像を編集して作られた本作は、観る者にその現実を突きつけます。映画監督の夫と妻、2人娘からなるファジリ家は、タリバンの怒りを買い、タジキスタン、トルコ、ブルガリアを経て、安全な場所をめざします。一家の命がけの旅を記録したドキュメンタリー作品です。

当日は、実際に難民支援の現場に立っている専門家をお招きし、上映後に本作品の解説も行って頂く予定です。


◆資金の使い道

頂いた資金は全て本プロジェクトの運営費として使用いたします。

【内訳】
・映画配給元であるユナイテッド・ピープル社に支払う上映料:5万円
 (参加者が無料で鑑賞できるようにするため)
・ポスター、チラシ作成費用:1万円
・クラウドファウンディング手数料:1万円


◆実施スケジュール

本プロジェクトは以下のようなスケジュールで行っていきます。
プロジェクトの経過、リターンの情報などは随時発信を行います

【クラウドファウンディング公開期間】 2020年12月11日まで
【難民映画祭開催日】         2020年12月12日
【リターンお届け時期】        2021年1月頃

(※)本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


◆リターン

■1000円

【お礼のお手紙】+【活動報告書】

 本映画祭の様子や成果をまとめた活動報告書をお礼のお手紙と合わせてお送りします!来年の1月頃のお届けを予定しています!

■3000円

【お礼のお手紙】+【活動報告書】+【オンライン難民映画祭への優先ご招待】

映画祭への通常参加枠は限りがございますが、3000円以上のご支援をいただいた方には特別枠をご用意しておりますので、必ずご参加いただけます!後ほどお礼のお手紙と活動報告書も合わせてお届けいたします!
※こちらからご連絡を差し上げますので、上記のイベント参加フォームを記入いただく必要はございません。
※映画祭への参加は任意ですので、参加を希望されない方はこちらからご連絡した際にその旨をお伝えください。


◆最後に

お忙しい中最後まで読んでくださりありがとうございます。

私たちはまだ学生で、経済力や権力もなく、このイベント開催も多くの関係者の皆様の貴重なアドバイスやご助力がなければ成立しませんでした。自身の微力さにうんざりしてしまうこともよくあります。メンバーの中には実際に現地で活動し、自身の無力さ、そして問題の大きさに絶望しそうになった経験を持つ者もいます。

それでも、自分に何ができるのかわからないと悩み立ち止まっているこの瞬間にも、日本を含めた世界各地には苦しんでいる難民が数多く存在しています。そして、その状況は変わらないどころか増え続けているという事実があります。誰かが行動を起こさないことには何も始まらない。そんな思いのもとに、学生メンバーが集まりました。

一人一人にできることはすごく小さいと思います。それでも、知ること、考えることは必ず大きな支援へ繋がっていくと信じています。世界の中で自分はちっぽけな存在であるけれど、その世の中を成り立たせているのも私たち一人一人であることに変わりはありません。一人が難民問題について知り、それを誰かに伝え、その誰かがまた違う誰かに伝える。そしてこの輪をどんどん広げ、大きな支援へとつなげていくこと。これがまず初めにできる小さな、そして大きな一歩だと思います。

このイベントは、微力な私たちにもできる難民支援の一つの在り方です。

なかなか身近に存在していると感じにくい問題だからこそ、実際に難民の置かれている状況を想像することは難しいと思います。それを踏まえ、作品選定の際はなるべく難民の目線で撮られており、よりリアリティがあり、共感できるところのある映画を選ぶよう努めました。そして当事者目線で映画を鑑賞し、もし自分が難民だったらと考えてみたり、どんな人でも難民になりうるという偶発性に気づいたり。難民問題について「当事者意識」をもち、自身も難民問題に向き合っていくべき世界の一員であると考えていただけるようなイベントを作り上げてきたつもりです。

このご時世の中では、自分のことで精一杯になってしまいがちですが、この機会に少しだけでも、離れたところで苦しみ絶望しているかもしれない難民の方々に寄り添い、一緒に思いを馳せてみていただけないでしょうか。

ぜひ一緒に難民問題について考え、関心の輪を広げていただけませんか。

世界中の難民の方々が無関心によって取り残されてしまわないように私たちはこれからも考え、行動し続けていきます。

少しでも、私たちの「考える輪を広げる」という難民支援の活動に共感してくださる方がいらっしゃいましたら、ご支援の程よろしくお願いいたします。


◆メンバー紹介

本プロジェクトは東北大学の有志メンバーによって運営されています!今回のイベントを成功させ、継続的な活動を行っていければと思っているので、応援よろしくお願いします!

【お問い合わせ先】

ご質問や取材に関するお問い合わせなどございましたら、お気軽にご連絡ください!

E-mail : cinemafes.tohoku@gmail.com

【イベント参加フォーム】

私たちの企画するオンライン難民映画祭への参加をご希望される方は、下記URLより参加フォームをご記入の上、お申し込み下さい。
※3000円以上ご支援いただいた方で参加をご希望される方は、ご記入いただく必要はありません。

参加フォーム : https://forms.gle/aUh52pDAY5L4C5Rp7

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