【夢一輪の会について】

 私たち「NPO法人夢一輪の会」は大分県で子供たちを対象とした花育(はないく)活動を行っています。

 現代社会では急速に私達の周辺から自然が失われてきています。昔に比べて野草や色々な花にふれる機会が少なくなり、子供たちも花々を通して美しさや匂いを感じたり、香りを味わったりという体験がしづらくなってきました。そのような環境では季節の移り変わりを感じる感性、物事に感動する心、そして優しさや思いやり等の心を育むことが難しくなってきています。

 このような中、五感を通して花を感じ、花を通して優しさや思いやり、感動といった豊かな心、感性を育む地域づくりを目指し、明るく思いやりのある社会構築に寄与することを目的として、この法人を設立し様々な活動をしています。

【プロジェクトの内容】

 活動の中で一番力を入れているのが、「子供の未来に夢を託す~夢一輪運動~」です。

 次回の取組は、平成31日2月4日(月)~8日(金)の5日間に、大分県内の約2,000人の小学2年生を、バスで会場に送迎して実施します。

 子供たちは、まず学習室で花の栽培について(種まきから市場で売られるまで)勉強します。その後、約200種類、5,000本の花を飾った会場に移動しますが、中に入る前に 会場に入る直前に子供たちには「花を大切に扱うこと」「時間をかけてよく見て、匂いをかいだりしながら、自分が一番仲良くなれる花を探すこと」などの説明を行います。

 そして、たくさんの花をゆっくり見てもらい、その中から自分の心に響く一番好きな花を選び、絵や感想文を書いてもらいます。

 また、週末の9日(土)と10日(日)は一般公開とフラワーアレンジ等のイベントも行います。

【プロジェクトの効果】

 会場に入った瞬間に子供たちは驚きの表情とともに大きな歓声をあげ、その後は目を輝かせながら真剣に花を観察します。そばで見ていると子供たちの大きな感動や知的好奇心、集中力など様々な心の動きが見て取れます。

○小学生の声(抜粋)

◆入った時足がふるえました。「え、こんなところに入っていいのかな。」と心の中で思いました。

◆ぼくは、お花を見て「きれいだなぁ」と思いました。もっとほかの学校にもそのきれいな花を見せてあげてください。

◆お花は心をいやしてくれるし、ゆうきをもらって、なんでもしようとゆうきがでます。

◆ぼくは、見たとき一しゅんでワクワクしてきました。ぼくは、大人になったらみんなが楽しくワクワクできる花かざりをしてみたいです。

◆いろいろな花を見て花から元気をもらいました。こんど家ぞくでいきたいです。

◆わたしの好きな花はひまわりです。さんさんたいようみたいに、きらきらしていて、かおりもさわやかできれいだなぁっと思いました。色もおだやかでみとれてしまいました。たとえば、ともだちとけんかしたときに思いうかべたらすなおに「ごめんね」っていえるかもしれないので、けんかしたときは思いたいです。

○参加校の先生の声(抜粋)

◆気に入ったお花を「おうちに飾りたい」「お母さんにプレゼントしたい」と穏やかな笑顔 で話す子供たちに、お花のもつ力を感じさせてもらいました。心の中に花が咲いたようです。

◆普段落ち着きが無く、絵などを集中して描くのが苦手な子供がよそ見もせずに一生懸命花を描いていたのに驚いた。

◆普段元気いっぱいの子がおり、花を直接さわってだめにすると思っていたが、事前学習の「花を優しく扱ってください」という言葉を守って花を観察していたのが印象的だった。

〇夢一輪運動に参加して頂いた来賓やボランティアスタッフの感想

◆子供達が、お花に感動している姿に心打たれました。

◆子供達の素晴らしい笑顔や、キラキラした瞳に、 この運動の素晴らしさを感じました。

 これまで参加頂いた学校では、国語・理科・社会・図工・道徳等、様々な授業の教材としてこの活動を自由に利用して頂いており、情操面や観察力、表現力の向上だけでなく心の癒しや豊かな感性、思いやりの心なども育まれると実感しています。

