こんにちは。当プロジェクト発起人、SORATOMOのテラモトと申します。

今年5月、発起人のTwitterでの投稿をきっかけに志を共にする当事者女性数十名がオンライン上に集結。
「赤ちゃんとお別れした全ての女性が、安心して生きていける社会」を目指し、専門Webメディア「SORATOMO」プロジェクトを発足させました。

こちらではWebメディアの立ち上げ資金のためクラウドファンディングを募らせていただくと共に、
このプロジェクトを通じて赤ちゃんとお別れを経験する女性が一定数社会に存在し、深い悲しみと肉体的ダメージを背負いながらも必死に生きていること、この現実をみなさまに知っていただきたい。そしてみなさまのすぐ側にいるかもしれない、助けを必要としている女性のために「サポートの輪をつなげるお手伝い」をご協力いただきたいと願っております。

そのためにもどうして私たちがこのメディアを立ち上げようと思ったのか、そしてどんな活動をしていこうかを具体的に知っていただき、より多くの皆さんにご理解とご支援をいただきたいと思っております。

少し長くなりますが、最後までご覧いただけますと幸いです。


▼2023年7月5日 Webメディアのサービス名が決まりました!


発起人である私自身も2021年夏に第一子となる男の子とのお別れを経験した当事者です(詳しくは後ほど)。

正直ながら私自身この体験をするまで、赤ちゃんとのお別れということに対して理解が全く足りておりませんでした。女性であれば誰もに可能性がある事なのに、自分ごととして関心を持てていなかったことがただ情けなく、これまで気がつかないうちに誰かを傷つけてきてしまったのではないかという後悔が今もなお尽きません。

しかし、SNSを通じて同じような経験をした女性たちと繋がりをもつようになり、深い悲しみを抱きながらも様々な形でお空の赤ちゃんに深い愛情を向け、そんな複雑な気持ちとどうにか向き合いながら自分の人生を必死に生きようとする女性たちの姿に励まされ、
「過去を悔やむよりもこれからを変えたい」「当事者を中心とした、当事者女性たちを支える仕組みを作りたい」
このような思いがふつふつと湧きあがり、プロジェクト発足へと至りました。

赤ちゃんが元気に産まれ育っていれば、ごく当たり前のことである「赤ちゃんへの愛情を表現すること」「仕事に戻ること」「次子の妊娠を考えること」。
そんなことも、「そこに赤ちゃんがいない」ことで世間体を気にし憚られたり、他からみればほんの些細なことでも傷を負い、時にとてつもない不安に駆られ、前にも後ろにも進めなくなってしまう方が少なくありません。

どんなに悲しくても、どんなに辛くても、人生は続くから――。

たくさんの涙を流し悲しみと向き合ってきた女性たちが「前を向いて生きていくためのプラットホーム」を、そして女性たちの人生を「共に生きる」ことのできるWebメディアを目指し、現在今秋の公開に向け邁進しております。

▼2023年9月5日 WebメディアのTOP画面を一部公開しました!

◆赤ちゃんを亡くした女性たちを取り巻く環境

これまで表面化されることもなくタブー視されることも多かった「小さな命とのお別れ」。
しかし社会の多くはその事実に触れないことを一番とし、当事者への理解への関心は薄く、支援はごく僅か。極限状態をむかえ社会から孤立してしまう女性も少なくありません。
そんな状況がありながらも、現状全ては「当事者任せ」になりがちです。

しかし女性たちが安心してこれからの人生を歩んでいくためには、当事者だけでは解決できない問題がたくさんあります

女性たちが再び人生を歩みはじめ、安心して社会に戻っていくためには、周囲からの理解、そして公私からの支援サポートや環境整備が欠かせません。

あらゆる角度から「情報」と「サポート」をつなぎ、女性を取り巻く環境について「正面から考え、解決していく場」が必要であると考えます。


◆赤ちゃんとのお別れ、その現実

ー赤ちゃんとのお別れは珍しいことではなく、大変身近にある問題

実に、妊娠出産を希望する女性の「3人に1人」が流産を経験し、日本国内での死産件数は年間2万件近いと言われており、赤ちゃんとのお別れは、いつ誰にでも起こる可能性のあること。
これを読んでくださっているみなさんのご家族やご友人、職場の中にも、赤ちゃんとのお別れを経験をされた方がかなりの確率で存在されていらっしゃいます。

