はじめまして。

教育学部特別支援教育専修4年 中川 綾乃と申します。

この度、「注文に時間がかかるカフェ」の活動に感動し、開催に当たってのクラウドファンディングを主催させていただきます。

私は、現在、卒業研究の一環として吃音者の社会参加について研究しています。

 吃音者は見た目では分からず、理解が広まっていないことから様々な困難さがあると知りました。

そんな時、「注文に時間がかかるカフェ」の存在を知り、発起人の奥村さんの活動に感銘を受け、まだ開催したことのない埼玉県で実施したいと考えるようになりました。

さらに、吃音への理解が広まり、誰もが生きやすい社会を作るにはどんなことが必要なのか。吃音のない人の意見を聞き、問題解決へつなげていきたいと思いました。

今回の開催を通して、吃音のある若者に自信を、そして、吃音を持たない人への理解を広めていきたいと思っています。

皆様の温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします。


活動の特徴

「注文に時間がかかるカフェ」は吃音症を持ちながら、接客業に挑戦したい若者とそれに理解ある地域の人々や当事者の方々が一体となって作り上げる1日限定のカフェ。発起人である奥村さんは、吃音への理解を広めたいという思いから全国各地でこのような活動を行っています。

工夫① お客様は吃音について説明を受けてから、スタッフとの交流を行います。

吃音当事者にとって不安なことの1つは、吃った時に他人からどんな反応をされるかということです。

「注文に時間がかかるカフェ」では、スタッフと接する前に吃音についての説明を受け、一般的な対処法を知ることができます。

工夫② 接客のセリフをマニュアルに入れない

カフェの接客では「いらっしゃいませ」等、マニュアルでセリフが決められています。

吃音者には定型文が苦手な人も多く、言い換えをしたせいで叱られた経験がある人も少なくありません。

2021年、はじめて「注文に時間がかかるカフェ」を開催したとき、私たちはマニュアルに接客のセリフを一切入れないことにしました。

「いらっしゃいませ」が言えなければ「こんにちは!」。「ありがとうございます」が言えなければ「楽しんでくださいね!」

スタッフ一人ひとりが言いやすい言葉で接客した結果、心がこもったあたたかい接客で大変良かった」とのご好評を多数いただいています。

工夫③ 自分が求めるニーズをマスクで表す

「吃音」といっても、人それぞれ症状や求めるニーズは違います。

例えば、発起人の奥村さんは「最後まで話を聞いてほしいタイプ」なのですが、あるメンバーは「推測して代わりに言ってほしい」と答えました。

店頭で一般的な説明をしますが、必ずしもすべての人が当てはまるわけではないのです。

そのため、スタッフは自分のマスクの頬部分に自分が求めるニーズを記載しています。


解決したい社会課題

近年、吃音に対する理解、学校における吃音児への対応などが注目されています。

独立行政法人国立特殊教育総合研究所「吃音のある子どもの自己肯定感を支えるために」(2007年3月)によると、「日常生活において流ちょうに話せない、つっかえる、言葉の最初の一音が出てこない等、話すことにおける不便さもありますが、話すことへの不安、他者への恐怖、自己否定といった吃音があることによって生じる深刻な問題を抱えることも、さらにはそれが人生を左右する問題につながるということも少なくありません」と述べられています。

このことから吃音者が社会参加に不安を抱えていることが垣間見えています。

このカフェは、吃音者が働く際の不安を軽減させ、社会にとっても吃音を知り、受け入れる機会となり、吃音者とそうでない人とをつなぐ役割を果たしていると言えるでしょう。

どんな不安があって、どんな配慮が必要なのか。吃音者の社会参加の課題をこのカフェを通して考えていきたいと思っています。


このプロジェクトで実現したいこと

「共に生きる」を実現したいです。

障害の有無に関わらず、自己の存在が認められ、普通に生きていける、そんな社会を目指したいです。

そして、吃音のある若者には、接客にチャレンジすることで社会参加へのきっかけをつかんでほしいです。

できないとあきらめるのではなく、勇気を出して、挑戦してほしいです。

また、吃音のない方々にも、吃音を知っていただき、吃音に対する社会の理解を広げる機会にしたいです。


応援メッセージ

今回注カフェ埼玉のプロジェクトが開始されることは、開催を待たれる多くの方にとって嬉しいニュースになるかと思います。

中川さんは特別支援教育を研究をされている地元の大学生です。

「共に生きる、を実現したい。」という彼女の真剣な眼差しに感銘をうけ、また私も吃音の啓発活動を行うものとして大変共感いたしました。


今回の埼玉開催が実現すれば、地元の吃音への理解が広がるだけではなく、やりたいことに挑戦したい吃音の若者に勇気を与えられると思います。


注カフェ埼玉実現には、多くの方のお力が必要です。是非ご支援のほどよろしくお願いいたします。


注文に時間がかかるカフェ発起人 奥村安莉沙


リターンについて

■1,000円: 

①心を込めてお礼メールをお送りします。


■3,000円:

①心を込めてお礼メールをお送りします。

②イベントの報告書をお送りいたします。


■10,000円:

①心を込めてお礼メールをお送りします。

②イベントの報告書をお送りいたします。

③ヨセッティにてWeb寄せ書きをお送りいたします。


スケジュール

2023年7月下旬 スタッフ顔合わせ

2023年8月中旬~実現に向け複数回のミーティング

2023年10月7日 「注文に時間がかかるカフェ」開催

2023年11月下旬 リターン発送


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。

目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


『注文に時間がかかるカフェ』詳細情報

場所:埼玉県越谷市北越谷駅徒歩圏内(住所は予約された方にのみお知らせします)

日程:2023年10月7日(土)13:00-17:00(開催期間1日)

内容:コーヒー、ジュース等のドリンク販売(客席あり)

定員:40名様(整理券配布予定)

備考:スタッフは高校生~大学生のボランティアを募っています。



資金の使い道

人件費:50,000円

会場費:10,000円

広告費:15,000円

上記税:7,500円

備品:8,500円

手数料:9,000円 (9%)

ーーーーー必要資金合計:100,000円




最後に

障害の有無に関わらず、誰もが生きやすい社会にしていきたい。

これからを担う私たちが実現していきたい。そんな思いから開催を思い立ちました。

開催した際には、吃音のある若者が接客って楽しい、自分にもできるという希望を持ち、前向きな気持ちになること、そして、吃音のない人へ理解を広められる場になることを目標として、精一杯頑張りたいと思います。

ぜひ、よろしくお願いいたします!

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