※過去の実績の詳細等はHPを参照ください。

【資金の使い道】

 この活動は立ち上げ当初から、ありがたいことに、様々な個人、団体、ボランティアの皆様に応援していただきながらここまで大きくすることができました。そして、今後もよりいっそう夢一輪運動の輪を広げるために、活動の趣旨に賛同いただける多くの方々からご支援をいただければと考えています。ご支援いただいた資金は、子供たちを会場に送迎するためのバス代や会場を増やすための費用(会場借上代、花代等)等に充てながらより充実した活動を展開していきます。

 「子供の未来に夢を託す~夢一輪運動~」を平成31年2月4日(月)~8日(金)の5日間開催し、約2,000人の子供たちに花に触れてもらうのに必要な費用としては、会場設営費:約115万円 バス代:約140万円 花代等会場装飾:約110万円 合計で約365万円となります。会費や助成金等から260万円は確保できる見込みですが、105万円ほど予算が不足している状態です(目標金額122万円のうち、CAMPFIRE様手数料が17万円)。

【リターンについて】

 このプロジェクトのリターンは、「子供たちの感動」だと考えています。ボランティアの運営スタッフの皆さんからも、「会場に入った瞬間の歓声がすごい」「先生方も子供たちも来たときと帰るときの表情が違っていた」「どの子も生き生きしている」「こちらが感動をもらった」などの声が毎回多数聞かれます。

 ですので、ご支援いただいた方には活動の様子をまとめた報告書を送らせていただきたいと思います。取組みの概要だけでなく、子供たちの写真や感想文の一部など、できるだけ現場の感動が伝わる内容にしたいと考えています(報告書内容のイメージ)。併せて、夢一輪運動への賛同者である印として、この運動のキャラクターである「夢ちゃん」のピンバッチを同封いたします。

 また、1万円以上の支援者の方には上記に加えて、実際に間近で夢一輪活動を見学できる権利を差し上げます。

【会長挨拶】

 私は「NPO法人夢一輪の会」の設立者であり、切花生産者でもあります。

 この「夢一輪の会」は、「夢一輪運動」という花育運動を行っています。子供たちが、たくさんの花と触れ合うことで、花の美しさ、素晴らしさを通して、感動する心、癒しの心、また、潤いのある心を育て、花と心のふるさと作り、思い出作りをするための会です。

 それでは、この夢一輪運動が、どのようにして始まり、今日に至ったかをお話します。

 私は51歳で花作りを始め、63歳で夢一輪運動を始めました。その原点は、私が小学校1年生の時の、ある花との出会いにあります。

 その当時、私の田舎では、お盆に庭に咲く花や、野山に咲く山野草を持ってお墓参りに行く習慣がありました。私が小学校1年生の頃、兄や友達に連れられて、初めて山野草を摘みに行った時のことです。緑の草原にポツリポツリと咲いている、茎が細くしなやかで、薄いピンクの花弁を持つ花に出会いました。その花は河原撫子という花で、そよ風にゆれる姿がとても美しく、私の心に強く響きました。

 それは、河原撫子が私の一番好きな花となり、この花が友達として心に宿った瞬間でした。

 その後の長い人生の中で、苦しい時、つらい時、悲しい時、また怒りを感じた時、私はいつも緑の草原の河原撫子を思います。すると不思議と心が落ち着き、癒され、優しい気持ちになり、明日への力をもらう事ができました。

 会場で5,000本の花と触れ合い、自分だけの花、心の友達になれる花を見つけた子供たちは、この後の長い人生の中で、必ずその花が心の支えとなります。

 そして、夢や希望、感動や潤いのある心を必ず見つけてくれると、私は信じています。

NPO法人夢一輪の会

会長 野上 健次

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