赤ちゃんとのお別れは時期ごとに呼び方が変わり、妊娠12週までの<早期流産>、12週〜22週までの<後期流産>、23週以降の<死産>、出生後新生児期(生後28日まで)の<新生児死>、出生後1歳までの<乳児死>と分類され、専門用語ではこれらを総称して「ペリネイタル・ロス」「周産期妊娠喪失」などと表現されます。
またSNS上では当事者女性がお空に行った天使のママ=「#天使ママ」と名乗り、当事者同士がつながるきっかけワードともなっています。


ー赤ちゃんとのお別れの多くは、突然訪れる

突然のことに気持ちがついていかない中で、時間はどんどん進んでいきます。

「これからどんな流れでお別れを迎えるのか」「お見送りまでに出来ることはないか」

わからないことだらけの中、病院や行政から提供される情報は限られており、適切な知識を得られないまま「その時」を迎えることも珍しくありません。

これはあまり知られていない事ですが、妊娠12週を過ぎた赤ちゃんとのお別れでは、通常の分娩(出産)と同じ方法で赤ちゃんをお外に出してあげ、その後火葬が必要となります。役所での手続きも必要になります。働くママは会社への申請や各所への連絡、そのほかにも保険の申請など細かな手続きも発生します。

なんとかお空に赤ちゃんを見送ったものの、命を守れなかった罪悪感から女性たちは自分自身を責めてしまうことも少なくありません。
周囲からは早期に乗り越えることを期待される辛さも。悲しみと十分に向き合うこともできないまま社会復帰しなければならないという話もよく耳にします。
パートナーや周囲の方が女性たちの置かれた状況へ理解を深めるフォロー支援も、なかなかないのが現状です。

そして見過ごしてはいけないのが体のダメージ。
特に週数が進んだ状態でのお別れでは通常の出産に近いレベルのダメージがあるにも関わらず、通常の産婦であれば受けられるはずの産後ケアもなく、退院後は身体のチェックを目的とする1回の診察のみ

この現状を改善すべく、2021年、厚生労働省から各自治体へ「流産・死産をした女性へ支援等強化」の通達が出されました。しかしながら努力義務の範囲であり、強制力はなく、現実問題としてほとんどの自治体で実現ができていません。現在政府主導で施行されている「伴走型相談支援」においても、流産・死産をした女性への継続的な面談は事実上「必要ない(しなくてよい)」旨が記載されており、支援は実質途絶えます。

適切なケアが不十分のまま社会に戻ることはリスクでしかなく、女性たちを社会から孤立させてしまう要因となりかねません。

正しい情報を得ること、心身に必要なケアを受けること、そして周りの理解と支援。それら全てが不足しています。

女性たちが少しでも安心して生きていくためには、赤ちゃんとのお別れが決まった「その時」、そしてその後も続いていく人生「これから、ずっと」のサポートが必要。そう強く認識しています。


◆Webメディア概要

1)赤ちゃんとのお別れの「その時」

赤ちゃんとのお別れが決まった「その時」。
本当はお別れの瞬間まで、小さな命との時間を大切に過ごしたいのに、情報を検索することで手一杯だったという声も少なくありません。
限られた時間の中で、「その時」に必要とされる適切な情報をまとめて得られる場所にしたいと考えます。

また、流産や死産で赤ちゃんを亡くした女性の約84%が相談したい思いを抱えていたにも関わらず、約30%は直後に誰にも相談できず、最もつらかった時期に約65%が「うつ・不安障害が疑われる」という結果もありました。
厚生労働省の調査では、「身近に相談する先がなかった(34.4%)」、「誰に相談できるのか分からなかった(29.5%)」といった「相談先のアクセスの問題」が挙げられています。
「この行き場のない思いをどうしたらよいのか」
「困った時はどこに相談できるのか」
そんな最もつらい時期の相談先のひとつになれたらと思っています。


