◆はじめに・ご挨拶

「NPO法人 寝屋川あいの会」の代表 三和 清明(みわ きよあき)でございます。
私どもの団体は、寝屋川市内で「高齢者サポートセンター」の運営主体の1つとして、介護保険外の生活支援サポートをしています。
(介護保険外の生活支援=虚弱な高齢者を対象に、室内の掃除・ごみ回収に向けた運び出し・買い物支援・病院への付き添い・食事づくり・お庭の手入れ…など)

世間では「高齢者」をひとくくりにとらえ、支援を受けるばかりに思われる方がいるかもしれませんが、実態は違います。
私自身が身をもって感じているのは、元気な高齢者や、得意や趣味を活かしたい高齢者は、家で過ごすだけではなく、近所の方の困りごとに「自分が役に立つなら」と、日ごろの暮らしの範囲で、近隣の方の手助けをすることができます。

「あいの会」をはじめ「高齢者サポートセンター」の各団体では、そういう気概の方々(活動員と呼んでいます)とご一緒に「仕事」という枠組みとは異なる「有償ボランティア」の活動として、当事者からの軽微な負担をお願いし、活動員にも協力への謝礼をお支払いしながら、日々の暮らしの困りごとを地域の仲間同士で解決していく取り組みをしています。

2025年には団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になります。高齢者が一気に増える状況です。また75歳を超えると同じ年齢の方でも健康状態や体力が異なり、できること/できないことに差が出てきます。そんな中、高齢者の暮らしの困りごとを介護保険サービスだけに頼る一方では、市民の皆さんのために広く使える財源を圧迫してしまうので、「有償ボランティア」の仕組みで、解決できる幅を広げて、「できることは、高齢者同士で」支え合っていけるように考えています。


◆寝屋川高齢者サポートセンターについて

・市民活動同士のつながりを活かし、地域の困りごとをできる範囲で解決するため、支援に向かう団体をコーディネートし、現場の対応をお願いしています。

・私たちの仲間としては、シニアが活躍する生活支援などの有償ボランティア活動団体、地域の介護事業者、趣味や音楽活動を得意とする団体、配食事業の団体などがおります。

・依頼者からの謝金を、事務局経費を引いたうえで支援を担当した団体へお渡しし、団体の活動継続にもつなげています。

・中でも、私が代表をしている「寝屋川あいの会」は、「高齢者の生活支援」の対応が多い団体の1つです。

・市民活動を中心にしたネットワークならではのメリットとして、制度の狭間にある方などの支援にも対応できます。

・市民の皆さんにとって、住みなれた地域で暮らし続ける際に「助け合いの選択肢を増やす」べく、地域の一員として頑張っています。 


◆これまでの活動

私たちの活動は寝屋川市内での小さな活動ですが、市内12エリア(全中学校区)にわたっており、各地域で助け合いのサポートを行ってきています。市内全域をカバーできている状態です。

コロナ禍の期間中もできる範囲で支援を継続したことに対して、「高齢者サポートセンター」の活動員たちは、コロナ禍での活動慰労金をいただけています。つまり寝屋川市からエッセンシャルワーカーとして認められたのです。暮らしの困りごとを市民の力で解決していったことに対して認めていただけたことは、活動員ひとりひとりが自身の活動への参加に誇りを持てる評価と受け止めています。

多くの活動員はこれまでに医療や介護の専門職の経験はありません。ですが、退職後の活動で、新たな専門性を認められたのです。これからも頑張ってみようと思える経験になったのではないでしょうか。

◆プロジェクトを立ち上げた背景

特にコロナ禍のこの2年で分かった 歩いて行ける地域内の助け合いが、介護の手前段階の方の暮らしを支える側面も!

この2年間での、私たちの活動についてデータでご紹介します。

高齢者サポートセンターの実績は、コロナ禍でも落ちていない
「直接会って」の活動が、しにくい中でも必要な声に応えていたら、やはり普段と変わらない件数の依頼がありました。
世間は変わっても、個人の暮らしの支援に対するニーズは減ったりはせず、ご依頼いただいた先には活動員が伺っていました。

<実績>

1)支援回数について

※2022年度は、4~8月までの5か月間の実績は、横ばいです。(前比99%)

高齢者サポートセンターの実績は、コロナ禍でも落ちていません。

2)利用者について

特に、要支援(前年同期比 1.7倍)・要介護(同 1.34倍)からの依頼は増えてきており、これからもその傾向は今まで以上になる見込みです。
また、高齢者サポートセンターの実績で一番多いのは、
介護保険の対象外の人(=その他):77%⇒介護保険外の方が、介護保険を使わずに済む「健康寿命」を維持することに貢献しています。

3)活動員について

活動員も70代以上が多く、「人生100年時代」の過ごし方として、地域での「働き」甲斐がここにはあります。
ですが、コロナ禍により、長年生活支援の活動を続けていた活動員のうち「後期高齢者層」が活動を停止することが多くありました。(自身の健康への不安、家族以外の人と接する機会を周りから制限された…など)

そう、活動員が一時的に減ってしまっています。


◆本プロジェクトの目的

活動員を増やしたい! 

