2014/10/26 08:54
アクティビティ 1日目のご報告をいたします!

<アクティビティ1日目> 10月16日(木)15:00~18:00 
1. 絵本の読み聞かせ 「かっぱ」 作: 杉山 亮 絵: 軽部武宏 出版社: ポプラ社
2. イラストから日本文化を知る
3. 折り紙
4. 紙ふうせん遊び
5. 日本のおやつ
6. 習字

1. 日本のすばらしい絵本の中から「かっぱ」を選んだ理由は、物語が今回のアクティビティのテーマに合っていたからです。また、かっぱは日本独特の妖怪であり、子供たちの想像力をかきたて、どんな反応が帰ってくるか楽しみでもありました。
かっぱについては様々な説がありますが、「かっぱの頭にはお皿があって、お水がなくなると死んでしまう」「好物はキュウリ」「いたずら好きで、ときどき悪いこともする」等と説明すると、エーッとかヒャーとか声を出す子供もいれば、初めて聞くかっぱの妖怪を想像して絶句する子供もいました。
読み聞かせの前は、かっぱ=悪い妖怪 のイメージでしたが、読み聞かせの後、かっぱに対する子供たちの考えは明らかに変わりました。子供たちそれぞれが物語から何かを掴みとり、各々が自分の意見や感想を次々に話してくれました。大きな目をキラキラさせて素直に耳を傾ける子供たちを見て、彼らの今を大切にしたいと感じました。

2. 日本文化に関するイラストを約60枚用意し、そのイラストがどのグループ(食べ物、スポーツ・音楽、伝説、習慣)に入るか、子供たちと仕分けしながら、イラストの説明をしました。
モンテレイは内陸部なので、魚介類はめったに食べません(スーパーで売っていますが新鮮ではありません)。ですから、タコとイカの違いを知りませんでしたし、モンテレイにある日本食レストランでは揚げた太巻きがお寿司として出てくるので、魚介類を生で食べるのが本当のお寿司だと説明すると、みんな目をまん丸くしていました。
日本では温泉や自宅のお風呂を楽しむこと、新幹線を始め電車がいっぱいあること(モンテレイの鉄道は2路線のみ)、天狗や招き猫の云われなどなど、子供たちは説明を聞いて想像している様子でした。

3. ハミングバードの家には、小さな千羽鶴があります。子供たちは千羽鶴が日本において平和のシンボルであることを知っていました。しかし、誰一人、折り紙の経験がないことがわかりました。そこで急遽、みんなで鶴を折ることにしました。小さい子供には少々難しく困った様子でしたが、最後に羽をひっぱり鶴の形が現れると、やわらかい笑顔で自分の鶴を眺めていました。

4. メキシコで盛んなスポーツといえば、サッカーとボクシングです。それらに比べ、日本の昔ながらの紙ふうせんは対照的な遊びです。そっとやさしく扱わないと、すぐに紙ふうせんは割れてしまいます。初めはつい足が出てしまった子供も、次第にゆらゆら揺れる紙ふうせんを楽しみました。

5. メキシコでポピュラーなおやつは、アイスクリームや甘いお菓子です。正直、日本のおせんべいはあまり受けが良くないので、甘い和菓子の代表 ようかん を用意しました。ようかんは色が黒いので「何で出来ているの?」「どんな味なの?甘いの??辛いの??」と質問攻めでした。恐る恐るひとくち食べてみると、みんな「Rico!(おいしい!)」と大喜びでした。

6. まず日本では漢字とひらがなとカタカナを使うことを知ってもらい、そして習字にチャレンジしました。月・火・水・木・金・土・日・友・心・空 のお手本を壁に貼り、漢字の意味を説明しました。そして、書いてみたい字にチャレンジしてもらいました。初めて使う筆の感触に少々とまどっている様子でしたが、書き順、字のバランス、筆に含ませる墨の加減などを説明し、あとは自由に習字を楽しんでもらいました。漢字を書くという新しい体験は、他文化にふれるだけでなく、もっと上手に書きたいとか、自分の名前を日本語で書いてみたいなど、子供たちの刺激になったようでした。

初日は盛りだくさんで、どのプログラムも子供たちは楽しかった!と言ってくれました。最初は不安だった私たちも大満足でした。Brendaは、久しぶりに本当に疲れたけど本当に良い疲れ!と思いっきりの笑顔でした。