ご挨拶

はじめまして、東京牧場の中川と申します。
私たち東京牧場のパーパスは、持続可能な社会の実現です。
その中でも食を中心にこどもへの支援に注力しています。
中国の諺に『授人以魚 不如授人以漁』というのがあります。「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」という意味になり、「人に魚を与えると一日で食べてしまうが、魚の獲り方を教えれば生涯食べていくことができる」ということです。
そこで、私たちは一歩進めて「魚の増やし方も伝えよう」と考えました。
こどもたちに、食べ物を与えるのではなく、こどもたち自らが食べ物の作り方を学ぶことで、同時に問題解決スキルをも身に着ける教育こそが重要と考えています。

「自分の体は、自分の食べた物でできている」

当たり前の事かもしれませんが、私たち大人も忘れかけている「命」にかかわる事なのです。


そして現在、昆虫食を中心とするネクストフードにも注目しています。
今回のプロジェクトの中心となるのは、当社にインターン生として迎えいれた横浜国立大学在学中の菅 茉優(かん まゆう)さん。
まゆうさんは高校の頃に出会った昆虫食に魅了され、以来ひとりで昆虫食の普及活動を行っています。
彼女のひたむきな姿に感銘を受けた私たちは、ネクストフードの普及プロジェクトを開始しました。
でも、なぜ小屋を建てることが昆虫食、ネクストフードとつながるのでしょうか。次項でご説明しましょう。


どうして「廃材でつくる次世代の語り場」なのか

まゆうさんはある時、私たちにこう言いました。

「コロナ禍において、数年前より若者が自由に集える場所が少なくなり、同じ住居地区でも繋がりが希薄になってしまったことを私は懸念しています。また、食品の商品開発をインターンなどで行う機会があったとしても、インターン先の企業からお題であったり、制限があったりする中での商品開発は100%自分の意志で創造することは出来ません。自分のやりたいことを自由にできる場所を私含め若者に提供したいです。」

彼女の想いをベースに、私たちも考えました。
昆虫食の商品開発だけならば、すぐにできるかもしれない。
彼女のインターン生として成果をすぐに提供できるだろう・・
でもそれが本当に望んでいることだろうかと。

日本において、昆虫食はどこまで普及しているか、食べたことのある人はどれくらい?
食品廃棄が問題となる日本で昆虫食・ネクストフードは本当に根付くの・・
いろいろな疑問がでる中で、必要なものは何かを話しあった結果が、若者含めて誰でも自由に話しができる「語り場」でした。

少し遠回りかもしれないけれど、いろいろな人とネクストフードについて語りあい、そこから導きだされた答えから商品を開発する。それが、まゆうさんが本当に望んでいることではないか。
ならば、まずは「語り場」を作ろう。
そして、ただ場所をつくるだけではおもしろくないよね。ということで、彼女の通う横浜国大近くにある当社の羽沢農場の一角に、廃材をつかった小屋で熱く語れる「語り場」をつくることにしたのです。


まゆうさんが語る熱い想いに共感し、私たちはまゆうさんと共にプロジェクトを推進します。

このプロジェクトで実現したいこと

このプロジェクトで私たちは「廃材でつくる次世代の語り場」となる小屋の建設を目指しています。

場所:横浜市神奈川区羽沢町 東京牧場横浜羽沢農場
建物:木造平屋建/9.9㎡
建物の資材は、横浜市内で排出される建築資材の廃材を利用して建設します。

名称を「ネクストフードハウス」とし、この場所には以下の機能をもたせる予定です。
●語り場として、多くの若者が集い話しのできるオープンスペース


「廃材でつくる次世代の語り場」のこだわり

「廃材でつくる次世代の語り場」ネクストフードハウスのこだわりは、企業色がつくことないフラットな環境で、誰でも気軽に立ち寄れる場所であること、訪れる《住民》同士がメンターとなり、論文に必要な実験や興味本位で新商品開発などが行える場所であることとして、若者が食問題に携わる際のハードルを下げる役割を果たしていきたいと考えています。