このコロナ禍の2年の中で、非常に残念ながら、新たな活動員に出会うタイミングを2年ほど逸してしまったのです。

テレワークとして自宅で過ごす人も増え「(徒歩圏内の)地域での助け合い」に関心が寄せられた一方で、そういった方へ、私たちの活動を知ってもらうための「事業説明会」や「地域活動セミナー」などが対面で実施できない状況でもありました。

私たちのような地域活動は、テレビCMなどで広告を打って知名度を上げるようなことはできませんし、効果がありません。
「自分事」としてとらえ、「解決に向けてできることは何か?」を考える機会を作るといった、「自発的」なきっかけでないと活動員は生まれないのです。そういったきっかけづくりの活動ができなかった2年間でした。

安心して「地域デビュー」できるよう 活動員むけの研修の仕組みづくりをします!

特に男性で定年退職が迫った世代や、定年後に再就職している世代の方に、「自分もできることで活動員となってみようかな?」と思ってもらうため、新たな活動員候補と出会える場を作ろうと考えています。

私たちが長年活動をしてきたから分かる超実践的な内容をもとに「活動員勉強会」を行いたいと考えています。そこで、仕組みづくりの基礎となる部分(勉強会へお誘いする地域内の広報と、勉強会開催の費用)として、このプロジェクトへのご支援をいただきたいのです。

ご近所同士の助け合いを行うための基本的なやり方を伝えていくことで、安心して「やってみよう」と思ってもらえるのではないかと考えています。

私たちの活動へは、日々依頼や相談はあるので、学んでじっとしているのではなく、実践の場面はすぐにあります。高齢者サポートセンターには、これまでにも多数の依頼を見定めてきたコーディネーターがおり、活動員の得意を知り、複数名で取り組む際のチーム組みを行って依頼の解決に取り掛かります。こういった仕組みも、勉強会の中で紹介して、活動員候補となる方に安心してもらえるように準備します。

広報で、これからの「働く(傍を楽にする)」は、企業での仕事だけではないことを伝えます
元気高齢者の助け合いが、地域にチカラを循環させる 大事なポイントです

私は、長年この活動を続けてきましたが、活動員として活躍くださる方を見て思うのです。

これまでの企業人生活などで、工夫して解決しようと考えてきた人、得意を活かして今より良い状態にしようと知恵を絞る人は、定年後に地域に出てからも、目の前の困りごとを見逃さずに、自分のできること・周りに協力者を得て何とかしようと力を尽くしてくれます。そして、その先には「ありがとう」と言ってもらえます。

私たちの団体では働くお一人お一人の得意を活かした活動でもあり、利用者や支援する仲間たちから「〇〇さん、ありがとう」と名前とともにその仕事ぶりに感謝されることが大きいと思います。

ここまで活動が続けられたのは、退職後の早い時期から地域での困りごと解決に従事しよう・地域への恩返しをしたいという元気なリタイア世代が体力の及ぶ範囲で活躍してくださったり、専業主婦を続けてこられた方々が家事で培ったスキルを発揮いただけたからだと感じています。

そうやって活躍してくれた世代も、次は労わってもらう世代に差し掛かっています。

ここからは、企業などで働き、頑張ってきた自信を、地域へ還元してもらう仕組みをもっと積極的に伝えたいと考えています。高齢者の困りごとを同世代に近い年代で助け合うことで、介護保険料の負担を減らし、子どもたちや若い世代が必要な公的な資金へと循環させる1つの良いやり方だと考えています。

微力ですが、「SDGs ゴール11.住み続けられるまちづくりを」にも貢献していきたいとの思いです。
だから、この年ですが、くじけずにクラウドファンディングにも挑戦してみようと思いました。


◆資金の使い道・実施スケジュール

活動員を増やすことが、喫緊の急務です!以下2つのことに資金を使ってまいります。

1)市内にお住いの60歳以上の元気高齢者に向けて、私たちの活動を知ってもらい、活動員として参加してみようかなと関心を持っていただけるような 広報活動に活用します!

2)新たな参加者が「高齢者サポートセンター」で活躍できる基盤が築けるよう、「活動員勉強会」の開催費用として活用します!

