2018/09/05 12:03

昨春、今春に出版した2冊を祝い、「京都自転車BOOK出版記念ファンライド&パーティ」を9月2日(日)に開催しました。

●京都と出会う出版記念ファンライド

ファンライドでは15時に丸太町の鴨川河川敷に3人が集合。
「京都と出会う自転車BOOK市内版」の「疏水・美術館めぐり」と「鴨川沿岸」コースを組み合わせて走りました。
まずは岡崎公園のそばを通り南下して南禅寺へ。
「インクライン」「ねじりまんぽ」「水路閣」などの見どころを楽しみます。

北上し、哲学の道へ。いくつもの美術館の横を通りすぎ、京都では町衆が文化を支えてきたのだなとあらためて感じます。
ヴォーリズ建築の駒井邸の前に来たところでゴロゴロと雲行きが怪しくなったため、ルートを変更して一気に西へ、高野川を渡り南下。
ほどなくしてどしゃ降りの夕立です。民家の軒先で他のサイクリストとともに雨宿り。

雨が止んで蒸し暑さが一掃されたので出発、市内版グルメページで紹介した「大黒屋鎌餅本舗」へ。
ツウな人は出町ふたばではなく鎌餅へ行くと聞いていたので楽しみにしていましたが、名代・鎌餅は期待を外さない逸品でした!

水鳥を眺めながら鴨川河川敷の快走ルートを御池通まで走って、短縮バージョンになったファンライドは終了しました。
今回、レンタサイクルでスポーツバイクを初体験したメンバーは、ママチャリとの違いに驚き、乗り換えをめざすとのことです。v(^ ^)v

●社会とつながる出版記念パーティ

続いて18時から、五条大橋西詰めのefishにて出版記念パーティです。
こちらの参加は14名。
本の制作にがっつり関わったボランティア、出版社社長に編集長、クラウドファンディングで資金協力くださった方、写真モデル、インタビュイーなどご縁のある皆さんが集まりました。
メイントークに、プロジェクト代表の藤本が「市民発、京都発の自転車まちづくりの今−京都自転車マップから輪の国びわ湖へ−」のテーマで、2001年の自転車ツアーの開催から現在までの市民活動の取組と展望についてお話ししました。
報告のダイジェストはこちらのリンクから見ることができます。
https://togetter.com/li/1263071

自転車のまちづくりについて思うことや、このプロジェクトに参加して考えたことなど、参加者一人ひとりにも語っていただきました。
多くの方は、はじめはただ「自転車が好き」で集まってきたのですが、実走調査などの活動に参加する中で、自転車を使いやすい社会とそれを自分たちでつくっていくことについて考え、行動するように変わってきたことがわかりました。

環境市民の自転車まちづくり活動は、藤本を中心に2001年から始まっています。
この活動は一貫して、たくさんの人に自転車の良さに気づいてもらい、自転車を利用する人が増えることで、自転車が利用しやすい社会をつくっていくことを目的に続けられてきました。
活動メンバーの多くは、最初はやはりただの自転車好きでしたが、社会につながる視点を得て、今は別の団体や別の地域にも進出し、その人たちが新たな核となって自転車のまちづくりを進めています。

最初のプロジェクトが始まった2001年当時は、京都市内に駐輪場はほとんどなく、自転車は邪魔者扱いでした。
それが今では、自転車に乗る人が爆発的に増え、また京都市行政が率先して自転車政策に取り組むようになり、自転車の利用環境は格段に向上しています。
一人の市民の想いから始まった活動の火種が、20年近く経ち、大きな火に育ちました。

今回の京都自転車BOOK制作プロジェクトは、この2冊の本の完成でいったん終了します。
クラウドファンディングでご支援いただいた皆様、いろいろ苦労もありましたが、おかげさまで本を完成させることができました。

環境市民の自転車まちづくり活動はこれで一区切りとなりますが、この志はおとなり滋賀県の「輪の国びわ湖推進協議会」(会長・藤本)の活動へと引き継がれ、続いていきます。
環境市民も、輪の国びわ湖推進協議会の会員団体の一つ。
自分たちの足場で自転車のまちを創り、さらにその活動を全国へと広げていくよう、これからも自転車まちづくりの挑戦は続きます。
これからもご支援、ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

輪の国びわ湖推進協議会/びわ湖一周サイクリングWeb
http://www.biwako1.jp/

メールマガジン登録
https://www.biwako1.jp/mailmagazine