はじめに

社会復帰を目指す方のための新規就農インターンシップ事業
管理運営グループ、クラウドファンディング戦略担当宮本英尚(まほろば)と申します。

この度は、当事業をご覧いただき誠にありがとうございます。

当事業は、2021年11月より2022年2月の短期間で行われた三重県の委託事業『農福連携による若者等インターンシップ事業』として実施され、短期間にもかかわらず、協力農家、インターンシップ生、ジョブトレーナーそれぞれ非常にいい関係性を作ることが出来ました。

詳しくは後程説明いたしますが、わずかにではありますが火種が芽生え、このままこの事業がフェードアウトすることが非常にもったいないと協力農家、ジョブトレーナーから声が上がりました。

この事業を継続でき、システムが構築されれば全国で活用できるモデルとなり得ると思っております。

その中で、障がい者さんだけではなくもっと対象をひろげ、人間関係等様々理由で引きこもってしまい、社会から距離を置かなければならなくなった方たちにも参加してもらえるよう

『社会復帰を目指す方のための新規就農インターンシップ事業』

と名前を改めて継続していこうとなりました。

個人農家が将来の地域農業に憂いを持ち有志が集まって始めた事業のため、それぞれの農機具を持ち寄ったり、出来る限り手の届く範囲で運営しました。

しかし継続していくとなると、現状の資金力では非常に厳しいと言わざるを得ませんでした。

そこで今回、このクラウドファンディングを立ち上げ、この事業の継続と幅広く認知をしてもらうために、ご支援をお願いしようと言うことになりました。

今、芽生え始めている火種を消してしまわないためのご協力よろしくお願い申し上げます。


【2021年度『農福連携による若者等インターンシップ事業』概要】

○農業の現状
多くの地方の農家は高齢化が進んでいます。また、都市部の大学に進学後そのまま就職など、次の世代にバトンが繋がっておらず、耕作放棄地となり荒れていく農地も出てきています。現在主力の農家さんたちも自身が高齢となり近い将来耕作が出来なくなった時の心配をされています。

○農福連携の現状
本来農業は作業エリアが広く、伸び伸びと他人を気にせず仕事ができるため、人間関係で傷を負い引きこもってしまった方たちの社会復帰には適しているはずです。

しかし現在行われている農福連携は障がい者の事業所からの派遣、施設外就労であり農繁期の手伝いでしかなく、種まきから収穫まで楽しむことの出来ないので農業のしんどさしか伝わらず、3Kにしか思われていないのが現実です。

またルーティンワークではなく、臨機応変な対応も必要となり、安易に障がい者さんの参加が難しい現状もあります。

加えて就農マルシェ等のイベントで、障がい者さんに含まれない層、例えば、人間関係の心配が小さくなれば社会復帰の意志がある引きこもり経験のある方々が農業に興味を持っている現状もあります。

○事業のきっかけ
上記の現状もあり、新規就農へのシステム作りが急務であることは否定できません。その中で志のあるメンバーがあつまりコミュニケーションをとるようになりました。

そこに三重県の提案型の事業が公募され、応募することとなりました。

上記現状も踏まえ募集対象を広げ、提案しました。

お陰様で県民投票でも支持をいただき、2021年11月事業を開始することかできました。

○事業の概要(県への報告書より加筆抜粋)

☆システム概要
図のような協力関係、支援の流れを構築しました。インターンシップ生の管理、協力農家とのマッチングなどは管理運営グループが行います(※当プロジェクトを利用して、雇用契約の締結を目的として、求人情報または求職者情報を他ユーザーに提供する行為は行いません。  また、メンバーによる同様の行為も禁止とさせて頂きます。)。協力農家にとっては余計な仕事が増えず、加えて日々の作業の延長で指導が可能です。そしてインターンシップ生はこのシステムに支援され守られながら新規就農に繋がっていきます。


☆協力メンバー

【協力農家】
伊藤農家さん
もりた農園さん
わかなの杜さん
他7名

【ジョブトレーナー】
倉田ジョブトレーナー
鈴木ジョブトレーナー
金森ジョブトレーナー
他3名

☆成果

当初、不安や緊張の中スタートしましたが、個々に報告書を受け取っている中、双方から持続できればやりたいとの声が上がています。そして参加農家さんの対応もよく最後まで楽しく実習研修ができ、また、このまま続けて来てほしいと農家さんからの声も聞けました。加えてインターンシップ者も9名中4名がこのまま就農に向けて続けたい、続けてほしいとの声も聞けました。

●農業者さんの声
感じたことは?