まゆうさんには、すでにひとつの構想があります。
「100年後も変わらない食卓を」をコンセプトにした“DigMeal”というブランドを立ち上げることです。
このコンセプトの背景にはまゆうさんの妹さんへの愛情が込められています。
「私には9歳下の妹がおり、妹が現在の私と同じ年齢になっても、健康な食習慣を送ってもらいたいと思い、次世代の食品開発に興味をもったことがこのコンセプトのきっかけです。」

このコンセプトでどんな商品を開発して製造・販売するかを、この「語り場」での議論から生み出したいと考えています。
また、学生のうちに自力でプロジェクトを遂行できる有難さ、難しさをより多くの学生に味わってもらいたいという想いのもと私たちはまゆうさんを第一人者とし、学生×一次産業の拡充を図ります。

そしてもうひとつのこだわりが、廃材を利用して建設することです。
少し古い資料ですが、平成27年に横浜市内で排出された産業廃棄物は約1,000万トン、そのうち再利用されているのは約3割の3,300トン余りです。【出典元:「2017(平成29年度版)横浜市環境管理計画年次報告」(横浜市)】
産業廃棄物すべてが利用できるわけではありませんが、「できることから始めよう」の精神で、私たちがいつもお世話になっている建築会社から、横浜市内の現場で排出された廃材を集めて、この小屋の建設に利用します。

もうひとつ、東京牧場が受け入れ先となっている神奈川県立高校のデュアル教育でも、今年は昆虫食をテーマに活動をしています。この6月2週にわたって、「昆虫食とシェア食」を課題にした販売会を実施しました。
昆虫食は「バッタの素揚げ」、シェア食は「たこ焼き」。この二つを組み合わせて「バッタコ焼き」として販売しました。
当日は、まゆうさんも参加。高校生と昆虫食、シェア食について楽しく議論を交わしました。
これこそ、まゆうさん自身が高校生の時にやりたかったこと、ということで、いま実現できている県商工の生徒にエールを送っていました。


リターンのご紹介

3,000円 サンクスカード(郵便にてお届け)
5,000円 建物に支援者様のネームプレート掲示【小サイズ】(廃材にレーザー加工)
10,000円 建物に支援者様のネームプレート掲示【大サイズ】(廃材にレーザー加工)
100,000円 落成パーティー参加権
       日程:2023年11月下旬
       場所:東京牧場横浜羽沢農場(横浜市神奈川区羽沢町)
       人数制限:なし
       支援者様の参加にかかる交通費等は自己負担となります


資金の使い道・スケジュール

建設会社人件費 250,000円
設備費     100,000円
雑費      150,000円(内、CAMPFIRE手数料含む)

2023年9月 建築現場整備・廃材準備
2023年10月 建設
2023年11月中旬 完成
2023年11月下旬 落成パーティー


最後に

まゆうさんは今までの活動を振り返り、こう述べました。

「私はどこにでもいる平凡な女子大生です。正直、プロジェクトを遂行する上で何度も壁にぶつかり苦しい思いをずっとしてきました。それでも、支えてくれる友人、家族、東京牧場様のおかげで今回、このプロジェクトを遂行することが出来ております。「ネクストフードハウス」で、日本の未来を守るため、次世代の食品開発を多くの仲間と行っていきたいです。私はかつてこのプロジェクトを投げ出してしまったことがあります。しかし、東京牧場の方が私のアイディアを面白いと言ってくれ、活動の後押しをしてくださったことで、自分の大切なプロジェクトをここまで進めることが出来ました。世の中にはかつての私のように一人でもがき苦しんでいる学生がまだたくさんいるはずです。今度は私がそんな学生たちの支えになりたい。「ネクストフードハウス」に集う《住民》みんなで問題に立ち向かいたい。そう思っています。だから、何が何でもこのプロジェクトは絶対成功させたいんです。」

まゆうさんの想いに私たちは強く共感し、彼女と全国の学生の支えになりたいと思っています。
未来を生きる若者にあなたの思いを託してください。
彼女たちの熱い想いを繋ぐ空間を作るためには、あなたのご協力・ご支援が必要です。


<募集方式について>本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

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