はじめに・ご挨拶

プロジェクトページをご覧いただきありがとうございます。

東京理科大学工学部建築学科高橋研究室荒屋鉱泉耐震改修プロジェクトチームです。私たちは2022年5月より富山県射水市にて8年前に閉業した旧荒屋鉱泉の空き家改修プロジェクトを行なっています。

富山県射水市にある旧荒屋鉱泉は明治42年創業以来、100年余り地域住民に愛された銭湯でした。建物の設備の老朽化などが原因で2015年に閉業してしまいました。

旧荒屋鉱泉を耐震改修し、再活用させることがこのプロジェクトの目的です。

普段、高橋研究室では建築構造の耐震性や免震・制振の研究を通して安全性の研究を行っています。地震に強い建物をつくるにはどうしたらいいかを考え、コンピュータによるシミュレーションや様々な実験を行っています。


◆プロジェクトを立ち上げた背景

近年の日本では、少子高齢化や都市部への人口集中などが要因となった地方の過疎化、並びに空き家の増加が社会問題となっています。国土交通省の調査によると、この20年間で、空き家の総数は576万戸から846万へと約1.47倍に増加しています。

空き家の増加は地域社会に様々な悪影響を及ぼしかなません。風景・景観の悪化の他に、倒壊・崩壊・屋根や外壁の落下などによる防災性の低下や、ゴミや悪臭の発生の問題などが懸念されます。

日々、大学の研究室で建築構造を学んできた私たちがこの社会問題に貢献出来ること。老朽化した空き家の耐震改修を行い、再び地域の人々が気軽に利用できる建物へと生まれ変わらせる。そして、町の地域活性化に繋げる。

このプロジェクトで実現したいこと

今回、クラウドファンディングで実現したいことは7年前に空き家となった富山県射水市の《旧荒屋鉱泉》の耐震改修、リノベーションです。設計や施工は高橋研究室のメンバーが主体となり、行なっていく予定です。

また、リノベーションでは外壁に富山県産の焼杉を、内装材として、杉や檜の突き板を利用し、木の香る建物へと生まれ変わらせます。

耐震改修後は空き家を再活用し、地域の人々が気軽に利用できる施設として利用していく予定です。また、定期的に地域の子供達と大学生が交流できる施設を目指します!


・地域住民の交流の「場」

地域の小中学生向けに高橋研究室の学生が定期的にオンラインも併用しながら数学や理科の楽しさを教えます。


・建築構造や建築材の素晴らしさを学べる「場」

マシュマロチャレンジなどを通して建築構造を体験的に学びます。
マシュマロチャレンジとは、乾燥パスタ、ひも、テープ、マシュマロなどを使って自立可能なタワーを建て、高さを競うゲームです。合理的な建築構造を体験的に学ぶことができます。

マシュマロチャレンジなどは、実際に大学の講義や企業の研修などでも行われています。建築の知識だけでなく、チームワークの強化、PDCAサイクルを回す重要性も身につけることができます。また、建築防災教室を定期的に開催し、子供たちの防災意識向上に繋げます。


・その他にも、写真展や芸術作品の展示の「場」

写真展や芸術作品展の展示スペースとしても活用していく予定です。


◆そして、今回は第二弾!

第一弾では68名の方々に御協力いただき、1,540,280円の御支援をいただきました。
沢山の方々の御支援により様々な改修作業等を行うことができました。
さらにより良い物に生まれ変わらせるために引き続き、精一杯努めさせていただきます。

第一弾プロジェクトページはこちらからご確認いただけます!


◆これまでの活動

昨年度一年間を通して行ってきた活動の一部を紹介します!

○コンクリートブロック塀の補強

コンクリートブロック塀の倒壊はとても危険です。過去には、小学生が下敷きになってしまい亡くなってしまうという悲惨な事故が起きています。《荒屋鉱泉》の建物の東側と西側には高く積み上げられたコンクリートブロック塀があります。鉄筋の有無などの調査を行い、ポリウレアを用いてコンクリートブロック塀の補強を行いました。事前の実験でポリウレアを塗布することで強度が2倍になることを確かめています。

補強前補強後◯ドローンを用いた屋根瓦の破損状況及びズレの確認、棟瓦の補強

ドローンを用いて建物の屋根を撮影し、瓦の破損状況やズレを確認しました。
大きなズレが確認できた棟瓦をブロック塀同様、ポリウレアを用いて補強しました。

補強前補強後○トイレ天井補修

トイレの天井は汚れが多い状態になっていました。富山県木材研究所から提供していただいた木シートを用いて補修を行いました。木シートは2種類あり、男湯トイレには杉、女湯トイレには檜を用いています。

補修前補修後○1階焼杉外壁施工

1階外壁に焼杉を使用しました。焼杉を外壁として使用することで、防虫効果などが期待されます。
焼杉は地元企業協力のもと、自分たちの手で制作しました。三角焼きを採用しています。

焼杉は縦貼り、斜め貼りの2種類の貼り方を使用しています。斜めに貼ることで耐力が向上することを実験で確認しています。

実験の様子

施工前

施工後

○漆喰塗料施工

2階外壁部分には漆喰塗料を塗り、白い壁へと生まれ変わらせました。

施工前施工後

○2階補強

建物2階にはオイルダンパー・アラミド繊維ロープを取り付け、補強を行いました。

オイルダンパーアラミド繊維ロープ


◆資金の使い道

・改修費用
・クラウドファンディング手数料
・返礼品準備費用
・学生交通費


◆リターンのご紹介

・【学生純粋応援セット】500円

・【お礼状セット】1500円

・【絵葉書3枚セット】2000円

・【荒屋鉱泉オリジナルフェイスタオルセット】3000円

・【荒屋鉱泉オリジナルTシャツセット】6000円

・【研究室技術報告集セット】7000円

・【荒屋鉱泉オリジナルフェイスタオル&オリジナルTシャツセット】8500円

※リターン品の詳細はリターン品項目にてご確認ください。


◆最後に

このプロジェクトは、我々だけでは決して成功させることができません。

メンバー一同、一歩でもプロジェクトの成功に近づけるよう日々奮闘しています。

空き家の再活用、そして射水市の地域活性化に繋げられるよう、ご協力お願いいたします。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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