〇一人でも多くの方にご参加いただき、チャレンジする喜びや達成感を感じていただきたいと思います。
〇障害の多様性をあらためて実感した。この現実に対応するのは自分達も気持ちの柔軟性を保ち優しさを練磨することが大事。
〇作業に興味を持ってもらえる様な工夫をする。
〇作業に迷ったら自分一人で自分勝手に判断をしない。仕事相手に相談することによって仕事相手との信頼関係ができると思います。「よく植物と話をする。」という言葉を耳にします。植物の身になって考えてあげると自然といろいろなことが浮かんできて言葉になります。「相手をよく観てあげる。」「相手の身になって考えてあげる。」と相手が何をしてほしいのかが分かってくると思います。農業は根気のいる仕事です。愛情のいる仕事です。頑張ってください。

今後インターシップ者を受け入れることができますか?
〇内容によって受け入れ可能。
〇数名の方のローテーションよりは、同じ方が何日か継続して作業に取り組んでいただけるのであれば、ご相談はお受けします。
〇依頼があればやります。
〇可能な限り対応したい。
〇是非次回からもよろしくお願いします。
〇できます。来てください。

●農業ジョブトレーナーさんの声
〇マッチングとしてはとても良い試みだと思います。実際継続して続けたいと言っいてる方もおりました。休みがない。大変だという農業のイメージを壊し農業のリアルが知れるし、ノウハウを教えてもらうことで、自分でもやりやすくなりそう。
〇一人一人の個性と能力がありますので、一つ一つ続けていく事をつくることが大事だと思いました。
〇今回のインターシップでジョブトレーナーの新しい役割が出来たと期待しています。

●インターシップ者の声
〇社会的必要性が学べてよかった。
〇今後の農業について、農作物の6次化についていろいろ教えていただいた。
〇トラクターを教えてもらい自分で運転し自信が出てきた。
〇ネガティブな自分がポジティブに進化していた。
〇農業の経営をしてみたい。女性でもできるのか?興味が出てきた。
〇世界中の金持ちに売る野菜を作りたい。
〇いろいろな作業のコツを聞き、覚て、できたこと果実作りをしたい。
〇心を込めて作りたい。
〇農業には土地、水利などがあり、多様な農業形態があることがわかった。
〇耕運機、トラクターでの運転作業でいろいろ学べてうれしかった。
〇日本の農業は未来があると考えられた。
〇12月から研修で農家さんやジョブトレーナーさんと出会えて、そこから新たな縁や農業を始めるきっかけを頂いたことに感謝しています。ありがとうございました。


☆問題点

●農業者さんの声
〇今回来てもらえる時間帯には、収穫等終わっていて、雑務が多く本来の仕事を体験してもらえず残念、また来られた方の今後のフォローはしっかりできるのか。
〇実習時間が短すぎ、ほんの一部しか見てもらえなかった。
〇研修時間が短く、一応の説明をし、実習に入ったら終わり、工場見学みたいだ。
〇工場見学的ならジョブトレーナーさんにお願いして説明してもらうだけで十分。
〇企業でも仕事を覚えるのに2~3か月、毎日研修受けてやっと半人前、週1回2時間くらいでは仕事を頼む方も心配、やれる。やれないという以前の問題、研修生にとってもどんな仕事が有るかも判らないと思います。
〇個人経営に給料を払って勉強させる余裕はない。雇ったら100%の力を期待する。行政はその支援が必要です。
〇日数や時間が短かったため、相互間の情報共有等が難しかったように思います。
〇インターシップ者を育てていくには、体験実習の期間が2年~3年季節を通じて行うことが良いと考えます。また、同業のグループ作り、支援をする指導者が必要であり、グループで使用できるトラクター、耕運機、消毒機器等と作業所倉庫等の設備投資ができれば収益を上げることができると思います。
〇季節によって仕事量が変わってしまう。
〇冬場ではなく春から秋、本来の季節であればもっと良い研修ができた。

●農業ジョブトレーナーさんの声
〇ジョブトレーナーの講習を受けても今は仕事が有りません。今回のインターシップでジョブトレーナーの新しい役割が出来たと期待しています。継続こそ力!このままいい風を吹かせていきたい。


○継続を実現するために
上記より継続のための大きな問題点は


1.協力農家さんたちに今後も安心して続けてもらうための安定的な収入源の確保。
2.インターンシップ生が就農後に希望を持てる収入源と仕組み作り。
3.インターンシップ生の研修の当面の財源の確保。

の3つが挙げられます。

まず1、2はブランド商品開発による6次産業化を図ります。それにより原料生産がメインとなることで安定した収入源にしていきます。

こちらのブランド商品開発については今後またクラウドファンディングとして皆様にご支援いただき見守っていただこうと考えております。

そして、今回クラウドファンディングを立ち上げたのが3のためと言うことになります。

行政主導ではなく提案型の事業のため、単年度で終了してしまうこと。そして成果の所でも挙げましたが、今芽生えかけたこの火種を消したくない。と言う想いより、継続のスタートアップから安定飛行に差し掛かるまでのご支援よろしくお願い申し上げます。