2)ソラとトモに「これから、ずっと」

お別れのその後「これから、ずっと」続く人生。
「赤ちゃんを亡くした女性」という何か負い目の様なものを感じながら生きていくことほど、悲しいことはありません。
他の女性と同じ様に、家族のこと、仕事のこと、現実的なことも考えなければいけませんし、自分自身の体や心のメンテナンスをしたり、癒しを求めたり、何かをとことん楽しむことをしたっていい。何も制限はありません。

しかし深い悲しみに直面した時、その衝撃の大きさから視野は狭まり、自分自身が勝手にフィルターをかけて自身の行動に必要もない制限をかけることで負のスパイラルにはまってしまう方も少なくありません。

赤ちゃんを亡くした女性たちにも選択肢はたくさんあること。どんな順番で何をしたっていい、自分が今本当に欲しているものをみつけてほしい。人生を少しでも豊かなものにしてもらいたい。あたたかい気持ちを少しでも多く感じて欲しい。
そんな思いからここでは「人生のヒント」を発信していければと思っております。


3)ママの周りのみなさまへ

「これから、ずっと」続いてく人生を安心して過ごすためには、“周囲の理解”も大きなカギ
パートナーや家族だけでなく、友人知人、勤め先、女性が関わる社会のあらゆる場所に向け、適切な情報を発信し、理解と支援の輪が広がるようなアプローチをしていきたいと思います。

そしてその先に公的な支援や助成が繋がるよう、メディアであることをフル活用し、行政や関係各所への働きかけも行なっていきたいと考えています。

ここで、こちらをお読みくださっている周囲の方へ向け、実際に当事者から聞いたリアルな声を一部紹介させていただきます。
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・復職の現実
妊娠4ヶ月を過ぎていれば8週間の産休を取得できます(あまり周知されていない事実です)しかし、赤ちゃんがいないという現実に耐えかね、あるいは会社からの要請で、産休を繰り上げ短期で復職する方も少なくありません。また妊娠3ヶ月未満でのお別れであれば、翌日から通常勤務に入る方もいます。しかしケアもフォロー体制も万全でない環境下、無理を重ね心を壊し、離職・休職を余儀なくされる女性が多く存在します。

・妊娠することへの恐れ
赤ちゃんとのお別れを経験から、自身を責めたり、周囲の目を気にしたり、次子を望むこと自体に罪悪感を抱く方も少なくありません。お別れを告知された時のことを思い出し「また同じことを繰り返してしまうのでは」そう思うあまりに妊娠をすることを恐れてしまう人も多くいます。こどもが好きで、本当ならば今すぐにも我が子をこの手に抱きたい。ただそれだけなのに。

・日常生活でのフラッシュバック
お別れの直後は赤ちゃんを見ると辛い思いが込み上げてくる方がほとんど、外出もままなりません。時間がどれだけ経過しても、フラッシュバックの地雷はあちこちに。役所で、病院で、会社で…家族、親戚、友人とのコミュニケーションの中でも辛い気持ちをぶり返してしまうケースも。お空の子どものことを誰かに話したいのに話せない、そんな環境に息苦しさを感じ塞ぎ込んでしまう方も少なくありません。
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当事者でない方からすると「なんでそんなことで?」「そんなに大変なこと?」そう思ってしまう様なことも、当人にとっては自分を見失ってしまうほど辛いことであり、最悪の場合、自死という選択を選んでしまうケースもあります。
周囲の方がこれを理解することは難しくとも、当人が抱く感情を許容いただけるようにアプローチをかけさせていただき、悲しい結果を産まないよう、働きかけていければと思っております。


◆このプロジェクトが目指すもの

永続的に情報を提供していくために、ボランティアや個人活動による運営ではなく「事業化」を目指します。本年中には「一般社団法人」へ運営母体をステップアップさせ「SORATOMO」により持続性を持たせたいと考えています。

