▼はじめにご挨拶

地元産(福岡県うきは市)フルーツの輸出事業を立ち上げます。

 うきは市は福岡県の南東部に位置し、柿、葡萄、梨、桃、苺、ブルーベリー等の多種多様なフルーツの栽培が盛んで、1年中を通してフルーツ狩りを楽しむ事が出来ます。

 

 また、フルーツ以外にも棚田100選に選ばれた美しい棚田や、名水100選に選ばれた湧水などの豊かな自然に囲まれています。

▼このプロジェクトで実現したいこと

農産物の新しい輸出商流を構築します。

 近年、国内市場の需要縮小を受け、輸出促進が謳われ農産物の輸出は増加傾向にあります。またアジア市場ではその品質の高さから富裕層向けに日本の小売価格の2~3倍で販売出来る市場が形成されています。

 しかし、現在の輸出商流では多くの中間業者を介しており、現地にて高い価格で販売出来たとしても、その差益は生産者に全く還元されない状況にあります。

<現在の輸出商流>

生産者 → 単位農協 → 県連 → 全農 → 国内卸売市場 → 大手商社 → 輸出

そこで今回、以下のような新しい輸出商流の構築を目指します。

<新しい輸出商流>

生産者              →        弊社(スモールアグリトレーディング)      →               輸出

生産者と協力し、上記のように農協や大手商社に頼らず自分たちで輸出を行う事で、生産者が少しでも多くの利幅を得られるような商流を構築します。

 

 

▼ターゲットとする市場

以下の理由により、まずはタイの柿市場を狙います。

①うきは市が全国有数の柿の一大生産地(年間 約5,600トン)であるため。

②タイが日本産柿、輸出全体の約6割を占める最大輸出相手国であるため

 (2015年輸入量 約360トン)。

③海上輸送技術の未確立により輸送中に果実が軟化する品質問題が発生

 しているため。

④品質問題を解消する事が出来れば、後発であっても市場に入り込める

 余地が十分にあるため。

⑤タイでは2020年には上位中間層と富裕層が全体の40%を占めるようになり、

   今後、高級フルーツの大きな需要拡大が予想されるため。

 

▼柿 海上輸送中の品質問題

  現在、海上輸送中に下記写真のような果実の軟化問題が発生しています。そのため、農協や、大手商社は輸出後にタイの輸入代理店より補填要求を受ける事で利益率の低下を招き、輸出に対し消極的となっています。

 一方でタイ輸入代理店においても毎年補填問題の解決に時間を要する事で、日本産の取り扱い意欲が低下しており、このままでは競合の韓国産に市場を奪われる事が危惧されます。

▼海上輸送技術の確立に向けて

 品質問題を解決するためには、国内の収穫熟度とは別基準による早期収穫、選果作業の徹底等の輸出専用対応が必要な事が分かっておりますが、多くの中間業者を介する現在の輸出商流ではコスト増を伴う輸出専用対応が難しい状況にあります。

 しかし、本プロジェクトでは前述のように商流を簡略化するため、今までの中間マージンを生産者に還元する事でコスト増を吸収でき、輸出専用対応が可能となります。

 ▼資金の使い道

   2016年12月に予定しています、冷蔵柿 20フィートコンテナ 1本(約10トン)の輸出費用とそれに伴う現地拡販活動に使用します。

 

▼最後に

 農協や大手商社を介さずに輸出を行う事で、海上輸送中の品質劣化、検疫不合格による商品の廃棄、船積代金回収等のリスクを負うようになりますが、何とか新しい輸出商流を構築し、輸出事業よる農業の高収益化に挑戦したく、皆様のご支援を宜しくお願い申し上げます。

 
  • 2017/01/27 19:33

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2016/09/05 20:07

    今年最後のブドウの輸出を8月31日行いました。7月末より計9ロットを輸出しております。まだまだ少量ですが、来年からの本格的な拡販への下地は作る事が出来たと感じています。 今後は柿のシーズンになりますので、先週よりタイを訪問し最後の価格交渉を行っています。9月10日の帰国迄に何とか契約書...

  • 2016/08/01 12:40

    バンコク高級スーパーにて、今回輸出しましたうきは市のブドウ、桃が陳列されている写真を入手致しましたので、報告致します。初回ロット入荷後の初めての週末でしたが、販売は好調で完売した店舗もあったようです。追加受注も1ロット入り、今後も拡販を続けていきます。  

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