今後の展望

まず、事業の継続が可能となると同時に、6次産業化のためのブランド商品開発を始めます。
ここで開発されたレシピは管理運営グループが管理します。

図のような相関関係で、商品生産は福祉作業所で行う予定です。商品はAmazonを中心に販売箇所を増やしていく予定です。

管理運営グループは販売、生産及びレシピのロイヤリティの管理を行います。ここで発生したロイヤリティをインターンシップ事業の財源としていきます。

さらに図のように、新規就農を果たしたインターンシップ生は基本的には個人事業主として自立しますが、同期の仲間で小規模なグループを作ります。このグループは農繁期にスケジュールを調整しながら、お互いに助け合うためのものです。

そしてその新規就農者グループをインターンシップの延長で完全に自立できるまで引き続き支援していきます。

このように、インターンシップから新規就農へ、6次産業化による原料生産でのベースの確保、ブランド商品のロイヤリティからインターンシップ事業の運営費捻出というサイクルを実現させていきます。

このプロジェクトの第一歩となるこのクラウドファンディングにあたたかいご支援よろしくお願い申し上げます。


資金の使い道

プロジェクト目標金額を300万円として、活動費、リターン費用(商品代、送料)、管理運営費に使用させていただきます。

活動費:約120万円
管理運営費:約10万円
リターン・送料:約140万円
手数料:約30万円 (9%+税)

実施スケジュール

2022年4月15日 クラウドファンディングスタート
2022年5月30日 クラウドファンディング終了
2022年6月中旬~ リターン発送開始(支援していただいたコース毎に発送時期は異なります)
2022年12月下旬 活動報告書完全公開(活動報告は随時WEBサイトにて行います)

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



リターンについて

今回の事業にて生産された農作物を支援していただいた皆様にお届けさせていただこうと準備を進めております。

【応援コース】

① 1,000円コース
参加者のお礼の手紙、活動報告書(PDF)

② 3,000円コース
参加者のお礼の手紙、活動報告書(PDF)、記念品
※記念品が参加福祉事業所の利用者さん等の手作りの為、多少時期がずれ込む可能性もございます。

【季節の野菜詰め合わせコース】

③ 5,000円コース
参加者のお礼の手紙、活動報告書(PDF)
季節の野菜詰め合わせ(1期 夏)
※写真は現在の畑の状態です。内容に関しては活動報告にて随時致しますが、天候や採れ高で変わります。

④ 10,000円コース
参加者のお礼の手紙、活動報告書(PDF)
季節の野菜詰め合わせ (2期 夏・秋) 
※写真は現在の畑の状態です。内容に関しては活動報告にて随時致しますが、天候や採れ高で変わります。

⑤  15,000円コース
参加者のお礼の手紙、活動報告書(PDF)
季節の野菜詰め合わせ (3期 夏・秋・冬)

※写真は現在の畑の状態です。内容に関しては活動報告にて随時致しますが、天候や採れ高で変わります。

【鈴鹿産コシヒカリ新米コース】

⑥ 5,000円コース
参加者のお礼の手紙、活動報告書(PDF)
新米(鈴鹿産コシヒカリ) 2.5kg 

⑦ 10,000円コース
参加者のお礼の手紙、活動報告
新米(鈴鹿産コシヒカリ) 5Kg 

 ⑧ 20,000円コース
参加者のお礼の手紙、活動報告書(PDF)
新米(鈴鹿産コシヒカリ) 10Kg

 ※各リターンごとに発送時期が異なりますのでご了承いただけますようお願い申し上げます。

【企業様向けスポンサードコース】

⑨ 150,000円コース
障害者雇用セミナー(1時間)
当事業公式HP、YouTube、活動報告書等発信物への協賛企業として1年間掲載いたします。

※当セミナーは忖度、綺麗事一切無し!正しく知り企業としてどう向き合っていくかを本質的に捉えていくセミナーです。


最後に

今回のプロジェクトは、高齢化の進む、地域農業と社会復帰を望む人たちへの支援のモデルケースになると私たちは確信しております。

ですが、皆様のご支援がなくては達成することが困難な現状にあります。

今、小さくはありますが農業の道に進みたいと火種が芽生え始めています。

その火を消さないためにもなにとぞ皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。


  • 2022/09/08 10:52

    昨日稲刈りが終わりました。お米を依頼された皆さんもうしばらくお待ちください。

  • 2022/07/01 08:36

    報告遅くなり申し訳ありません。ようやくトウモロコシ等の収穫が盛んになってきてまいりましたので随時お送りいたしたいと思っております。予定としては今月15日までにお届けできると思います。遅くなりましたがもうしばらくお待ちいただきますようよろしくお願い申し上げます。

  • 2022/06/24 10:29

    報告遅くなり申し訳ありません。とうもろこしも着々と大きくなりもうすぐ収穫となっております。これから随時お礼を発送していきますのでもうしばらくお待ちいただきますようよろしくお願いいたします。

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