同時に「当事者目線のリアルな声」へ迅速に対応できるよう、これまで同様SNSの活用を継続し、時代や状況に即した適切な「情報」を「支援」に繋げていきます。


ー同じ志を持つ方々との架け橋に

「ゆっくり少しずつ社会復帰を目指したい」「産前のキャリアを生かして誰かの役に立ちたい」という当事者女性の新たな一歩の場にもしていきたいと思い、今後もメディア運営は天使ママとなった当事者の方を中心に協業できればと考えています。

また同時に「当事者女性たちを支えたい」という同じ志を持つ団体や企業とのコラボ企画も思案中です。


◆応援メッセージ

医師、医学博士、周産期専門医、日本産婦人科専門医、臨床遺伝専門医
鎌ヶ谷バースクリニック 蓬田 裕さん

突然の赤ちゃんとのお別れのつらさは計り知れないものです。このプロジェクトの発起人はそのような経験をされた1人です。ご自分の体験を活かし、同じ境遇の方々を情報面・精神面両方から献身的にサポートしようとしています。
これまで赤ちゃんの喪失に対する支援は個人レベルで行われることが多く、途中で活動が休止してしまったり、医療的視点が欠けていることも多くありました。しかし、このプロジェクトはあえて事業化することで、永続的かつ医療者の協力を得て質が担保された、新しいポータルサイトを目指しています。
悲しみの底にいるご親族に少しでも多くのサポートができるよう応援をお願いします。

公認会計士、行政書士
東京都議会議員 成清 梨沙子さん

東京都では不妊治療や出産応援など、すべてのパパママを応援していますが、妊娠・出産は奇跡の連続の結果であり、誰もが元気な赤ちゃんを出産出来るわけではありません。悲しい現実を乗り越えて、全ての天使ママが前を向けるように、という理念に強く感動しました。

▶︎成清梨沙子さんについてはこちら

看護師、助産師、不妊症・不育症ピアサポーター(厚労省委託事業)
江東区議会議員 酒井 なつみさん

助産師として12年間医療現場で働き、多くの天使ママ・パパをケアしてきました。
退院後も、ひとりで苦しんだり悲しむ人を減らせる取り組みに強く賛同します。

▶︎酒井なつみさんについてはこちら

お空へ還った子どもたちのためのおうち"天使の想い箱"
Soramusubi 代表 田中 梓さん

「我が子のためにしてあげたいことを、後悔なくしてあげることができた」と言えるお見送りが出来たとしたら、その後の心の回復にも繋がるのではと思います。そして「その時」だけでなく「その後」の人生まで一緒に伴走してくれるような専門メディアが立ち上がることを心から願っています。

▶︎Soramusubiさんについてはこちら 

天使ママ・パパの心のケア | 就労支援 | 産着の寄付
一般社団法人BECAME 代表理事 渡邉 恵理さん

私自身も双子の娘を生後間もなくして亡くしましたが、それまでは妊娠したら無事出産出来ることが当たり前だと思っていました。娘たちが亡くなった後に、SNSを通じ天使ママという存在を知りました。そして、年間約2万人以上の赤ちゃんが亡くなっていること、4万人以上のお母さん、お父さんが苦しんでいることを知りました。
子供を亡くしたあと、どう過ごしていいか、今後どう生きていけばいいのかがわからず、私自身辛い時期を過ごしました。
天使ママのためのwebメディアは、お別れが決まった「その時」から、その後も続いていく人生「これから、ずっと」をサポートし、寄り添ってくれる存在です。同じ苦しみを感じている方、悲しくもその状況に直面している方、すべての方に届くよう願っております。少しでも、ゆっくりでもいいので、人生を歩んでいけるような助けになるはずです。

▶︎一般社団法人BECAMEさんについてはこちら

ピラティスインストラクター、メンタル心理カウンセラー
天使ママサロン-桜のバトン-主宰 望月 麻生さん

1人でも多くの天使ママがこのWebサイトを通じて必要な情報を知ることができ、
悲しみの中でも孤独を抱えず“ひとりじゃない”と強く生きていけるように
一当事者として応援しております!