1)新規活動員獲得に向けた 広報活動(チラシ制作、広告出稿…)

企業勤めを終えてゆったり過ごしたい世代や、成人した子ども世代と離れて暮らす世代などに向けて、地域活動での活躍に関心が持ってもらえるよう、活動員への参加をお誘いする広報活動を行います。

・寝屋川市社会福祉協議会広報誌「虹」への広告出稿→もうすでに地域の趣味活動サークルなどに参加されている方に、助け合い活動の魅力をお伝えし、趣味や得意を活かして活躍いただけるお誘いをします

・この「クラウドファンディング」を知ってもらう チラシの配布・手渡し→高齢者でも新しい手法にチャレンジしていることとともに、活動員勉強会の実施などに関心を持ってもらい、ご支援金額を増やすだけでなく、活動を知ってもらう広報をしてまいります。

2)「活動員勉強会」の開催費用(講師料、資料費、会場費…など)

これまで実践を続けてきた私たちだからこその「超実践的」な内容をお伝えしていきます。
企業でお勤めだった方などが、地域での支え合いの活動に、安心して・自信を持って関われるよう、実践を積んできた先輩たちから、地域での支え合いの活動の知恵を学び合います。
また、専門家を招き講義型の勉強会も行います。活動員となる方お一人お一人にとって、今後暮らす上で起こりうる身体やお金・家族関係の困りごとへの対応を学ぶ場にもなります。

・実態と活動内容の事例紹介
・リスクやトラブルにならないための工夫・ポイント
・専門家を招いた勉強会(介護・法律…など) 
・アンケートなども行い、関心ある活動を登録し、学び合う場にもつなげる

勉強会の中では、家事援助の中でも専門的なことをお互いに学び合う「専門部会」も設けて、実践に磨きをかけてもらう土壌を作るつもりです。(植木部会・営繕部会・送迎部会・縫製部会など…)

高齢者サポートセンターの「活動員勉強会」なら、学んだだけでは終わりません。学んだあとの実践の場がすぐにあります。
すでに多くのご依頼をいただいているので、まず身近なところ・できることから先輩と一緒に実践していける場があります。

今回から実施する勉強会を継続していくことで、ゆくゆくは「寝屋川に住むと、地域の中に、高齢者になっても働き続けられる仕事がある」「高齢者の暮らしの困りごとを自分たちのことをよくわかった高齢者に助けてもらえる」と言ってもらえる地域になることを目指します。

3)資金の使い道

今回ご支援いただいた資金は、以下の内訳でその一部に充てさせていただきたいと思います。
①「活動員勉強会」開催費用:約24万円
②広報活動費用(チラシ他):約37万円
③リターンにかかる費用:約15万円
④運営にかかる人件費:約15万円
⑤掲載への手数料:9%

4)実施スケジュール

今後については、以下のスケジュールで推進していく予定です。
①リターン品お届け:2023年1月~3月
②広報活動(チラシほか):2023年2月、5月、8月頃
③活動員勉強会:2023年3月、6月、9月頃

クラウドファンディングは初めてですが、これからの世代に伝えるために、自分たちの努力でできることには挑戦していきたいと思います!!


◆リターンのご紹介

【以下の3,000円コースでお願いします】

 ●生活支援利用券(1時間分) + お礼の手紙
寝屋川市民限定!
高齢者サポートセンターでの生活支援のご利用時にお使いいただけます。
生活支援の内容・料金の目安など、詳しくはこちらをご覧ください。
※利用券利用の際には事前の予約が必要です。利用券は発行日から半年間が利用期限です。

 ●授産製品Aコース:ポーチ + お礼の手紙
地域の産業を応援!
寝屋川市にある社会福祉法人「讃良福祉会」のワークセンター小路で作られた授産商品です。
そこにマチがあるタイプで、たっぷり入ります。
サイズ:幅 20cm × 高さ 15cm × 厚さ 4cm
※色柄の指定はできません。ご了承ください。

 ●授産製品Bコース:マスクケース + お礼の手紙
地域の産業を応援!
寝屋川市にある社会福祉法人「讃良福祉会」のワークセンター小路で作られた授産商品です。
不織布マスクを折りたたんでしまえます。
※色柄の指定はできません。ご了承ください。

 ●布ぞうり(1足分)/Lサイズ + お礼の手紙
活動員の得意を活かした作品!
寝屋川あいの会の活動員の中でも、裁縫・手芸の得意な仲間が「手芸部」として活動。
綿の生地を割いて作った布ぞうりは、室内履きとしてお使いいただけます。
L:長さ 26cm × 幅 9cm
※色柄の指定はできません。ご了承ください。

 ●布ぞうり(1足分)/Mサイズ + お礼の手紙
活動員の得意を活かした作品!
寝屋川あいの会の活動員の中でも、裁縫・手芸の得意な仲間が「手芸部」として活動。
綿の生地を割いて作った布ぞうりは、室内履きとしてお使いいただけます。
M:長さ 24cm × 幅 8cm
※色柄の指定はできません。ご了承ください。


◆最後に

いよいよ高齢化と少子化が進み、長寿社会になりました。
これからは、若者に頼らず 「高齢者で高齢者の課題を解決する」社会 を目指すことが必要です。それが高齢者の役割だと思います。

コロナ禍でも「支援を必要とする高齢者が多くいること」、また「支援の場に付きたいけど、その現場に巡り合えていない高齢者も多くいること」がわかりました。
寝屋川高齢者サポートセンターでは、有償ボランティアで相互に助け合いを行い、多くの高齢者が社会参加していく、そんな仕組みのモデルになりたいと強く思っています。

ぜひ、皆さまのご理解・ご支援をお願い致します。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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