2019/12/13 07:00

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【プロジェクト66日目】
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御協力ありがとうございます。
最後まで引き続き宜しくお願いいたします。
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こんにちは。
金曜日は当団体ブログカテゴリ「世界のWEニュース」から、
WE Dayに関する投稿を転載しております。

さて、今回は2019年11月24日に当団体ブログへ投稿した、
ジュリア・ギラード元オーストラリア首相の、
WE Dayワシントン(2019年4月18日)での
バックステージインタビューをご紹介します。
ジェンダー平等や、社会に対して声を挙げることの大切さを若者たちに訴えています。

(2020年11月18日18:25訂正)
上記肩書を誤植しておりました。
×オーストラリア ○オーストリア
大変失礼致しました。

原文(英語)
https://www.we.org/en-CA/we-stories/we-day/julia-gillard-we-day-washington

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世界中の議員の中で、女性の議員は僅か24%しかいません。

平均的に、女性の労働者は、同等の仕事をしている男性の労働者と比べ、
労働者としての法的権利が4分の3程度しか保障されておらず

不安定な状況で仕事をしています。

アメリカの「フォーチュン誌が選ぶ500人のCEO」の中でも、女性の比率は僅か5%です。
しかし、最低賃金の職種に従事している労働者の60%は女性という、
明らかに不公平な現実
があります。

史上初の、そして唯一のオーストラリアの女性首相(2010~2013年)で、
職場での女性の権利向上を目指す社会運動に長年携わってきたジュリア・ギラード元首相は、
この現状を良い状態とは到底言えないと考えています。

女性にとって、世界が平等な場所にはなっていないという問題意識は、
ギラード氏がメルボルン大学法学部の学生だった時から持っていたものでした。
「こんな世の中はおかしい!」という問題意識を、社会を渡り歩いていくための批判的思考に
昇華させ、それを武器にしながら
、弁護士業界や政界でのキャリアを積み重ねていきます。

首相職からは退いたギラード氏ですが、女性の権利擁護の活動を通じて、
今も社会をより良くしていくため奮闘しています。
平等な社会を目指して根気強く活動しようと、次世代を担う若者たちにも呼びかけています。

WE Dayワシントンに登壇したギラード氏に、現代の若者に対して抱いている、
揺るぎない信頼感や、世界を変えるためのアドバイスを聞きました。

【ギラード元首相がインタビューで語った言葉】

動画(全文英語(オーストラリア英語))

※英文ですが文字起こし・字幕表示可能です。

(動画コメント全訳)
女性の権利の問題についてなぜこれほど拘っているのかと言うと、
私が大学生の時、女性が平等に扱われていなかった歴史について学びました。

しかしまあ、「今の時代、こんな問題は自然消滅するんだろう」と当時思っていたんですね。
みんながこの問題を今では認識しているわけだから、女性とか男性とか関係なく平等になる
時代が来るのだろうと。

20歳当時、「この問題は私が40歳になる頃には解決しているだろう」と思っていました。
現在、私は40歳なんてとっくに過ぎてしまったのですが、平等な世界をつくるために
未だ闘っています。

私自身は、光栄にも、国家を政治的に率いるという役割(首相)を、オーストラリア国民の
皆さんから仰せつかったこともあるので、変革を起こすために活動し続けることが私の責務だと
思っています。

率直に言って、若かった頃の私は愚かでした。問題は放っておいてもそのうち解決すると
思っていましたから。今の若い人達は、問題についてきちんと認識しているだけでなく、
熟慮して世界を変えようとしています。

当然のことながら、社会を変えるには、それを実現するための方法論について考えることも
重要です。そのため、若い人達には、社会変革を単なる理想論で終わらせず、
本当に実現してもらうために、様々なスキルを身につけてもらうことが大切
です。
こうしたスキルを身につけてもらえれば、今の若い世代が、ジェンダー平等を実現してくれると
確信しています。

自分達の日頃の振る舞いについて考えてみることが、ジェンダー平等について、誰もができる
ことの一つです。会議、教室、スポーツ中など、そこにいる全ての人を平等に扱うことが
できているかどうか
考える、ということですね。

例えば、『男性の発言の機会が女性より多くなっていないか?『女性の意見は無意識的に不当に
評価されることが多くなっているのではないか?』などです。誰にも遠慮することなく、
全ての人が議論に参加できているかどうかを確認すること
が必要です。

職場やクラブ、社会などで、全ての人が正当に評価され、きちんと責任を担うことが
できるような場が増え、それを当然のことだとする社会の機運が高まれば
、政治や管理職など、
リーダーシップを発揮する現場などで、機会の公平性が性別に関わらず保たれる社会の実現へ
近づいていくと思います。

今の若い人達に伝えたいことは、自分には力があるということを知り、声を挙げて欲しいという
ことです。全ての子ども達が幸せに暮らし、教育を受けることができるようにするという、
当たり前のことを実現するためには、まだまだやるべきことがたくさんあります。
それを実現するのは、今の若い世代だと強く信じています。
(補足:「全ての子ども達が幸せに暮らし、教育を受けることができるようにする」ことは、
世界全体で達成する目標「SDGs」でも定められています。)

引用元:http://ftcj.jugem.jp/?eid=2259