2019/03/16 14:38

こんにちは。クラウドファンディング も残り14日。2週間を切りました。
今回は2月6日から始めているパイロットプロジェクトの様子をご紹介したいと思います!
プロジェクトが具体的にどう進んでいるのかイメージで掴めると思います!!!必読です。

プロジェクト初日

プロジェクト初日、私たちは30冊の本を持って行きました。それまでに農家の方にはプロジェクトに関して十分な告知を行っていたため、すぐに趣旨を理解してくれました。

試しに本を配ってみました。すると、



ずっと本を選んでいます。左端はプロジェクト本文に登場したジャフェスです。


子どもの本を親が音読していました。


チャマメンバーのスワヒリ語、英語の識字率は基本的には高いですが、中には英語が得意でない親もいます。また、子にどんな本を読ませたらいいかわからない親もいます。

そんな時のために、FOが本の紹介をし、その親の子向けに本を選んであげます。


左下にいるのがFOのフレドリック。本を選んでいます。
奥にいるジャフェスは誰が借りたか記帳を手伝っています。


このお母さんは一番嬉しそうな顔をしてくれました。
「小学5年生の息子に算数の教科書を渡せる」といって喜んで帰ってきました。これ以降、この人は毎回サービスを利用してくれます。


2週目以降

2週目にもなると親たちはすぐプロジェクトに慣れて、普通に10シリング(約10円)を払い、本を交換して家に帰ります。意見を聞くと、子どもたちが喜んでいたとか、教科書がもっと欲しいといった声を聞きました。

「このプロジェクトすごくいいから大きく成長してほしい」

という意見もいただきました。とても嬉しかったです。


が、ここで問題発生。3人の利用者が、また同じ本を借りたいからという理由で、お金は払うけど本を返却しないという事態に。

それでは困るんだよなーということで、ルールを変更。本を持ってこない場合、利用料を2倍に。また皆に「本の貸し借りは互いに協力しないといけない。だから必ず持ってきてほしい。」と伝えました。FOからも口を酸っぱくして伝えてもらいます。このプロジェクトはチャマ内のチームビルディングの意味も込めています。


また本を借りた農家一人がチャマを無断欠席ということも起きました。
「今後も欠席者が現れるよな」という当たり前のことに気づいたためFOに相談。

そうして、アルファチャマにあるバディ制度(前回の活動報告にて説明)  を利用して持ってきてもらうことにしました。もちろん、無断欠席した場合も、返却していないと同じですので次の週の利用料は2倍になります。


さて、その後プロジェクトはどうなったのでしょうか。プロジェクトの進捗の指標として「期限内返却率」と「利用率」を作り、表にしてみました。


以下が、現在までの「期限内返却率」の表です。
期間内返却率とは、借りた人のうち、1週間という貸出期間の中を守って返却を行なった人の割合です。


最初は55%程度でしたが、2/20以降ルールを変更。その後、徐々に上昇し現在は85%を達成しています。100%にならないのは、まだ無断欠席する人がいて、バディ制度を完全に機能させられていないからです。今後はこのバディ制度を徹底させることが鍵になります。


利用率は以下の通りです。
利用率は、チャマメンバーのうち、何人が利用しているかを指します。


最初、利用率が大きく低下しています。このとき、再び利用しなかった理由を聞くと「教科書を借りたいけど、もう在庫がないから借りない」というものでした。確かに、リピートして借りてくれた人のほとんどは教科書を借りている人です。

このため、アンケートを取り、どの本が需要があるのかを調査することにしました。

すると、ほとんどが教科書を借りたいということが分かり、ストーリーブックは、教科書のついでに借りたいという人が多いということが分かりした。個人的にはちょっと悲しかったですがw それでも教科書さえ借りてくれるなら絵本も小説も読んでくれるということなので、教科書を軸に置いて本を追加購入してみました。


教科書を追加購入した2/27以降、利用率が少し持ち返しています。我々の目標としていた平均利用率60%は達成しています。

また今まで一度も利用していない人が一定数いるため、彼らにどうすれば利用する価値をわかってくれるかが、次の課題になります。



いかがでしょうか。次回、活動報告ではFOのフレドリックという人物について紹介します。
彼がこのプロジェクト成功の鍵を握っているといっても過言ではありません。
お楽しみに!!!