▶︎望月麻生さんについてはこちら

天使ママのマーク起案者、天使ママグッズ販売
松井 望さん

2022年5月に後期流産を経験しました。
当時はこのようなメディアはなく、涙を流しながらひたすらSNSで情報を集めていました。
このサイトがあることで救われる方が多くいらっしゃると思います。
応援させていただきます。

▶︎manoさんの制作する天使ママグッズはこちら <現在販売休止中>

助産師、看護師、不妊症不育症ピアサポーター
齊藤 亜矢子さん

産科の現場で沢山の流産や死産に関わらせて頂き、妊娠・出産は奇跡の連続だと理解していたつもりでした。しかし、実際に自分自身が当事者となり、言葉だけではいい表せない程の苦しみや悲しみを知りました。
そしてそれをなかなか周りには吐き出せず、悲しみに蓋をして、また日常に戻らなくてはならない社会の生きづらさを感じました。またサポートや情報がほぼ無く、辛い環境の中で必死にもがき苦しみながら自分で消化しなければならない現実もありました。
この情報メディアによって、一人でも多く、その悲しみが癒され生きづらい社会の中で、少しでも前を向けるようになれることを願って、応援させていただきたいと思います。

新生児科医・小児科医
今西 洋介さん(ふらいと先生)


新生児科医という仕事柄、赤ちゃんを看取り多くの御家族に接してきました。
その中で病院のその後のケアが不足している事に胸を痛めていました。
全国調査でも我が子を亡くしたご家族のケアの不足が明らかになっています。
私はこのご活動を応援しています。

▶︎今西 洋介さん(ふらいと先生)についてはこちら

産婦人科医・医学博士
重見 大介さん


産婦人科医として、妊娠していますねと一緒に喜ぶ経験と同じくらい、流産や死産で悲しむ人を見てきました。
その事実を告げる瞬間も辛いのですが、やはり「その後のケアやサポート」が不足していることをずっと感じています。
本プロジェクトが多くの人の支えになれるよう、応援しています。

▶︎重見 大介さんについてはこちら

出生前検査ホットライン|認定遺伝カウンセラー®︎
株式会社PDnavi 代表取締役社長 西山 深雪さん


認定遺伝カウンセラーとして周産期センターで働く中で、流産や死産、新生児死を経験した方と何度もお会いしてきました。
言葉では言い表せないほどの深い深い悲しみの中にある皆さんと対面し、医療者としてできる限りのサポートをしてきました。
しかし、医療者としてのサポートには結局「時間的限界」があります。病院への通院が終わると、お話を聞く機会はなくなってしまい、自分の無力さを感じていました。
だから私は、このプロジェクトを知った時、感謝の気持ちでいっぱいになりました。当事者の方々が自分のペースで「その後の人生」を歩いていけるよう、あらゆる面からサポートするプロジェクトに、心からエールを送ります。

▶︎西山 深雪さんについてはこちら


◆発起人について

ここで、少し私自身の話をさせてください。

私は2021年8月に赤ちゃんとのお別れを経験しました。高度不妊治療の末に授かった待望の妊娠でした。しかし染色体異常が原因で、産声のない出産を経験することになりました。

妊娠6ヶ月、20週と3日。196グラムの男の子でした。両手のひらにすっぽりおさまってしまう小さな息子は可愛くて、愛しくて。「頑張ったね。ありがとうね」と声をかけて。夫婦で泣きながら息子を褒め称えました。

写真を撮り、助産師さんに協力していただき手形と足形を残すことができました。

少しでも寂しくないようにと思い、棺にはお花やおもちゃ、そして手作りのぬいぐるみを入れました。

その日までに何ができるのかを必死に調べ、泣きながらの準備でしたが、「これが天使ママの子育て」と言い聞かせて全力で取り組みました。そうして息子の命と向き合って、これからも息子を想いながら共に生きていこうと……。

