今日は「シロサケ」の魅力にハマったきっかけのお話をします。
昨年の秋、木戸川の鮭漁見学に行き木戸川漁協に併設されている鮭販売所で
「木戸川の鮭」をまるまる1尾買ってきたことにはじまります。
木戸川では鮭のあがる10月半ばから11月半ば頃にかけて、ほぼ毎日あわせ網漁を実施しており、木戸川に行けば、目の前で漁の様子を見ることができます。
鮭漁の見学に行き、簗場では鮭をつかませてもらったりしたことで、気分的に盛り上がってしまった母は、まるまる1尾購入。それは家族3人にはとても食べきれない!と思われる量でした。
刺身の鮭が大好物の妹は「鮭」と聞いて飛び上がって喜んだのですが、天然のシロサケは、生では食べられないことを知り、最初はちょっとがっかりしていました。
私も、「塩引き」をイメージしていたので、塩味のついていない大量の「生サケ」を前にしてはこれ、どうやって食べるの・・・」と、思わずぼーぜんとしました。
しかし、この大量の鮭をなんとか家族3人で食べきらなくてはなりません。
とにかく、私たちはまず、「シロサケ」の美味しい食べ方について調べはじめました。
伝統的な食べ方としては、「あら汁」や、「焼き漬け」「川煮」「大根煮」「照り焼き」などがあり、手軽な食べ方としては、「ちゃんちゃん焼き」や「バターソテー」「鮭フライ」などいろいろな食べ方が出てきました。他にも、「燻製」や「パスタの具」、「鮭ハンバーグ」なんていうのもあります。これまで、「鮭」といえば、塩焼きかお刺身で食べることが多かったため、あまりのレパートリーの多さに驚きました。
最初の日は「あら汁」と「バターソテー」を食べました。
軽く、クレイジーソルトをすり込みバターで焼いただけのシロサケのおいしいこと!
次の日も次の日も、わが家はシロサケづくしの食卓となりましたが、不思議と食べ続けてもちっとも飽きませんでした。
「身がしっかりしている」
「くさみがない」
「どんな料理にもあう」
おそらく、これが「シロサケ」の特徴なのだと思います。わたしは「シロサケ」は万能で即戦力となる、すばらしい食材だと気が付きました。
そして、もうひとつの魅力は「保存がきく」こと。母が作った「焼き漬け」は、なんと冷蔵庫で3週間もちました。
川で獲れる「シロサケ」は、海で獲れるトキザケや、養殖サーモンより脂身が少なく、保存食に適しているのだとか。昔は秋に獲れた鮭を「焼き漬け」で夏まで食べ続けたそうです。塩引きにしなくても、冷蔵庫なしで半年も保存できるなんて、おどろきですよね。
私はすっかり、「シロサケ」に感心してしまいました。
お刺身がよかった、と言っていた妹も、いろいろな料理に変身していく「シロサケ」をすっかり気に入ったようです。結局、熊倉家では、まるまる一尾買ってきた木戸川の鮭を「冷凍保存」することなく、完食!
「次は何にして食べる?」という会話が楽しくなる「シロサケ」。この秋は「一家に一尾!」、ぜひ、試していただきたいです。
そして、「一家に一尾!」そんな時こそ役に立つ、「レシピ集」を、私たちは作りたいと思っています。