▼プロジェクトの概要・目的

米国ボストンを中心とするエリアでは、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、タフツ大学、ボストン大学をはじめとした世界的な教育機関において、様々な国や地域から集まった学生が修学しています。

本プロジェクトは、1945年8月6日に広島で原子力爆弾により被爆した小倉桂子さんをボストンにご招待し、ボストンエリアの学生等との対話や講演を通じて、学生等が被爆体験やそれを繰り返さないための平和への取組についての認識を深め、共感をもったうえで、世界のために何ができるかを考える場を提供することを目的としています。

また、今回の取組においては、小倉桂子さんとの対話や講話の様子を撮影し保存することで、彼女の実体験を米国において後世に伝えることも予定しております。

ボストンは、世界的な教育機関が集積しており、このようなプロジェクトを実施するにはうってつけのエリアですが、同時に、全米で最も物価水準が高いエリアのひとつでもあり、東海岸に位置するため、日本からは最も遠い都市のひとつでもあります。より多くの人々に小倉桂子さんの声を届けるためには、下記のとおり5日程度の滞在が必要不可欠ですが、同時に渡航費・滞在費が大変高額であり、各大学からの拠出金等のみでは、本プロジェクトを遂行することが難しい状況です。

つきましては、本プロジェクトを実施するべく、クラウドファンディングを立ち上げましたので、皆様からの暖かいご支援をよろしくお願い申し上げます。

スケジュール(予定)

2018年5月19日(土)~21日(月)に開催し、講演においては140名程度、対話においては20名程度、計200名程度の参加者を予定しております。

 5月18日(金)午後:広島発・ボストン到着

 5月19日(土)午後:マサチューセッツ工科大学における対話・講演

 5月20日(日)終日:マサチューセッツ工科大学における対話・講演

 5月21日(月)午前:タフツ大学フレッチャー法律外交大学院における対話・講演

        午後:ハーバード大学ケネディ行政大学院における対話・講演

 5月22日(火)午前:帰国

 

 ハーバード大学ケネディ行政大学院での日本に関する勉強会

▼これまでの活動とそれが示唆するもの

ボストンエリアの各大学では、それぞれ学内の有志により「JapanTrek」と呼ばれるスタディツアーを開催しています。

各大学によりそれぞれ特色はありますが、大きな共通点は、参加者に日本の政治・経済をはじめ、産業や技術、そして、歴史や文化を知ってもらい、多様な分野において、知日派・親日派のリーダーを増やすことを目的としていることです。

2017年から2018年のアカデミックイヤーにおいても、ハーバード大学ケネディ行政大学院、タフツ大学フレッチャー法律外交大学院、マサチューセッツ工科大学から、多くの学生が日本を訪問し多くの学びを得ました。

その中でも、特に反響が大きかったのが、各大学が実施したトレックにおける、広島の平和記念資料館での小倉桂子さんとの対話です。参加者の中には、核爆弾の凄惨な被害を初めて知るものもおり、大きく心を揺さぶられる対話だったとの感想が数多く寄せられております。このような取組を通じて、ボストンエリアで学ぶ日本人が気づかされたことは、広島・長崎の被爆の実態について、大変残念ながら、海外の学生には、ほとんど認識されていないという事実でした。

 

小倉桂子さんとハーバード大学ケネディ行政大学院生との対話の様子

▼小倉桂子さんのプロフィール

小倉桂子さん

昭和12年8月4日生。8才の時、爆心地から2.4キロの牛田町で被爆。
昭和56年、平和のためのヒロシマ通訳者グループを設立。海外からの作家、メディア、平和運動家などの通訳として多くの作品に関わる。ニュールンベルグの反核模擬法廷、ニューヨークの世界核被害者会議などで、英語による被爆体験の証言を行う。

被爆体験記 私の見た「ヒロシマ」

▼リターンについて

ご支援者様には、下記のとおりリターンを準備しております。

オーガナイザーから御礼のメールを送らせていただきます【3,000円以上】

小倉桂子さんが講演する様子を録画した動画のエンドロールに氏名を記載いたします【10,000円以上】

▼オーガナイザーの挨拶

初めまして、本プロジェクトの代表をしております川嶋雄作と申します。

母と一緒に埼玉から新幹線で初めて広島を訪れたのは小学生の頃でした。その時に、平和記念資料館を訪れ、一瞬のうちに想像がつかないほど多くの被害者を出した原爆の恐ろしさを知りました。また、2007年ごろにアメリカのテネシーで長崎県からいらした被爆者の講演に参加した際に、参加者の一人から、「長崎にはもう人は住めるのか?」という質問があったことをよく覚えています。原爆の被害の実態やその後の苦労や生活は、核を投下した国であるアメリカでこんなにも知られていないのか、と衝撃を受けたことを昨日のように覚えています。

その後、社会人になり、留学の機会をいただきアメリカに来たのちも、原爆投下についての是非をはじめ、「実際に何が起こったのか」、「それをどう評価するべきなのか」、「現代を生きる我々が取るべきアクションはなんなのか」といったテーマは、私が通うハーバード大学ケネディ行政大学院ではあまり議論になることがありません。そのため、この企画を実現し、アメリカをはじめとした世界各国から集まる、将来様々な分野で活躍することが見込まれる学生に、被爆者の声を知ってもらうことは非常に重要だと考えています。

現在、多くの関係者の方々にご調整をいただき、大変お忙しい小倉桂子さんのご予定を確保できており、これは、千載一遇の機会であると考えております。この企画を成功裏に終えるためにも、是非とも皆様からのご理解とご支援を賜れますよう、よろしくお願い申し上げます。また、最後になりますが、この場をお借りして、本件の実現に向けて各方面で大変なご助力・ご調整いただいた皆様に心より感謝申し上げます

川嶋雄作

 2011年経済産業省入省。以降、流通・物流政策、広報、中小企業政策等に携わる。2017年からハーバードケネディ行政大学院にて経済学・リーダーシップ等を研究中。

 

 

  • 2018/05/20 00:19

    こんにちは。 東部時間の5月18日の夕刻、小倉桂子さんが無事ボストンにご到着なさいました。 日本からの長いフライトを終え、お疲れではないかと心配しておりましたが、お元気な様子で、早速、対話・講演のための打ち合わせをさせていただきました。これもご支援者の皆様のご理解・ご協力によるものと深く感...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください