2019/11/22 19:00

クラウドファンディングもあと8日になりました。まだまだ達成には至っておりませんが、全国の皆様に異なる者同士が向き合う面白さを体感していただきたく、引き続き頑張りますので、どうか応援よろしくお願いします。

今回、異言語Lab.理事の牧原依里よりメッセージがあります。

一般社団法人異言語Lab.を立ち上げた陰の立役者であります。牧原との出会いがなければ、異言語脱出ゲームはこんなに大きくなりませんでした。現在プロジェクトマネジャーを務める、牧原依里より異言語脱出ゲームにかける思いです!どうぞご覧ください。

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ふみさんとは前から顔見知りで知ってはいたのですが、実際に話したのは、2017年友人を介して謎解きゲームに誘われた時でした。
ファミレスでいきなり謎解きグッズを持ち出して嬉しそうにああだこうだの語り始めたふみさんの姿から本当に好きなんだなと印象的に残ったのを覚えています。
謎解きを通して 「非日常」を経験できるのが面白いな、と実際に様々な謎解きゲームを経験して感じたそんなある時、実は「異言語脱出ゲーム」たるものを前からやっているんだ、とふみさん。
それを聞いた(みた)瞬間、「スタッフとしてやりたい!」と瞬間に挙手していました。その同時に「このゲームいける!」と直感的に感じた自分がいました。

ろう者の私が、この世界に生まれて、いつも感じていることが、「どうして聴者の価値観に合わせなければいけないんだろう」という疑問でした。そして「ろう者と聴者の間に普遍的な感情があるのに、それを共有するのがどうしてこんなにも難しいんだろう」ということです。
それはどちらかの世界が拡張されたからといって解消されるものではなく、その人が生まれた時から持つ特性、その人たちのコミュニティならではの世界観をそのまま共有できてこそ、初めてお互いに対等な意味で普遍的な想いをシェアできるのだ、と日々の経験から感じています。
それを本当の意味で発信できるのは経験した人です。だからこそ、このゲームはこの経験を持ち、そして発案したふみさんが広めていくべきだと強く思いました。

ただふみさんは「これは単に趣味だから」「事業化なんて考えられない」と当初言っていました。
本当は、誰にでも一歩を踏み出せるんです。けれども、その一歩って、すごく重くて、とても怖いんですよね。
私にも経験があるのでふみさんの気持ちが理解できました。
そしてそのためには仲間が必要だということも痛いほど分かっていました。
だから、私はふみさんを支えるために異言語Lab.メンバーに加わり、ふみさんの背中を押しまくりました。
正直、ここまで来るのにふみさんと沢山議論(喧嘩ともいう)しました。キレたことも沢山ありました。(今もたまに…笑)
けれども、そこまでしてもなお異言語Lab.に関わっているのは、やはりこの異言語脱出ゲームを発明してしまったふみさんを尊敬しているからです。
「これ面白そう!ワクワクする!」と純粋な気持ちで謎を作っていくふみさんをもっと支えていかなければいけない、と思ったからです。

異言語脱出ゲームは、例えるなら「パンドラの箱」×「バベルの塔」だ、とつくづく思います。
このゲームを体験する人々の様々な反応から、人間という性をいつも考えさせられているのです。
このプラットフォームによって、あちこちに散らばった参加者たちが出会い、お互いの言語を使った謎を解く体験をしていきます。
ここではマジョリティもマイノリティも関係がありません。ろう者、聴者がお互い対等です。
しかし、時間内にミッションを達成しなければいけません。
極限の中だとその人の本質が出るとよく聞きますが、まさに言語が通じない場で繰り出されるドラマは人間そのものです。
その人が今まで培ってきた経験や感覚や価値観などが否が応でも無意識的に炙り出されます。
そこが魅力的でもあり、参加するたびに色々と考えさせられることが、このゲームの醍醐味だと感じています。

言語が異なることは、すなわち世界の捉え方が異なるということ。
異なる言語を知ることは、この世界を違う視点で捉える人たちの存在を知ることです。
この異言語脱出ゲームは、そんな彼らたちの存在を肯定しています。

声の世界に住む聴者も、手話の世界に住むろう者も、ワクワクできるゲーム、
どちらか一方的ではなく、双方向的に味わえるコンテンツ。
そしてお互いの世界を超越した「異言語脱出ゲーム」。

それを体験できるって、とても面白くて刺激的だと思いませんか?
個人的にはいずれ日本を超えて、様々な「異なる」を面白がれるツールとして、展開していくと確信しています。
いや、そうなるようにしていかなければいけないのです。
一人ひとりが尊重される世界に少しでも近づけられるように。
そのためには、皆さんの応援が必要です。
どうか、一緒に、この世界を変えてください。

異言語Lab.理事 牧原依里

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異言語Lab.は2020年に向けて異言語脱出ゲームを定期的に開催し、多くの皆様に体験していただきたく、クラウドファンディングに挑戦しております。

あと8日です、少額でも応援を頂けますと非常にうれしいです。


https://camp-fire.jp/projects/view/201002


引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。