しかし、前向きになる日がある一方で、こんな形での出産となったことに対して、感情がぐちゃぐちゃにもなりました。薬や医療機関、カウンセラーを頼らねばならなかった日もありました。

そんなときSNSで見かけた「#天使ママ」というキーワード。このワードをきっかけに同じような経験をした多くの女性たちとつながることができました。思い思いの声に救われ、大切な心の拠り所となったのです。
どんなに優れた専門家でも、どんなに理解のある相手でも、当事者以上に理解し合える人はいません。

当事者の話を気兼ねなく聞ける場所。フラットな気持ちで訪れることのできる場所。そんな場所があったらどれだけ救われるこことでしょうか。

女性の社会進出、及び晩婚化・妊婦の高齢化が進む中、不妊治療の保険適用化やNIPT(新型出生前診断)の規制緩和も後押しし、出生前診断を受ける方も多くなりました。早い段階で赤ちゃんの病気がわかるようになり、妊娠継続が難しいこと、出生後の生存率が極めて低いことなど「予後不良」を宣告され、現実を見据えた厳しい決断を迫られる方も増えていくと見られています。

今後も増え続けるであろう天使ママにとって有益なコンテンツを、色々な形で展開していきたいと考えています。


◆資金の使い道

今回目標金額を「300万」として募集させていただきます。
皆さまから応援していただいた支援金は、WEBサイト開発費用に、そして継続してコンテンツ制作&サイト運営を続けていくための資金として、大切に使わせていただきます。

・サイト制作費:約150万
・サイト運営費:約60万円(2年分)
・その他(リターンの送料、消費税、CAMPFIREへの手数料 など)


現在、WEB制作会社と制作スケジュール、サイト構成の相談を進めています。
同時にコンテンツ制作に協力してくれる天使ママたち、医師、助産師、カウンセラーほか、医療関係者の皆さまへのお声がけを行なっています。

今後、このプロジェクトに賛同してくださる企業へのアプローチも開始。ポータルメディア開設後は、天使ママをサポートする事業を展開している企業とのタイアップ記事の掲載などを通じて収益化を目指します。


◆実施スケジュール

2023年7-9月 ウェブサイトの構築
2023年9月上旬  先行公開
2023年10月 公式公開
2023年内 リターン発送

<資金が不足した場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、販促物などは制作しリターンをお届けします。
リターン提供以外の活動については集まった資金で出来る限り計画を実行しますが、集まった金額によっては出来ない活動が出てくる可能性がありますので予めご了承ください。

<資金が余剰した場合>
目標金額を上回った場合、余剰した分はNEXTステージにて展開を考えているコンテンツや機能実装、webメディア活性のための施作に有効的に活用させていただきます。


◆リターン

①とにかく応援!コース
3,000/5,000/10,000/30,000/100,000 の各コース

②みんなで話そう!考えよう!コース
50,000

③「天使ママからの贈り物」リターンコース
天使ママクリエイターによるギフトやオリジナルグッズなどコースに合わせてご用意しております
40,000/50,000/60,000/80,000/100,000 の各コース

④法人・団体様向け「PR」リターンコース
企業名、事業のご紹介やPRページ制作などコースに合わせてご用意しております
50,000/100,000/150,000/300,000/600,000


◆最後に

妊娠・出産がある限り、赤ちゃんとのお別れは誰にも起こり得る当たり前のこと。
それなのに、これまではなかなか話題にすることもはばかられる風潮がありました。
私自身も「早く忘れたほうがいい」「そろそろ立ち直ったでしょ?」なんて言葉を言われたこともありました。

しかし、心の整理はすぐにつけられるものではありません。無理に乗り越える必要もない、そう思っています。

悲しみや痛みをなかったことにするのではなく、まるごと受け止めて生きていく。

女性たちに「ひとりじゃない」と思ってもらえるように。
共に寄り添い共に生きていける、ホッとできるwebメディアを目指し邁進してまいります!

応援、どうぞよろしくお願いいたします。

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