2017/07/18 00:13

IVAA関西支部の黒川です。

 
私の初めてのボランティア経験は1995年の阪神・淡路大震災にまでさかのぼります。

当時、高校生だった私は、父に連れられて震災直後に現地入りし、全国から集まったボランティアのために食事を作ったのが私のファースト・ボランティア活動でした。

その後、私が食事を作らせていただいたボランティア・チームが御影で炊き出しを行うようになり、私も高校を卒業するまでの間、学校が休みの週末の度に御影に通って炊き出しを手伝いました。

果たして私の手伝いが一体どれほどボランティア・チームの、また被災地の人の役に立ったのか、むしろ足手まといになっていたのではないか、そういう想いがずっと私の中にはありました。

この経験を通して私が痛感したのは、ボランティアに行く人間は心身ともに健康で、経済的にも自立し、ボランティア活動においても、被災地においても、自己完結・自己責任で行動できる人間でなければならない、ということでした。

それから2016年まで、私はボランティアに対する想いはずっと抱いていたものの、ボランティアをサポートすることはあっても自分自身がボランティアに参加することはありませんでした。

そういう訳ですから、今こうして私の鍼灸院をご利用くださる皆さまのお陰で、IVAAを通じてボランティア活動に関わることができることを、心から嬉しく思っています。

痛みのコントロールは最新の西洋医学をもってしても難しい問題ですが、鍼灸が最も得意とする分野で、患者のQOLの向上に貢献します。

また鍼灸は、西洋医学では治療法を確立されていない様々な疾病にも対応できる懐の深さがあります。

現代医療に見放された人々、高額な薬や医療機器を利用することが困難な人々に、安価で効果的な治療を提供することが可能です。

人は1人では生きられない生きものです。

そして自分以外の他者や社会に貢献することで、この世において自分の存在価値を見出すことは、何より自分が生きる理由になり、生きる喜びを得ることができます。

電車でお年寄りに席を譲るのも、海外の医療発展途上国へ出向いて医療活動を行うのも、私の感覚として違いはありません。

私たちIVAAにはできることがあります。
どうぞ私たちにあなたの力をお貸しください。